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男の子育児を語ろう!【前編】 ~「男の子」ってどんなふう?~

ページ番号1674です。 2017年12月5日

昨今は「ジェンダーフリー(男らしさ、女らしさにとらわれない生き方)」が謳われる世の中になってきました。
子育てにおいても、「女の子らしく、おしとやかにしなさい!」や、 「男の子なんだから、泣かないの!」なんていう叱り文句は、もはや時代遅れとも言われていますね。
でも、だが、しかし!!
女性であるお母さんにとって、異性である息子って、やっぱりナゾ多き存在ではありませんか?
女の子育児のお母さんにとっても、クラスや近所の男の子って、計り知れない部分がありませんか??
今回は、皆さんで「男の子育児」をアレコレ掘り下げてみましょう!
この【前編】では保育士の先生から、脳のつくりなどからくる男女の違いについて伺います。

「男の子ってこんなふう」 ◆ 保育士の先生に聞きました

 お話を伺ったのは…加藤みゆき先生
加藤みゆき先生の写真 24歳の息子さん、20歳の娘さんの二児の母。
 キッズサークル「わんぱくキッズ」代表。
 (越谷・南越谷を中心に、週2回活動。)
 ニチイ学館 ベビーシッター講師。
 ナリス化粧品 エステシャン。
 (独りでがんばっているママたちのためのサロンを
 自宅で行っています。)
 趣味は、ウクレレ演奏。

男の子の身体的な面での、女の子との違いを教えてください

一般的に男の子は女の子よりも、体のバネが強く、筋肉量も多いです。
「戦いごっこ」などの、女性から見るとちょっと乱暴な遊びが好きなのも、 大昔の狩猟の時代から受け継がれている、男性のDNAに刷り込まれているものなんですね。
「大きくなったら、闘いに行く、命を懸ける」というのが、本能的に刷り込まれているんだと思います。
逆に女性が集団を作りやすいのは、そんなふうに男性が狩猟に行ってもし命を落としてしまった時に、 それぞれが「個」で生活していたのでは生きていけなくなってしまうので、 コロニーでの繋がりを大切にするという、太古からの本能が存在しているからなんですね。
男の子は大体3歳くらいから、脳がパカっと割れるように(笑)、 それまで全く興味を示さなかった子でも、いきなり戦隊モノが好きになりますね。
パカっと割れていない子は、付き合いで戦隊ごっこをしていたり(笑)。

精神的な面での違いは、どういう点ですか?

男の子に一点集中型(電車ばっかり、恐竜ばっかりなど)の遊びが多いのは、脳のつくり的なものだと思います。
女性って、色んなことを同時にできて、しかも適度なさじ加減でできるんですよね。
でも男性はそういった「そこは適当にお願いします」ってことが苦手。
具体的に言ってあげないと、分からない部分がありますね。
(旦那さまにもそういった傾向、ないですか??)

男の子が何度「危ないよ」と言ってもやめようとしない(わざとやる)のは、 個人差もあるかと思いますが、危険な行為という意識が低いときに繰り返しているようです。
また注意をする側が自分の都合で「やってもいい・悪い」を使い分けていたりしているときも、 わざとやることが多いようです。

男の子同士の人間関係(友達関係)は、基本的な部分は男女とも似ていますが、 遊び方が違うので異なるように感じますね。
乳幼児期の心理発達は母親の影響が大きいです。
社会性を教えるのも最初は親です。伝え方次第で変わると思います。 

また、おちんちんを見せて遊んだり、キタナイ替え歌や下ネタを言ったりするのは、 男性の性器が出っ張っていることとも心理的に関係があって、 いわゆる「攻め」の本能から、見せちゃったりします
「クレヨンしんちゃん」の『おしりぷりぷり』なんて、鉄板ギャグですしね(笑)。
逆に女の子は、そういったことに対する本能的な羞恥心や危機感があるようで、 あまり自分の性器を見せて遊ぶようなことはしないですね。
お母さんとしては対応に困りますが、 「大事なところだから、出さないでね」と言い続けた方がいいですね。
小学校に上がる頃には、いつの間にか収まることが多いです。
性器いじりも、よくある心配事です。
子どもの場合は、「触っていると落ち着く」という面があるようです。
寂しい時に触ることが多いので、軽くたしなめつつ、 触っている手をお母さんの胸に置いて、抱っこをして体を撫でてあげたりすると良いです。
あまりきつく言い続けるのは逆効果なことがあります。

男の子に対する性教育ってどうしたらいいの?

身長もおおよそ155センチくらいを過ぎると、声変わりが始まり、 中学校に上がる頃から、性的な関心ごとが増えてきます。
私は息子が中学2年生頃だったかな、話をしたことがありますね。
具体的な内容を伝えたわけではありませんが、「子どもを育てるのって、お金がかかるんだよ」ってところから。
「自分で子どもを育てる覚悟がないなら、安易に行為をするのはやめてね。
興味本位でそういう行為をして、それでもし相手の女の子が妊娠してしまったら、 たとえその女の子のことが好きじゃなくても、結婚して一生一緒にいないといけないんだよ」って。
そのあたりに関しては、お父さんに男同士で話してもらうのも手ですし、 親同士の情報交換も大切になってきますね。
男の子を持っている親同士で、 「もう息子さんとは話してる?」とか「どんなふうに話してる?」などが話題に上ることもあります。

男の子育児のポイントは?

