現在、高校生の息子は、小学校入学時に学習机を買わず、自室学習ではなくリビング学習で、小・中学校を過ごしました。
リビング学習の良い点・悪い点などなど、実体験をご紹介します。
子どもの学習場所はどこ?
株式会社バンダイで小学生の「宿題」に関する実態を探るため、2019年12月・小学1年生~6年生の子どもを持つ親600人を対象に、「小学生の宿題に関する意識調査」を実施した結果では、
「自宅のリビング・ダイニング」で宿題に取り組む小学生は約7 割。
子どもの学年が上がるにつれ、男子は「自宅のリビング・ダイニング」、女子は「自分の部屋」が増える傾向だそうです。
やはり親の目が届く場所で、学習をさせることを意識している親が多いのですね。
また、家族が共有する場で学習をすることで、食事のタイミングでは、教材や文房具などの片づけが必須となります。
子ども自ら整理整頓をする意識を身につけさせたい・・・とする考えもあるようです。
我が家の場合、息子の自室とする部屋は、今は片付けて快適に過ごせる空間ですが、小さい頃は、季節物の物置きで部屋の半分が埋まっていたこともあり、
- そこにずっと居る空間ではなかったこと。
- 息子自身がリビングのダイニングテーブルで勉強をしたいと言っていたこと。
などから、小学校入学時には、自室に学習机を買わず、ダイニングテーブルで勉強する雰囲気になっていました。
リビング学習する準備は・・・
学習机を買わない代わりに、リビングのダイニングテーブル脇に本棚を購入しました。
間取りの都合上、大収納の本棚を置くスペースがないため、狭い幅で高さのある本棚を探していました。
某北欧のホームファニシングを扱っているところで、ちょうど良いサイズの本棚が見つかりました。
この本棚には、息子の教科書やノートを中心に、学習に必要な文房具なども置きました。
それでも、棚が余っていたので、私の家計簿等で必要な書類などの収納も兼ねることができました。
学習机代わりにダイニングテーブルで勉強するため、本棚に収納できない学用品、特にランドセルなどは、置き場を確保する必要がありました。
そのため、本棚隣に、小さなチェスト&収納BOXを置き、ランドセル等の定位置としました。
ダイニングテーブルで宿題等が終わったら、そのまま翌日の準備をするところまで親の目が行き届きました!
リビング学習の良い点・悪い点
【良い点】
- 子どもが宿題をやっている時に、大人は食事の支度などの家事ができる。
- 家事をしながら子どもと会話をし、学習をしながら学校の様子を聞き出しやすい。
- 子どもが宿題など、上手く解けていないところに気づきやすい。
- 声掛けがすぐできるので、宿題→翌日の準備という流れが、子ども自身も習慣化しやすい。
- いわゆる学習机を買わなかったので、高学年(中学生)での机の買い替えがない。
↑身長が伸びて、学習机の高さが合わなくなり買い替える話もあるので・・・
【悪い点】
- 食事のタイミングと重なると、学習が中断してしまう。
- 教科書・ノートなどを本棚へ片付けないと、ダイニングテーブルに荷物が山積みになる。
- 身長が伸び、ダイニングテーブルとダイニングチェアーが身体のサイズに合わなくなる。
- スタンドランプを置くことがないため、手暗がりなどが発生する。
- 家族はテレビを観たい時も子どもの学習があると遠慮せざるを得ない。
リビング学習をしているお子さんは、集中力がつく・・・という報道も聞きますが、これは個人差があるような気がします。
集中させるために、大人側もリビングで遠慮している部分もありますから。(笑)
リビング学習から自室学習への転換期
中学生になっても、しばらくはリビング学習をしていましたが、小学校と違って、学習量が一気に増えた中学校生活では、テスト期間中に集中する環境下が必要のようで、息子本人から集中できる空間が欲しいと、申し出がありました。
自室に机を入れるよりも、リビングから近い位置にある夫の書斎を間借りし、ひとまずリビング学習から卒業しました。
高校受験時から高校入学後も夫の書斎を間借りして勉強をしていましたが、コロナウイルス禍で、夫が書斎を使う頻度も増えてきたことと、リビングに近い書斎では、親の目がすぐに入ることなどが面倒と感じたのか、本格的に自室で学習できる環境にしたいとなり、自室に机を入れました!
我が家では、リビング学習を始めた当初は、学習机を買わずに済む!など親の都合が色濃かったのですが、子どもの成長と共に、子ども自らが発してリビング学習卒業!となりました。
一昔前と違って、今の小・中学生は、GIGAスクール構想で、一人1台端末が配付され、学習にデジタル器材が必要となってきています。
そのため、親の目が行き届く環境で、学習もデジタル器材も使うことができると良いかもしれませんね。
(2021年8月 クワイエメンバー by マユ)