女性消防吏員の活躍
更新日:2021年1月20日
本市消防本部の全女性消防吏員
〜男性・女性を問わず活躍できる職場を目指して〜
女性消防吏員の活躍
女性消防吏員の歴史は古く、昭和44年に神奈川県川崎市で婦人消防官が初めて採用され、本市は同年、横浜市に次ぎ全国で3番目、埼玉県内では初となる女性消防士5人を採用しました。その後、平成15年に33年ぶりに女性消防吏員を採用し、令和2年4月1日現在、15人の女性消防吏員が活躍しています。
本市の女性消防吏員は警防隊員や救急隊員だけでなく、消防車の運行・管理の責任者である機関長や救急隊長など監督的立場を担っている職員もいます。また、消防救助技術指導会(陸上の部・水上の部)にも出場しています。
本市では総務省消防庁が掲げる「全国の消防吏員に占める女性消防吏員の比率を令和8年までに5%に引き上げる」計画に基づき、市町村職員採用合同説明会への参加や、大学・高校への説明会を実施するなど女性消防吏員の確保に努めています。
さらに総務省消防庁「女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト」内で公開中のPR動画に本市の女性消防吏員が出演協力をするなど女性消防吏員の活躍に向けて積極的に活動しています。
女性消防吏員の採用について
男性・女性を問わず高い志を持ち、強い使命感のある人材を求めています。
〜採用までの流れ〜
- 第1次試験 教養試験、作文試験
- 第2次試験 体力測定、面接試験・適性検査
女性消防吏員の紹介
採用年度・人数 |
||||
---|---|---|---|---|
平成15年度 |
1人 |
平成23年度 |
1人 |
|
平成17年度 |
2人 |
平成26年度 |
1人 |
|
平成20年度 |
2人 |
平成29年度 |
2人 |
|
平成21年度 |
2人 |
平成30年度 |
2人 |
|
平成22年度 |
2人 |
計 |
15人 |
所属別 |
人数 |
---|---|
総務課 |
2人 |
予防課 |
1人 |
救急課 |
2人 |
消防署消防担当 |
1人 |
計 |
6人 |
所属別 |
職種 |
人数 |
---|---|---|
消防署 |
警防隊員兼機関員(うち1人機関長) |
2人 |
救急隊員兼機関員(うち1人救急救命士) |
2人 |
|
谷中分署 |
救急隊員兼機関員(救急救命士) |
1人 |
蒲生分署 |
警防隊員兼機関員 |
1人 |
大袋分署 |
警防隊員兼機関員 |
2人 |
救急隊員(隊長・救急救命士) |
1人 |
|
計 |
9人 |
採用後、法令制限を除く様々な業務を経験します。
平成15年度以降、離職率「0」となっています。
予防課(毎日勤務) 平成29年度採用
・職歴
H29 警防隊員兼機関員
H30 予防課員
・仕事の内容
火災予防の広報活動、消防同意・消防用設備等の審査、審査に基づく検査、立入検査、窓口対応など多岐にわたる業務を行っています。
・メッセージ
私は現在、予防課で毎日勤務をしています。火災を未然に防ぐために、継続的な予防査察や市民の防火・防災意識の高揚を図るための広報活動等を行っています。
現場での活動だけでなく、市民が安全・安心に暮らす街づくりを火災予防の面から推進していくこの仕事にやりがいを感じています。
警防隊(交替制勤務) 平成22年度採用
・職歴
H22 警防隊員
H24 警防隊機関員
H26 特殊消火隊機関員
H27 予防課員
R2 警防隊員兼機関員
・仕事の内容
タンク車の機関員として、災害現場に向かい、現場活動に従事しています。平成24年度の東部地区消防救助技術指導会(陸上の部)の「はしご登はん」に出場しました。
防火対象物への警防視察・立入検査を行い、消防法令違反の指導も行っています。
・消防吏員を目指したきっかけ
助けを求めている人に、真っ先に手を差し伸べることができる人になりたいと思い、消防吏員を目指しました。
・メッセージ
大型消防自動車の運転や消防救助技術指導会への出場など、本市の女性消防吏員として初めての経験をさせていただきました。また、予防課を経験して得た予防査察等の知識を現場に生かすことができています。
女性消防吏員を目指している方や仕事内容など詳細を知りたい方は気軽にお問い合わせください!
