だんだんとお布団の温もりが恋しくなる季節、 風邪予防も気になる冬到来です。
薬膳は季節とその時々に必要な養生の関わりに先人の知恵が詰まっていますが、冬は腎を温め風邪を予防するのが良いとされています。
(秋から風邪予防しましょうなど、諸説ありますが、、、。)
いずれにせよ、予防も大事ですが、ひきはじめでくい止めたり、 早い治りに結びつけることも大事ですよね。
そんなときには葛湯がオススメ。
漢方薬で葛根湯がありますが、まさに風邪のひきはじめには葛粉が良い食材です。
熱を取り、解熱してくれるほか、 消化もよく栄養成分も豊富です。
その中には女性ホルモンに似た働きをするものもあるので女性にはホルモンバランス調整に良いですね。
作り方もいたって簡単です。
今回はリンゴジュース(果汁100%使用)で作りました。
リンゴも喉の渇きを取ったり肺を潤して咳症状を楽にしますので葛との良い食べ合わせになります。
ほかにもミカンジュース(果汁100%)に置き換えても美味しいし、同じく風邪予防に良いとされています。
お子さんがいただきやすい葛湯にしてみましたが、大人がいただく場合には、お好みでシナモンパウダーを一振りすれば風邪の寒気にも有効ですし、 ジンジャーパウダーにすると体の芯からじんわり温まります。
葛は体を冷やす特性(涼性)がありますが、体を温める特性(熱性)のものを組み合わせると、同じく温める効果を持ちます。
お試しください。
※薬膳レシピは健康的な食事のレシピであって、薬ではありません。
また薬膳的効果は個人の体質や体調によって個人差があり、紹介しているのは健康な人がより健康でいられるためのものなので、アレルギー等含む病気をお持ちの方はまず医師の診断と治療を受けましょう。
【参考文献】
早乙女孝子『いつもの食材効能&レシピ帖:漢方の知恵を毎日の食卓に』土屋書店, 2011
喩静ほか『薬膳・漢方食材&食べ合わせ手帖』西東社, 2012
金森養斉ほか『台所漢方:元気回復に身近な材料を活かす』緒方出版, 1990
2016年11月 クワイエメンバー halhi