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私の関心事Part36 ~子どもにも鍼灸、おすすめです~

ページ番号55255です。 2022年10月3日

2021年度より、クワイエメンバーに加えさせていただきましたヨモギです。
HNがヨモギというのは、お灸の原料の艾(もぐさ)が蓬(よもぎ)からできていてそこからいただいた、
温活オタクです。よろしくお願いいたします。
妊娠中から鍼灸のお世話になっています。娘は私のおなかの中で温活を経験、安産で誕生し、
息子の逆子もお灸で戻りました。
そんな二人、今は鍼灸好きという、渋い小学生です。

最近ではメディアなどに取り上げられてきて、美容鍼灸や温活の一つとして
お灸など、漢方薬とともに鍼灸がじわじわと浸透してきていますが、
子ども向けの鍼灸があるって
意外と知られていないような・・・。
大人の鍼灸以上に「よくわからない」「痛くないの?」「熱くないの?」
といったかんじではないでしょうか。
「我が子の健康情報の一つの助け」として小児はりを扱う鍼灸院について
知っていただけたらと思い、まとめてみました。

◆小児はりとは?

 小児はりは文字どおり、子ども向けの鍼灸を指します。
日本では江戸時代後期に関西を中心にひろまったといわれています。
大人の鍼(はり)と大きく異なる特徴は鍼道具です。

小児鍼道具

大人の鍼とちがって子どもの鍼は経絡に沿って撫でたり、ツボに当てるなどします。
(ブスリと刺したりはしません)
年齢が上がってきて、症状によっては大人のように刺す鍼を用いることが稀にありますが、
一般的に小児はりが得意とする「夜泣き」「夜尿症」「かんの虫(小児神経症)」
と呼ばれる症状などには撫でる鍼が用いられます。
生理学的には説明がよりこまかくなりますが、ざっくり言えば、軽くて優しい皮膚への刺激が
自律神経に働きかけて自然治癒力を高めるお手伝いをする、というのが小児鍼です。

小児鍼施術

◆クリニックとのちがい

 まず鍼灸院では「診断はされません」。
鍼灸師は医療従事者ですが医師ではないので、「お子さんの病名は○○です」とは言えません。
保護者のお話、お子さんのお話、体調から「体全体を診させてもらって、
こうしたら辛さや症状が緩和される」という施術を定期的に続け、
体質の中庸(ちょうどいいい状態)へ導く手伝いをしています。
 そんなわけで、病院などに比べると問診はちょっと長め、より細やか丁寧になります。
このとき、たとえば病院で撮影された画像や、普段の症状の画像、動画、
検査結果の書類、お薬手帳、母子手帳などをみさせていただけると鍼灸師には貴重な情報になります。
医師ではないですが、こういった現代医学の専門情報を読みとるのも鍼灸師の仕事です。
ちなみにお子さんの施術時間は、大人のよりも短いことがほとんどです。
お子さんの年齢月齢が低いほど短いです。
「え?それだけ?」とはじめは拍子抜けするかもしれません。

 それから、クリニックでは場合によって処方箋がでますが、
鍼灸院の場合、医師免許を持つ鍼灸師などでないかぎり処方はありません。
代わりに食事に取り入れるといいモノや、ストレッチなど、
患者さんの症状や生活環境などに合わせて生活習慣について一緒に話してみて
よくなりそうなことを提案してくれることがあります。

 さらに大事なこととして、施術代については一部の疾患を除いて自費になります。
健康保険適用の疾患もありますが、その場合も医師の紹介状が必要など所定の手続きが要ります。
しかも保険適用疾患が「神経痛」「リウマチ」「五十肩」「頸腕症候群」「頸椎捻挫後遺症」「腰痛症」なのです。
最近のお子さんのランドセル事情などからまぁ適応になりそうなのもないわけではないけど、
あてはまりづらいものばかりです。
というわけで費用が自己負担でして、、、。
お子さんの場合、「えー!医療受給者証が使えないのー!!」となるかもしれませんが、
治療院によっては「パパママ応援カード」提示や「ホームページを見た!」などで
初診料割引などのサービスもあるようです。
 

◆どんなメリットがありそう?


 これは小児鍼灸全般というより、あくまでも経験からの個人的感想にとどまりますが。。。
症状改善や体調を崩しにくくなるのはもちろんとして、それ以外に「小児鍼に通っていてよかった」と
思えることはこんなことがあります。

 ・問診で丁寧に話を聞いてもらえる
 ・お薬の処方がないので、お薬を取りに行ったり飲ませたりの負担がない
 ・大人同様、体調不良や慢性症状改善以外に、スポーツ、メンタル、楽器演奏、
ダンスなどに対応する専門鍼灸師が探すといることも。。。
 ・かかりつけ鍼灸院が見つかると、お子さんの成長に合わせて長く付き合える
(お子さん1人ででも通えるくらいになった、なかなか気難しいお年頃のお子さんの
心身の相談にのってくれる大人の存在(鍼灸師)になるかも。お子さんの気持ちを尊重しながら、保護者とも連携して見守れます)
  

◆我が家に合った小児はり治療院さがしのポイント

 保護者とお子さんにとって相性がいいと感じる治療院が一番ですが、そんな治療院を探すポイントとしては:

 ・通いやすいところにある→症状によっては初めの1週間から1ヶ月程度は頻回に通うことも予想されますし、
長いお付き合いとなる場合にもこれは大事な要素です。どうしても通えないときに往診対応している治療院もありますので、
往診の有無も確認すると良いです。

 ・特定の症状の改善にはその専門知識・技術のある鍼灸師か聞くのも良いです→小児科疾患の知識は全体的に網羅しているとはいえ、
アトピー患者をよく診ている、発達障害に詳しい、など鍼灸師によって得意とする分野がある場合もあります。
遠慮なく聞いてみると、鍼灸師のネットワークで専門の鍼灸師を紹介してくれることもあります。

 ・生活習慣改善などを強要しない→よかれのアドバイスがかえってプレッシャーになることもあります。
「せっかく教えてもらったけど、こんな状況でうまくいかなかった」と言いやすい鍼灸師さんだと長く通えそうです。

 ・キャンセルポリシーが明確で、ママ、パパ、お子さんの都合と合いやすい→条件が完璧でないにしてもこれも通い続ける上で大事です。

 ・相談の手段は?→最近では電話以外にLINEやメールで相談、やりとりされている治療院もあります。個人経営の治療院は
電話しても診療中などですぐにでられなかったりします。

 ・明朗会計→これも長くお付き合いする上で大切ですね。治療院によっては割安になる回数券や、キャンペーンもあります。
公式LINEの有無などもチェックしてみましょう。

 ・ママも診てもらえる→だいたいの小児鍼灸を扱う治療院は大人の診療兼務なので、親子で利用も可能です。
親子で元気になれば笑顔で過ごせていいですよね。

◆そうはいっても「そんなに良いなら、お試しはないの?」という方へ

 お試しで小児はりを体験する方法があります。小児はりは、マルシェや子育て応援系イベントに参加、
出店していることがあります。ほかにもお月見の季節には治療院などで「お月見はり」というイベントを催すところもあり、
オープンハウスのように気軽に治療院を訪ねて小児鍼を体験できます。
小児鍼マルシェ出店

実は痛くない、熱くない、施術中に眠ってしまうお子さんもいるくらい、心地よい小児はり。機会があったら試してみてください。


(2022年10月 byクワイエメンバー  ヨモギ)

このページについてのお問い合わせ

子ども家庭部 子ども施策推進課 (第二庁舎2階)
電話:048-963-9165
ファクス:048-963-3987

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