ベビーマッサージやタッチケアなど子どもに触れることで心身健やかに育つ方法が世の中に沢山あるとともにメディアなどで「発達」に関することを目や耳にしない日はないのではないかと思う今日ですが、私の関心事はまさにこの子どもの発達に関するホームケア(もしくは学校などでグループでケア)です。娘が産まれたときに鍼灸師の先生から誘われて参加しはじめました。ベビーマッサージやスキンタッチなども体験しましたが、娘が小学校中学年になった今も細々続けられているのはこの発達プログラム(ディプロメンタルプログラム)です。
■発達プログラムって?■
ドイツの小児科医師トーマス・ウェルニッケ先生、小児専門理学療法士カリン・カルバントナ・ウェルニッケ先生によって開発された、小児医学、脳科学、東洋医学などの観点・データ分析から身体と脳の成長発達をサポートしてくれるテクニックです。
テクニックといっても難しくなく、とてもシンプルなので、産後ぼけしていた自分にもできたのが助かりました。
一見するとなんとなく着衣してのベビーマッサージにみえるのですが、やってみるとマッサージというより指圧、別物と分かります。
ドイツ、オーストリアでは医療保険適用にもなっているほか、欧米にも広がっているとのことです。
■発達プログラムを続けてみてよかったと思ったこと■
■ものを落とす症状が緩和された!
娘が少し大きくなった頃、手に持っていたものをよく落とすようになったことが気になり出しました。
手に力がはいっていないわけではなさそうなのですし、医療機関で診察するほどでもなく、不注意程度とは思いましたがかなり頻回にお箸、スプーン、鉛筆を落としてしまうのです。
これには親のほうが気疲れしていました。
それから少しして、今度は娘に人の絵を描かせてみると怖いことにどれも「手が無い」んです。
この二つの点から「手の感覚がスムーズに成長していないかも」と思い、発達プログラムをこころもち意識して丁寧に行ってみました。
といっても、思いついたとき、時間があるときに行っていて、なにがなんでも毎日30分!などと意気込むようなことはありませんでした。
■ケアする母にも気づきを癒しがあった!
発達プログラムは東洋医学の12の経絡を身体の前面(フロント)、背面(バック)、側面(サイド)の三つの面でグループ分けし、構成されているのですがそれぞれに意味があります。
その中でも興味深かったのは背面(バック)の経絡のケアを必要するタイプが娘のみならず、自分にも当てはまることでした。
それは基本的安心感とよばれるもので、背面(バック)が未熟だと安心して休むということが不安でなかなか出来ない、などが当てはまります。
育児中のママには当てはまりやすいかもしれませんが、性格的に常に休む以外の何かをしていないと不安なうえに燃え尽きタイプだったことを振り返るきっかけになりました。
余談ですが背面(バック)が弱い子どもだと授業中、後ろの席のことが気になって頻回に振り返ることがある、前面(フロント)が未熟だと常に不満・不安をいだくのでビュッフェなどで食べきれないほどお皿に盛らないを気が済まないタイプに、側面(サイド)が弱いまま成長すると周りと歩調を合わせられない猪突猛進型になる、などなど、興味深い話も聞くことができ、発達プログラムを通じて、どんな生き方が娘にも私にも生きやすく幸せをより感じられるのかなと考えるようになりました。
■成長にあわせて行う発達プログラムはどの子にもオススメ■
発達プログラムは身体の成長段階にあわせて、室内での簡単な運動遊びのようなものもあります。
5歳以上を対象とした「DPこども(親子で家庭で行う)」「サムライプログラム(学校や放課後デイなどで友達同士で行う)」というワークです。
動き回る年頃になった娘は、ノルマ感なく遊び感覚で行っていました。
やがて心配していた物を落とす頻度もさがり、お絵かきしていて人の手も指も自然に描けるようになりました。
もしかしたら単なる心配のしすぎで、なにもせずとも成長していくうちに手が描けるようになったり、箸も鉛筆も落とさなくなっていたかも知れません。
でも他にも就学後に困らないだろうかと思う心配ごともあったのですが、それらが入学後に現実にならなかったことはやっぱり発達プログラムが少なからず好影響をもたらしていたのではないかと思います。
こういうことは個人差、家庭環境、食事内容などさまざまな状況の違いや因子があるので、絶対!とか、効果抜群!と熱烈に勧めるつもりは全くないのですが、個人的経験として、試してみてよかったので続けてみます。
◆ディベロプメンタル・プログラム・ジャパン公式ホームページ
◆発達プログラムを開発されたウェルニッケ夫妻が立ち上げた、発達プログラムのための社団法人aceki.e.vのホームページ
(2023年4月 byクワイエメンバー:ヨモギ)