救急隊(交替制勤務) 平成15年度採用 ※救急救命士
・職歴
H15 警防隊員
H17 救急隊員
H18 警防課員
H24 救急隊員
H28 救急隊長
・仕事の内容
救急現場で傷病者に対し、特定行為や処置を行う救急救命士として働いています。
また、本市女性消防吏員初の救急隊長として隊員の専門的知識・技術の向上を図っています。
・救急救命士を目指したきっかけ
私は、中学3年生の時、傷病者として救急車で病院に搬送されました。思春期であった私は、男性隊員の方に体を見られること、触れられることに抵抗がありました。自ら感じたことで、私のように同じ思いをする傷病者に少しでも安心して病院まで搬送できる女性隊員を目指すため、高校卒業後、救急救命士の専門学校へ進学し、救急救命士の国家資格を取得しました。
・メッセージ
現在、救急隊長として勤務していますが、職場でのサポート、家族の協力があるため、子育てしながら隔日勤務を続けられる環境です。女性ならではの感性が現場で必要とされる場面があります。
是非、採用試験を受けて、一緒に働きましょう!
女性消防吏員を目指している方、消防に興味のある方へ
女性消防吏員の目指したきっかけは様々ですが、「市民の安心・安全を守る」という強い使命感をもって働いています。
是非、一緒に働いてみませんか?
子育てしながら働く女性消防吏員の紹介
本市には子育てしながら勤務する女性消防吏員が6人います。
産前・産後休暇や育児休業を取得後、離職することなく、職場復帰しています。
子育て中の女性消防吏員
救急隊(交替制勤務) 平成17年度採用 ※救急救命士
・職歴
H17 警防隊員
H18 救急隊員
H21 警防課員
H25 救急隊員
H28 消防署消防担当
H30 救急隊員兼機関員
・妊娠、出産後に取得した休暇
- 産前休暇
- 産後休暇
- 育児休業(2回)
・メッセージ
私は、平成30年度に2回目の育児休業から復帰し、現在、救急隊員として、交替制勤務に就いています。
妊娠中や出産後、職場復帰後と子育てをしながら働くことができるよう、様々な制度があります。
仕事と子育ての両立は大変なこともありますが、職場や家庭の協力を得ながら働いています。
消防の仕事はとてもやりがいのある仕事です。
本市で皆さんの力を発揮してみませんか。
総務課(毎日勤務)平成20年度採用
・職歴
H20 警防隊員
H24 予防課員
H30 総務課員
・妊娠、出産後に取得した休暇
- 産前休暇
- 産後休暇
- 育児休業(1回)
- 育児時間(1日1時間)
今後は部分休業を取得予定です。
・メッセージ
育児休業を取得してから約1年で復帰し、幼い我が子と離れるのは不安でしたが、家族や職場の協力を得て仕事と家庭の両立をしています。
本市では結婚・出産後の離職者がいません。ライフプランが変わっても長く働ける職場だと思います。
消防は他の公安職と比べてまだまだ女性が少ないですが、職業選択の際に消防を選ぶ女性が増えてくれることを願っています!
女性用施設
女性消防吏員の交替制勤務に対応できるよう、施設・設備の環境を整えています。
現在、6施設のうち4施設において、女性消防吏員が当直できる施設となっています。
今後、女性消防吏員が当直できる施設を100%にすることを目指しています。
女性消防吏員が当直できる消防署所配置図
女性消防吏員が当直可能な4施設
職員採用ポスター
令和3年度職員採用ポスター
平成30年度以降、消防職員採用ポスターのデザインを職員から募集し、市町村合同説明会や消防署・各分署に掲示しています。
令和3年度採用ポスターで総務課・救急隊の女性消防吏員が撮影協力しました。
「いきいき越谷」への出演
撮影風景
テレビ広報番組「いきいき越谷」は、こしがやニュースや特集などで構成する30分番組で、テレビ埼玉とJ:COMで毎月放送されています。
令和2年12月放送分の特集「救急車を必要とする人のために適正利用を心掛けよう」に本市女性消防吏員が出演しました。
越谷市の取組
第4次越谷市男女共同参画計画(前期実施計画)策定にあたり、活動指標として女性消防吏員の活躍をあらゆる側面からサポートするため、採用広報や教育研修などの活動機会を増やしていく予定です。
関連情報
お問い合わせ
消防本部 総務課(大沢二丁目10番15号(消防本庁舎))
電話:048-974-0102 ファクス:048-974-0456