赤ちゃんが泣いたとき、「抱き癖がつくから、抱っこしすぎてはいけない」と言われて、抱っこするかどうか迷ったことはありませんか?
私は、抱っこしていいのかどうか、毎回迷いながら抱っこしていたのですが、わが子が もう抱っこできないサイズに成長した今になって、「遠慮なく抱っこしていい! むしろ、抱っこした方がいい」という情報に いくつか出会いました。
「抱っこ」に迷いを感じている方は、ご参考までに 読んでみてくださいね。

抱っこのメリット① 脳の発達が促進される
「抱っこ」は、赤ちゃんを泣きやませるのが 主な目的かと思っていましたが、なんと「脳の発達を促す」という役割もあるのだそうです!
赤ちゃんは、五感からの刺激を受けることで、脳の発達が進んでいくそうです。ということは、ただ寝かされているよりも、抱っこされたり、話しかけられたりして、構ってもらった方が 脳が発達するということですね。
今思えば、「何のために?」と思いながらやっていたベビーマッサージも、肌からの刺激で 脳の発達を促すものだったんだなぁ。
また、0歳では、背中に触れられると、首を持ち上げようとしたり、腰を動かしたりする反射運動(原始反射)があり、それが 首すわりやハイハイに繋がる筋トレになっています。
抱っこで 赤ちゃんの背中に触れることが、運動能力を育てることになっていたとは!
脳の発達は、成長段階を追って積み上がっていくものだそうで、前の段階が十分育っていないところに次を積もうとしても、うまくいかないのだそうです。
大きくなって 思いきり勉強や運動をするためには、赤ちゃん時代に充分な刺激を受けて、発達の土台がしっかり出来ていることが大切なんですね。
「抱っこ」をたくさんすることは、「お子さんの才能を開花させる下地」を作ることになるので、むしろ良いことと言えそう?
抱っこのメリット② 心の安定した子に育つ
たくさん抱っこされて育った赤ちゃんは、「心の安定した人」に育つそうです。
なぜかというと、お世話されることで「自分は、大切にされる存在」と感じられ、安心できるから。
そして、抱っこのスキンシップで、オキシトシンという幸せを感じる脳内ホルモンが出るので、赤ちゃんだけでなく大人も、心の安定度が増すそうですよ。
また、「泣く」というアクションに対して、大人から「お世話」という反応が返ってくることが、コミュニケーションのキャッチボールをすることに繋がっていきます。
「抱っこ」は、安定した心で言葉のキャッチボールを楽しめる、豊かな人間関係の下地を作ってくれるんですね。
逆に、求めても抱っこしてもらえないことが続くと、不安が強く、人間不信な人に育つ可能性があるのだそう。
やはり、「抱っこ」は、惜しみなくしてあげて良さそうです。
抱っこのデメリット
「抱っこ」のメリットが 見えてきましたが、デメリットも ありますよね。
赤ちゃんも育ってくると 結構重くなるので、ストレートに言うと、お世話をする人が疲れます!私も腕が腱鞘炎になりかけて、つらい時期がありました…
また、赤ちゃんにとって「泣くこと」は、腹筋や体幹を鍛えるトレーニングになっているそうなので、泣きたりないのも よろしくない?!
健全な発達のためには、ほどほどに泣いて、ほどほどに抱っこされて、いろいろな経験をすることが大切なのかも知れません。
たくさん「抱っこ」していい!
そんなわけで、「抱き癖」を心配しながら抱っこしていた私でしたが、「好きなだけ 抱っこしてよかった!」という結論に行きつきました。
そして、泣くこともトレーニングだから、泣きやませようと神経質にならなくてよかったんだなぁ。
大切なのは「赤ちゃんの安心感」と「五感への刺激」なので、抱っこが難しいときは、他の人に 抱っこを頼んでもいいし、抱き上げずにトントン・さすさすするだけでもよいのかも知れません。
わが家は もう抱っこできる年齢を過ぎてしまいましたが、抱っこできる年齢のお子さんは 惜しみなく抱っこして、脳の発達を促しつつ、親子の幸せなひとときを 大切にしていただけたらと思います。
【参考文献】(2冊とも、越谷市図書館にあります)
・ 『幸せになる脳はだっこで育つ。強いやさしい賢い子にするスキンシップの魔法』山口創(廣済堂出版)
・『アメリカ最先端医療の実証 1日2分!脳幹を鍛えれば子どもの才能はどんどん伸びる』本間良子・本間龍介(青春出版社)
(2025年10月 byクワイエメンバー みんと)



