子どもがめでたく高校生になると、もれなく始まるお弁当作り
小さいころと違ってキャラ弁を作る必要はなくなりますが、毎日早朝からあれこれ工夫をしながら作る手間に、ウンザリしている親御さんも多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、現役高校生を持つ母3人のリアルなお弁当作りをレポートします。
■質問してみました■ 【1】まずはお弁当の中身を拝見! |
とくしろうさん 【高2女子/中2女子】
【1】まずはお弁当の中身を拝見!
【2】どんなお弁当箱を使っていますか?(内容量や機能など)
◆高校生女子
- お弁当箱/550ml
- スープジャー(水色/300ml、茶色/400ml)
そのほか場合によっては、おにぎりと小タッパーを使用したり、どうしようもない時は、パスモでお弁当を買ってもらう時もあり。
◆中学生女子(部活のあるときのみ)
二段弁当箱580ml(上段330ml/下段250ml)
【3】準備はいつしていますか?何分くらいかけていますか?
子どもの出発の1時間前くらいに起きて、基本的に前日のお米とおかずを詰め、冷やしてから持たせる。
朝の調理は卵焼きや魚を焼いて冷やしたり、冷凍の枝豆やおかずを解凍して冷やすのみ。
【4】よく作るおかず、おすすめのおかずは?
よく作るおかず:「卵焼き」
卵:1個、だし汁(お水に粉末だしを少し入れる):大1、砂糖:小1/2、醤油:小1/2
※卵焼き器(卵焼き用フライパン)を買ってからうまく作れるようになりました。
おすすめのおかず:「かぼちゃの煮物」
かぼちゃ:1/4個、砂糖:大2、しょうゆ:大2、塩:小1/2
(1)かぼちゃを任意の大きさにカット。
(2)中くらいの鍋にかぼちゃと水カップ2.5を入れ、中火にかけ、沸いたら弱火にして約8分煮る。
(3)火が通ったら、砂糖を入れて数分煮て甘みをなじませる。
(4)しょうゆ、塩を加えて、弱火で汁気がなくなるまで煮含める。
娘は鮭弁当だと「やった!豪華」と思うらしい。
【5】お弁当作りの工夫は?
- 夕飯に煮浸しなど汁が出るものをあまり作らなくなりました。汁が出そうなものは、前の晩から深い小鉢にペーパータオルを敷いて水気を切っておきます。
- ふりかけは赤しその「ゆかり」が最強。飽きが来ず、他のおかずと味がかぶらないし、赤い色が色味のアクセントにもなってご飯がすすむそう。最近、青じそを使った姉妹商品「かおり」も試してみて気に入っています。
- 蓋をする前によく冷やす。蓋内側の結露はきれいに拭きとってから包む。
- 真夏以外は自然解凍のおかずもほんのすこしだけ解凍して冷やしてから詰めています。
- お昼に同じおかずを冷たいまま食べて、お弁当にした時の味を確認したりしています。
【6】お弁当作りについてなんでも!
お弁当が毎日なんてムーリー!と思いながらも気づいたらもう1年とちょっと。
自分を褒めてあげたい!お弁当がない日は早起き不要で嬉しい!
翌日お弁当があるかどうかで、夕飯におかずにできるものしか作らなくなりました。
冬場は、お鍋やカレー、シチューもお弁当にしちゃいます。
お弁当生活が始まる前にお弁当箱を買ってしまいましたが、500mlは少し足りなくて使わなくなってしまいました。
先輩ママから「リュックに入れやすいように、細くて長いお弁当箱が良いよ」とアドバイスをもらいましたが、
通学カバンへの入れ方がワイルド(横になろうがへっちゃら)な娘なので、ふつうのお弁当箱で大丈夫でした
食べる時には意外にもあまり崩れていないそう。
そのほか、部活前にお腹が減った時に一口で食べられるようなおやつや軽食を入れています
忙しくてお弁当を半分しか食べられない時や食べる時間が無い時などに、一口で食べられる小さいドーナツやお菓子にとても救われるらしいです。
(ゼリー飲料がおすすめですが、我が子は苦手のようで…。)
保冷剤代わりにゼリーなどを凍らせて入れています。
部活が忙しい時は、お弁当を食べずに持ち帰り、帰宅してから食べていることもあってお腹を壊さないかヒヤヒヤしています。
失敗談は…ひき肉料理の脂がお弁当で固まっていて美味しくなかったそうです。
下の娘は、毎日お弁当の高校生と違い時々しかお弁当を作らないので、冷凍のおかずが珍しいのか大好きで「全部冷凍のおかずでお願い」と言われます(汗)。
クワイエメンバー・マユさん 【高3男子】
【1】まずはお弁当の中身を拝見!
