越谷市は、元荒川、古利根川、綾瀬川、新方川、中川といった大きな川や、葛西用水、末田大用水、谷古田用水などの用水も多くあり、昔から水と自然に恵まれた街で「水郷こしがや」と呼ばれています。
しかし、越谷市内は低地で、雨水がたまりやすい地形でもあり、河川や用水の氾濫が無くても、「内水氾濫」がしばしば起きます。
これからの梅雨時期、そして、夏から秋にかけての台風シーズンに向けて、今、水害に対して考えてみます。
■記憶に新しい越谷市での浸水被害
昨年令和5年(2023年)6月2日から4日にかけての豪雨。
台風2号からの降水帯が断続的に流れ込み、さらに、台風により前線が刺激されて、長時間にわたって強雨があったことにより、越谷市内で総雨量が322.0ミリ、時間最大雨量53.0ミリ。
市内各所で床上・床下浸水被害が出ました。
令和5年6月2日~4日 浸水実績
https://www.city.koshigaya.saitama.jp/anzen_anshin/bosai/kasenchisui/files/R5shinsui.pdf
■お子さんや高齢者が居る家庭での避難は?
避難とは、「難を避ける」ことであり、避難所に行くことだけではありません。
自宅や近くの丈夫な建物の上階へ避難する在宅避難や垂直避難も有効な避難行動の一つです。
令和3年(2021年)5月20日より避難情報に関するガイドラインが改定されました!
自治体が発令する「警戒レベル3」で、災害弱者・要配慮者がいる場合は避難行動するタイミングです。
避難するポイントは、『~になる前に』
・風雨が強くなる前に
・暗くなる前に
・ふくらはぎのあたりまで水が来る前に
私が参考にしているサイトは、【いつもしも~子どもとママのリアル防災(https://itumosimo.jp/)】です。
参考:「台風への備えまとめ~日常から直撃後まで、子どもを守る防災対策」
https://itumosimo.jp/typhoon-evacuate/
■越谷市総合防災ガイドブックを見てみよう!
お手元に青色で、ガーヤちゃんが描かれている表紙の「越谷市総合防災ガイドブック」はありますか?
新たに越谷市へ転入された方は、転入手続き書類一式に含めて配布されているそうです。
また、越谷市のサイトからダウンロードできます。
越谷市総合防災ガイドブック
https://www.city.koshigaya.saitama.jp/anzen_anshin/bosai/map/koshigayashibousaimap.html
外国人市民向けの多言語(やさしい日本語版、英語版、中国語版、ベトナム語版)ガイドブック
https://www.city.koshigaya.saitama.jp/anzen_anshin/bosai/map/koshigaya_contents_guidebook.html
■家庭でできる浸水対策
家庭でできる浸水対策は、越谷市総合防災ガイドブックp.36に記載されています。
『簡易水のう』は浸水時の排水口等からの逆流を防ぐために有効です。トイレやお風呂場、洗面所、洗濯機などの排水口へ水のうを置くと、逆流や噴き出しを抑える効果があります。
作り方としては、ゴミ袋と水があればできます。
ゴミ袋は、地震などの災害であっても、様々な用途があるため、我が家は、いつでも数十枚以上の在庫を持つようにしています。食べ物や飲み物は、ローリングストックですが、日用品もローリングストックで、使ったらその分だけ買い足すことを意識しています。
■自分の住まい地域が浸水被害がある地域なのか?
筆者の自宅は、昨年の大雨で浸水は無かったのですが、通りが一本違うと床下浸水をしていました。
見た目では、高低差があるように感じませんが、通りが一本違うだけで、こんなにも変わるのか!と・・・
そこで、今回、見た目では分かりにくい土地の高低差を調べてみました。
利用したのは、国土地理院のウェブ地図【地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)】です。
自宅の標高は、4.3mでしたが、通りが一本違うと、4.2m、4.0mとなります。この0.1m(10cm)や0.3m(30cm)で大きな違いになることが、分かりました。
避難所まで行きつく間に浸水があると、避難が困難になりますから、越谷市総合防災ガイドブックで浸水想定などを確認し、さらに、自宅周辺から避難所までの高低差を確認しておくと、避難経路の検討に役立ちますね。
災害は、いつ起こるか分からない。だからこそ、日々の備えや意識が大事だと考えています。
皆さんのご家庭で、地震・大雨などの様々な災害対策は、いかがですか?
(2024年5月 byクワイエメンバー:マユ)