第37回南越谷阿波踊り ~4年ぶりの通常開催!~
いよいよ今年、「南越谷阿波踊り」が戻ってきます!
コロナ禍で2回の延期、1回の縮小開催を経て、今年はついに通常開催へ!
いよっ!待ってました、なんこし!!
越谷の夏はこれがなきゃ始まらない、終わらない!
さっそく昨年に引き続き、「(一社)南越谷阿波踊り振興会」中沢建一さんにお話を伺ってきました。
昨年は縮小開催でした。反応はいかがでしたか
観客の皆様からは「感激した」「素晴らしい」というありがたい反響をいただき、毎年警備をお願いしていた自治会の方々からは「実際の舞台踊りを初めて見た。自分たちが協力していたものがこんなに素晴らしい祭りとは知らなかった」というお声もいただきました。
また参加した連の中には、久しぶりに観客の前で踊ることができ涙ぐんだ踊り手もいました。
この4年の間に、踊る機会が減ったため連員が減少し、解散に至った連もあります。
祭りが続けられないということは、連もまた続いていかないということに直結します。
昨年開催した一番の目的は、そうした状況に終止符を打って、南越谷阿波踊りの存続と復活のための足掛かりを作ることでした。
準備期間が短く反省点も多々ありましたが、参加連の皆さんが阿波踊りの楽しさを再認識できたことが一番の成果であり、その達成感が今年通常開催をするための大きな道筋を築いたと感じています。
今年はどのように開催されますか。変更点などはありますか
今年の開催は、コロナ禍前の第35回(2019年)の形に準じて、ほぼ元通りの形式での開催となります。
より観客の皆さんとの盛り上がりが感じられるよう、輪踊り会場を3か所に増やします。
今までは東武スカイツリーライン高架下の1会場でしたが、今回は中央通り演舞場ゴール付近と西口駅前通り演舞場ゴール付近の合計3か所で輪踊りができるよう予定しています。
また、ゴミの削減のため、パンフレットを今までの半分の量(3万部)とし、プログラムやその他の情報は、うちわにQRコードを付けてスマートフォンでご覧いただける形を取ります。
コスト面と相談の上ですが、LEDへの切り替えなども進めていく予定です。
コロナ禍前と変わったところや通常開催に際してのご苦労はありますか
以前と変わった点の1つ目は、いろいろなものが値上がりしコスト面での課題が多く発生している点です。
会場のライトや露天商の電源などに欠かせない電気料金の値上がりをはじめ、様々な値上がりがあり苦労しています。
2つ目の変化は警備体制に関するもので、昨年韓国であったハロウィンの事故などを受けて、体制をさらに強化をするよう要請を受けています。
そして3つ目として、阿波踊りの練習会場の減少があります。
以前練習場所としてお借りしていたところでも近隣の住宅事情が変わり、音出しが禁止になるなどの制限が非常に増えています。
他にも、設営のための車両置き場に使っていたスペースがなくなってしまうなど、この4年の環境変化というのは非常に大きいものがあります。
今年の参加連の状況や招待連について
現在64連が参加予定ですが、70連を目指して働きかけているところです。
コロナ前の第35回(2019年)は、78連の参加がありましたので、その時の賑わいに近づけられるよう努力をしています。
参加する連でも、今年はまだ人数や経験の面でなかなか舞台踊りが難しく、流し踊りのみ参加という連が多くありますが、現在舞台踊りに参加する連は20連以上あり、例年通りの舞台をお見せすることができることと思います。
今年通常開催することで各連の連員が増え、積極的な練習につながっていくことが期待されますので、舞台踊りへの参加連を増やすことは来年以降の宿題となるでしょう。
招待連は、徳島から4連を予定しています。
高円寺は阿波踊りの日程が重なるため、今年の招待連はありません。
「舞踊集団・菊の会」は、日程の都合で不参加となります。
プロモーションやイベントなどの予定を教えてください
駅前ロータリーの柱周りや南越谷駅壁面などに掲示されているものは、新しく張り替える予定としています。
また7月27日(木曜)からは、JR武蔵野線・南越谷駅ホームの発車メロディが、1年を通して阿波踊り仕様に変更となります。
東武スカイツリーライン・新越谷駅の発車メロディは、8月1日(火曜)から期間限定で阿波踊り仕様に変わります。
プレ阿波踊り・アンコール阿波踊りも行う予定です。
阿波踊り当日は、J:COMによる生中継が行われる予定となっています。
第37回に関しての意気込みを教えてください
観客の方や踊り手たちのご期待に添えるよう、万全な準備をして臨みたいと思っております。
事故が起こらないよう細心の注意を払いつつ、多くの方たちにお越しいただき盛大に開催できるよう、努力をしてまいります。
■第37回南越谷阿波踊り■ 【前夜祭】 8月25日(金曜)19:00~21:00 越谷コミュニティセンター大ホール/越谷コミュニティセンター前ショッピング広場 【本祭】 8月26日(土曜)・27日(日曜) ◆流し踊り/17:10~21:00 南越谷中央通り演舞場ほか全4会場 ◆舞台踊り/14:00~20:45 越谷コミュニティセンター大ホール(2部制) ◆組踊り/16:20~20:45 越谷コミュニティセンター前ショッピング広場 17:10~20:45 駅前組踊り会場(東口ロータリー) 優秀者は本場徳島へ招待される阿波踊りコンテストのほか、こどもにわか連、阿波踊り教室も開催! 「南越谷阿波踊り」公式サイトはこちら |
※本記事内の画像は全て「(一社)南越谷阿波踊り振興会」より提供いただきました。
~取材後記~
新型コロナウイルス感染症が5類へ引き下げられ、イベントが復活して街にも活気が戻ってきました。
日常生活が制限なく行えること、目の前のことを思い切り楽しめることが、実は当たり前ではなかったと痛感したコロナ禍。
そんな状況の中、南越谷の阿波踊りを絶やさないように力を注ぎ続ける振興会の皆さんのご苦労に頭が下がりました。
コロナ禍を抜けて新しい節目となる4年ぶりの通常開催を思いっきり楽しみましょう!
さあ、みんなで「ヤットサー!!」
(2023年6月 byクワイエメンバー:fika )