唯一、必ず母が作るおかずは、甘めの卵焼き!
おかず一番右:ご飯に合う「いんげんの甘辛炒め煮」
市販品のミートボール、冷凍食品のおくら。
はんぺん等練り物は、フライパンで軽く火を通すだけで簡単におかずになる!
部活の大会へ持っていくお弁当は、食べやすいおにぎり。
おかずだけでお弁当箱を埋めるため、かなり量が必要なのが難点(汗)。
【2】どんなお弁当箱を使っていますか?(内容量や機能など)
2段のお弁当箱/950ml(上段510ml/下段440ml)
上段にご飯、下段におかず
【3】準備はいつしていますか?何分くらいかけていますか?
夕飯の支度と同時進行でお弁当のおかず作りをしています。
お弁当のおかずだけであれば、15~20分くらいで準備しています。
夕飯用でご飯を炊きますが、お弁当に詰める分も含めて、多く炊いています。
そして、夜のうちにお弁当箱にご飯もおかずも詰めて、冷ましてから冷蔵庫保管しています。
早起きが苦手なので、できるだけ朝の家事を減らすことを優先して、お弁当は夜に作る派。
夜間、冷蔵庫保管したお弁当は、翌朝、保冷バッグに入れて学校へ持って行きます。
【4】よく作るおかず、おすすめのおかずは?
「いんげんの甘辛炒め煮」
(1)いんげんの先端と尻尾をつまんで取り、斜め薄切りにする。(写真左)
(2)鍋にサラダ油+少量のごま油を入れて熱する。(油はいんげん全体に行き渡る程度の量)
(3)中火にして、いんげんを炒め、全体に火が入ったら醤油+みりんを入れる。
醤油とみりんの量は、1対0.8→お好みですが、少し濃いめの味付けの方がお弁当向き。
(4)調味料を入れたら、弱火にして調味料を全体に行き渡らせる。
(5)その後、落し蓋をして2分くらい火を入れて出来上がり。(写真右)
「じゃがいものコンビーフ炒め」
(1)じゃがいもは皮を剥き、薄切りにした後、千切りにする。
(2)コンビーフは、軽く粗めに切っておく。
(3)フライパンにサラダ油を入れて熱する。(油はじゃがいも全体に行き渡る程度の量)
(4)じゃがいもを炒め、火が通ったらコンビーフを入れて炒める。
(5)塩・胡椒で味を調える→コンビーフに味が付いているので、ココでの調味料は少なめでOK
(6)コンビーフがじゃがいもと混ざりあったら出来上がり。
【5】お弁当作りの工夫は?
- 市販品や冷凍食品、スーパーの総菜などをしっかり活用して作る!
- 市販品のウィンナー・ミートボール・ナゲットは、おかずの三種の神器!(笑)
- 冷凍食品は、揚げ物系(春巻、コロッケ、天ぷら)を常に買い置き→自分で揚げる手間を省く!
- 自然解凍で使える冷凍食品は保冷剤代わりに、お弁当箱に隙間に詰め込み活用!
- 缶詰(ツナ、コンビーフ)は、おかずにアクセントを付けられる!
【6】お弁当作りについてなんでも!
