【輝き】探検隊!シリーズでは、 老若男女問わず、輝いている人、頑張っている人、夢を実現した人、 また、人に限らず、お店や団体なども紹介していきます。
2021年10月、東越谷に開店した『よつばカフェ』。
8月まで旧日光街道沿いにある「糀屋」で週1日営業をしていた素敵なカフェが移転したと聞き、 美味しいもの・楽しいことに目がないクワイエメンバーは、さっそく取材にうかがいました!
■目次■ |
お店におじゃまします♪
柔らかい色使いの店内は、明るく開放感があります。
入ってすぐに目を引くのは、壁一面に飾られたたくさんのハンドメイド作品!
思わず「わあ~!楽しい~♪」という声が出てしまいます。
落ち着いたなかにも個性が感じられる店内の装飾は、ハンドメイド作家の方が趣向を凝らしています。
店内の通路が広めに取られているのは、ベビーカーや車いすの方たちにも、気軽にお越しいただきたいから。
ベビーカーの赤ちゃんがハンドメイドの作品に手を伸ばす心配をせずに、ゆっくり見られますね。
子ども連れに嬉しいポイントは…
通路が広めに取られた店内には、 絵本コーナー、子ども用の椅子があり、トイレにはおむつ替えシートがあります。
「トイレのご利用だけでも、ぜひお立ち寄りくださいね」との嬉しいお言葉♪
お食事をいただきます♪
この日のランチメニューは…
- ひき肉とお豆のトマトカレー
- とりもも肉のマヨ味噌焼き
- ソーセージときのこのガーリックパスタ
ドリンクは、ウインナーコーヒー、カフェショコラ、りんごジュース、アイスティーをセットで付けていただきました。
そして食後のお楽しみ!デザートは…
- クリームあんみつ
- 白玉ぜんざい
- チョコバナナパフェ
- 期間限定の柿パフェ
オーナーの森田さんへメニュー作りのアイデアについて伺ったところ、 「以前から食べ歩きが好きで、勉強がてら常にあちこちのお店へ行っていました。
いつも同じメニューではつまらないので、季節のメニューも加えて、お客様に楽しんでいただけるようにしています。
お客様がワクワク楽しんでいらっしゃるのをキッチンから見るのが好きなんです(笑)」とのこと。
美味しくて居心地が良くて、このままずっとマッタリしていたくなるメンバーたち…(*^-^*)
オーナーの森田さんにお話をうかがいました
『よつばカフェ』をオープンした経緯を教えてください
最初のきっかけは、6年ほど前にスタートした「越谷チャレンジ講座(※下記参照)」に第1期生として参加したことです。
「10年後に人が集まる場所を作りたい」という思いで参加していたところ、講座の中で知り合った方から、週1度の「糀屋」でのカフェ営業の依頼をいただきました。
そんな夢に向けてのウォーミングアップのような生活を送るなか、ずっと反対していた夫が「自分でお店をやってみたら?」という後押しの言葉をかけてくれたのを機に、考えていた予定よりかなり早かったのですが、お店を持つ計画を進めていくことにしました。
「越谷チャレンジ講座」へ参加されたきっかけは何ですか?
★「越谷チャレンジ講座」とは… 商工会議所主催で、まちづくりや地域活動に関心のある方、 趣味を仕事にしたい方、創業を目指す方などを対象とした、全6回の講座。 現在、第6期を開催中。 |
障がいを持つ次男を抱えて、仕事がしたいのにできないもどかしさをずっと感じていましたが、 「10年後には自分でお店を持ちたい」という遠い目標があったため、この講座を受けてみました。
初めは「10年後の話なんて語ったら、鼻で笑われるんだろうなあ」と思って参加したのですが、すごく温かく迎えてくださって。
受講することによって、いろいろな方とつながることができ、たくさんのご縁をいただきました。
こちらのオープンに際しても、“つながり”というのは本当に大切なことだなと感じ、 実は今また第6期生として講座に参加して、もう一度勉強をしているところなんです。
この場所にオープンしたのはなぜですか?
物件に関しては、6年間探していました。
本来は、複数人を雇用して細分化した仕事を分担し合うワークシェアの場や、災害時に避難出来る場所を作りたかったのですが、 なかなか越谷の中で、納得できるような物件が見つかりませんでした。
また一方で、夫からOKが出て本格的に動いてはみたものの、いきなり複数の人を雇うのは難しいという現実もありました。
そこでまずは1人でできる小さいお店を…と切り替えて物件を探し始めたところ、 そのタイミングでたまたまこちらが空き、あっという間にオープンが決まりました。
実は以前この場所には、子どもが小さいころに通っていたキッズカフェがあり、 そこは私がハンドメイド作家としてデビューした場所でもあるという、2つのご縁がありました。
その同じ場所でカフェができるなら、それはもう夢のようなことですし、 「ここしかない!」という思いで、こちらに決めました。
また将来的に、障がいを持つ次男がお店にいる時に介助のしやすい、広い空間のあるトイレがあることや、 お隣が就労継続支援B型の作業所であることなど、立地や設備面でも私にとってまたとない場所でした。
「糀屋」さんでの週1回のカフェ営業はどんな感じでしたか?