これは男の子に限らずですが、 忙しい時に子どもから話しかけられたりして、「ちょっと待って、後でね」と言って、 そのままにしていたりすることってありませんか?
子どもがしてほしいことは、用事が終わってからでいいので、代用品でなく「してほしかったこと」をしてあげること。
大きくなってからも、「求められた時に、求められたように、めいっぱい関わって向き合う」ということを大切にしてください。
男の子って女の子と違って、女親がしっかり見つめていてあげないと「大人」になれないんです。
甘えん坊の男の子で、おっぱいをずっと触りたがったら、もう触り放題にさせてあげて(笑)。
男の子は、 基本はマザコンみたいです(笑)。
お母さんはいっぱい関わりましょうね

加藤先生からの育児アドバイス

「自分で考える」子どもに育てる

子育ては、「自分が死んだ後に、この子が生きていけるように」と思ってするといいですね。
「いつまでも自分がいる」と思って子育てをすると、何でもしてあげちゃうでしょ?
「私が死んだら、この子はどうなるんだろう?」って、ちょっと頭の片隅に思って、 子どもたちには、「自分で考える」「自分のことは自分でする」ということをさせましょう。
それに加えて、友達と「付き合う、付き合わない」も自分で判断して、一人を恐れないようにさせることも大切
気の合わない人(クラスメイトや先生など)とどう付き合ったら良いのか…というお子さんの悩みもよく聞きますが、 「そういうことはよくあるんだよ、がんばりなさい」って言っちゃうと、 その子のつらい気持ちって、やり場がなくなっちゃいますよね。
そんな時は私は「表面上でいいから、適当に合わせておきなさい」って言っちゃうんですよ(笑)。
逃げても解決にならないし、ぶつかっても解決にならないなら、「やり過ごす」!
そういった、「自分で考えて、うまくやっていく」というお子さんが増えていくといいですね。
そうなると、もし誰かをいじめようと言い始める子がいた場合に、 「私、そういうこと嫌だから。それより違うことして遊ぼうよ」と話を逸らすことのできる子が多ければ、 みんなで誰かをいじめるということもできなくなってくるでしょう。

反抗期に関して

中学生くらいになると、子どもたちには反抗期が訪れますね。
女の子は言い返してくる子が多いですが、男の子はお母さんが激怒しているのを見て、 面倒くさくなって喋らなくなっちゃう子が多いみたいですね。
どちらにしても反抗期と言うのは、「自分で考えたいのに、先回りして答えを出されてしまう」ということに反発します。
ただ、明らかに親の目から見て、「これは絶対失敗する!」という物事に関しては、 イヤミやお小言じゃなくて、きちんと顔を合わせて話し合う必要がありますね。
親がやめてほしいことを言う時に、「【みんなそうなんだから】やめて」っていうフレーズを使うのは、 子どもが一番カチンとくる叱り方なんですね。
伝えるときには、「【私は】それはやめてほしい」ってきちんと言うこと
「この家は、お父さんとお母さんの考えで回っているのだから、この家族でいる限りは、 子どもであるあなたにも、そのルールを守ってもらわなくては困ります」と、 家族にもルールがあるということをきちんと言うこと
感情的に細かいことをガーっと言い合っていると、 そういった大元の部分を忘れて、単に好き嫌いだけの話になったりしますが、 「家族のルールとして、それはいいのか悪いのか」を俯瞰的に考えてみるといいですね。

性教育に関して

過去の一時期、妊娠の低年齢化(12、3歳)が問題視されていたことがありますが、 ここ10年ほどは、性教育をきちんと行うようにした結果、減少傾向になりました。
親が子どもと性に関する話をする時に、「性行為=いけないこと」、という教え方はしないようにしましょう。
好きな人ができた時に、深い結びつきができなくなりますから。
好きな人ができた時に、そういう行為をすることはごく自然なことで、 好きな人に触れられるということは、とても気持ちが良くて幸福感を得られること。
あなたにもそういう幸福感が得られる恋愛をしてほしいただ単に寂しいからということで触れ合うのではなく、好きな人と一緒にいる幸福というものを、あなたには求めてほしい」ということを伝えましょう。

【前編】の今回は、男の子に関しての専門的なお話をうかがいました。
【後編】では、男の子を持つお母さんから集まった、 「男の子育児アンケート」の結果を大公開します。
現在鋭意結果を集計中!
楽しみにお待ちくださいね♪

(2017年12月 byクワイエメンバー fika)

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子ども家庭部 子ども施策推進課 (第二庁舎2階)
電話:048-963-9165
ファクス:048-963-3987

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