最初から何でも自分で作ろう!という意気込みは全くありません。
できるだけ手抜きで、でも、飽きの来ないお弁当を目指していました。
息子からの要望は、ふりかけは昼に食べる時に掛けて食べたいとのことで、ふりかけは別添希望…それだけでした。
きっと母の作ったお弁当にあれこれ注文もつけたいんだとは思いますが、文句を言えば作らない!と豪語していた母に怖気づいて言えていない可能性もあります。(笑)
とはいえ、残さず食べてくれていることは、美味しい証拠!と思って、母は頑張れます。
高校生活3年間のお弁当生活も残り半年少しとなりました。
クワイエメンバー・fika 【高1女子】
【1】まずはお弁当の中身を拝見!
【2】どんなお弁当箱を使っていますか?(内容量や機能など)
2段のお弁当箱/640ml(上段300ml/下段340ml)
上段にご飯、下段におかず
【3】準備はいつしていますか?何分くらいかけていますか?
- 前日夜(夕飯の支度と一緒に5分程度):野菜のおかずの下ごしらえ(きゅうりやピーマンを切っておくなど。夕飯の食材から取り分けることも多いです。)
- 朝(約20分):冷凍食品を温める、簡単なおかず(卵焼きなど)を作る、野菜のおかずの味付け、ご飯・おかずを詰める、など
【4】よく作るおかず、おすすめのおかずは?
「ピーマンのめんつゆ和え」
縦に切ったピーマンにラップをかけて電子レンジで約1分、めんつゆで味付けします。
かつお節と和えたり、しらす、ツナ缶、ハムなど、何でも合うので便利です。
すりごまを入れたり、ごま油を数滴たらしても食欲が進みます。
あと、ちくわは穴の中に何でも詰めてアレンジができるので、便利ですね。
きゅうりやチーズ、ベーコン、カニカマなど詰めて入れています。
【5】お弁当作りの工夫は?
冷凍食品を大活用しています(笑)。
保冷剤代わりにもなるので、自然解凍OKのものを多めに買うようにしています。
また、小さめなもの(シュウマイやコロッケなど)や、長い形の物(つくね串や焼き鳥串など)は、すき間を埋めるのにぴったりなので常備しています。
何となく野菜のおかずだけは手作りすることにしているので、前日の夕飯の支度の際に、茹でたり切ったりした野菜を取り分けるのを忘れないようにしています。(はるか昔の離乳食を作りを思い出しますね)
そろそろ中身もワンパターンになってきたので、カレーなどの変わり種弁当にもチャレンジしてみたいです。
【6】お弁当作りについてなんでも!
この春からお弁当作り生活になり、はや3ヶ月。
毎週月曜日は「これからまた5日間お弁当作りか…」と憂鬱になりながらも、何とか1学期が終了しました。
いざとなったら学食があるさ!と思っていたら、コロナ禍のため使用は極力控えよとのお達しで、母ガックリ…
給食のありがたさが骨身に染みます…(涙)。
それでも、午前の授業を終えた娘がホッと一息つきながらお弁当をほおばる姿を想像すると、がんばって美味しいお弁当持たせなきゃなあと、毎朝のバタバタを乗り切っています。
朝食準備と並行してのお弁当作りはまだ手際が悪く、中学生時代よりも30分以上早く起きていますが、いろいろ工夫をすればもっと時短できるのでは?と、時々自分の段取りを振り返っています。
ちなみにお弁当作りも面倒ですが、毎晩洗い物の時に「お弁当箱出して!」と請求するのも地味にストレスですよね…
今回は、現役高校生のお母さん3名のお弁当作りについてお届けしました。
お弁当作りが始まるとそれに連動して、前日のメニューを工夫する必要が出てきたり、買い置きするものが変わったり、そして何より早起きをしなくてはならないなど、家事や親の生活リズムにもいろいろな変化が表れてくるようです。
何かと面倒なお弁当作りですが、気を張っている学校でのお昼に「家の味」と繋がることができるお弁当は、少しずつ親の手から離れていく高校生たちに小さな安心感を与えている気がしました。
(2021年7月 byクワイエメンバー マユ、fika)