「週に1度の営業でも、お店としてちゃんと見える形にしたい」というアタマの固い私のこだわりで(笑)、 ほぼ全ての備品を搬入・搬出していたため、体力的には大変な部分がありました。
ですが一方で、たくさんの方たちとのご縁ができたことは、私にとってとても大きな意味がありました。
このカフェがオープンできたのも、全部“ご縁”のおかげだと思っています。
特にお店のハンドメイド作家さんたちには、一緒に協力していただいていると強く感じています。
実はオープンの当日に次男が骨折をして入院してしまったのですが、 その状況を知った作家さんたちが準備やお手伝いをしてくれたり、差し入れを持って来てくれたり…ということがありました。
私自身が人に助けられていると本当に感じますし、またこのカフェでそういったご縁をつないでいくことで、 私自身がいただいた周りの方からのご恩を返していくことが出来たらと思っています。
『よつばカフェ』はどんなお店ですか?
ここを単なるカフェとしてだけで完結するつもりはなく、たとえば店内の装飾をやってみたい方や絵を置いてみたい方など、いろいろな方面に門を開いて、たくさんの方がチャレンジできるような空間を作れるといいなと思っています。
また、作業所の製品販売やお菓子の製造販売など、ここを起点にした雇用も生み出したいと考えています。
そういったいろいろな仕事を生むことでワークシェアをしあって、小さい子どもを持つお母さんや障がいを持った方、年配の方など様々な方たちが、それぞれの“できる”ことを始める、最初の足がかりになる場所にしていきたいと思っています。
このカフェは、そういった先を見据えた「最初の一歩を始めよう」という思いでオープンしました。
また、ハンドメイド作品を見に来るだけでも、トイレを使うだけでも、ぜひご利用いただきたいです。
雑貨を見てわくわくして帰っていただいて、その日一日が楽しい気持ちになっていただけたら嬉しいですし、暑い時期のお水休憩の場としての提供を考えたりなど、気軽に立ち寄っていただくための試行錯誤をしています。
お店と家事・育児との両立はどうしていますか?
家事との両立はまだまだ勉強中で、夫に助けてもらっている部分があります。
日曜日は、子どもの預け先がないので定休日としています。
その他にも、学校のPTA役員などをしている関係で、曜日ではなく不定休という形を取っています。
※定休日はInstagram(@koshigaya.yotubacafe)からチェックできます。
ハンドメイドのブースへ作品を置くには?
置きかたとしては、1ヶ月間お試しで置く形と、3ヶ月・半年というスパンで置く形があり、
その入れ替えの段階で空きがあれば置いていただけますが、現在はオープン前の募集でほぼ埋まっている状態です。
20ブースある中の2枠は、福祉系の活動に格安でお貸ししています。
福祉事業所などは、売れたものに対して利用者さんが対価をもらえるという形態です。
ですから、そこで私が金銭を頂いてしまうとその方たちへの分配が少なくなってしまいますので、その部分は頂いていません。
また展示の方法も、他の作家さんたちと分けることなく、一緒に展示をしています。
■カフェと雑貨の店 よつばカフェ■ 【住所】越谷市東越谷9-30-2-101 【電話】070-3352-4280 【営業時間】午前10時~午後4時(ラストオーダー午後3時30分) 【定休日】日曜日+不定休 ※Instagram(@koshigaya.yotubacafe)で事前確認がオススメ! |
■取材後記■
森田さんが温かく迎えてくれて、ホッとできる空間でした。
「縁」が次の「縁」を呼び寄せているかのように、次から次へ繋がっていく「ご縁」。
今回、私たちとも「ご縁」ができ、とても嬉しい限りです!
何かするために訪れるだけでなく、何もなくても立ち寄れる場所でした。
皆さん、是非、ホッとしにお出かけください。(マユ)
たくさんの人との出会いやステキな物件との出会い♪
ふんわり柔らかな印象の森田さんだからこその出会いがあったのだと感じました。
お話からお客様、作家さん、そしてチャレンジする方にもウェルカム!な懐の広さが伝わりました。
今後よつばカフェから新しい物が生まれてくることでしょう。
ランチもスイーツも美味しかったです。季節の新メニューにも期待します!(ゆきだるま)
一見、落ち着いた可愛らしいカフェに見える「よつばカフェ」さん。
でも店内のハンドメイドブースやお店の作りひとつ取っても、 そこには森田さんの人に寄り添う優しい思いやりと“つながり”を大切に思う、強くしなやかな心が隠されていました。
こんなふうに縁をつなげてくれる(しかも美味しく食べてリラックスができる!)場が身近にあるというのは、 本当に幸せなことだなあと感じました。
元気のある時はもちろん、元気のない時も足を運びたくなるカフェでした。(fika)
(2021年11月 byクワイエメンバー マユ、ゆきだるま、fika)