神社deままマルシェとは?
毎月第三金曜日に北越谷駅近くの香取神社では「ままマルシェ」が開催されています。ワークショップやハンドメイドの雑貨販売、フォトブース、キッチンカー、子ども向け遊び場など、さまざまなブースが出店しており、子育て中のママ・パパが楽しめる場所です。0〜3歳くらいのお子さんがいる方向けのブースが多いですが、どなたでも楽しめます。
会場は北越谷駅東口から徒歩約4分の場所にある「香取神社」です。
お車の場合は神社の駐車場を利用可能ですが、満車になることが多いため、近隣のコインパーキング情報を事前にチェックしておくと安心です。
急に行っても大丈夫?
予約なしでフラっと来場しても楽しめますが、事前に来場登録をしておくと来場者プレゼントをもらうことができるのでおすすめです。
また、体験してみたいコーナーやワークショップなどがあれば事前に予約が必要な場合もあります。Instagramなどで情報収集してみるといいかもしれません。
実際に子供を連れて行ってみた!
会場に到着したら、まずは受付で事前登録の画面を見せて、来場者プレゼントのオムツやミルクとスタンプラリー台紙をもらいます。スタンプラリーはマルシェ会場内のお店やブースで1つずつもらうことができ、3つ集まると景品がもらえます。スタンプラリー台紙は会場地図にもなっているので、行きたいお店をチェックすることができます。
会場内はベビーカーを利用できるほか、置いておくスペースも用意されています。
また、授乳スペースやおむつ替えスペースも完備されており、調乳用のウォーターサーバーも利用可能です。小さなお子さま連れでも安心して過ごせる環境が整っています。
出店者さんのラインナップは毎回異なり、ハンドメイドグッズ販売、ワークショップ、雑貨、飲食、リフレッシュなど、さまざまなジャンルのお店が並びます。また、協賛企業には地元企業もあり、「たいよう整骨院 越谷院」さんがワンコイン骨盤矯正のブースを出店しています。
私が実際に0歳児を連れて参加した中で、特に印象に残っているブースを紹介します。
⬛︎ママトーーク
ままマルシェでは毎回テーマを決めて進行役の方を中心にママたちがトークできるコーナーが設けられています。私は今までに「越谷が地元じゃないママ集まれ!」や「育休から仕事復帰するパパママの会」などのテーマに参加しましたが、毎回共通の話題を持った方とお話しすることができたり、ファシリテーターの方のお話を聞くことができます。子育てをしていると日々、わざわざ誰かに相談するようなことじゃないけど、ちょっと誰かに聞いてほしいな、共感してほしいなと思うことが出てきますが、ママトーークの場では、そんなモヤモヤした気持ちを共有したり、他のママの体験談を聞くことで「私だけじゃないんだ」と安心できたり、新たな発見があります。
⬛︎ファーストアート
子供の1歳の誕生日にファーストアートを体験するママが増えていますよね。私も興味はあったものの、自分で道具を準備するハードルが高く躊躇していたのですが、マルシェ内でワークショップを開催していたので参加してみました。ママの好きな色でキャンバスを埋め、子供にペタペタモミモミしてもらうと素敵なアートが完成しました!
⬛︎写真撮影会
毎回出店されている撮影ブースでは、プロのカメラマンに子供を撮影してもらうことができます。いつも季節感あふれるブースが可愛らしく、カメラマンさんも自然な笑顔を引き出してくださいます。大人気なので事前予約の争奪戦になることが多いですが、当日枠が用意されていることもあります。
⬛︎無料託児ブース
関西出身ママサークル「いんじゃんほい」による無料託児ブースがあり、30分のあいだ子供を預けて会場内をママだけで楽しむことができます。ちょっと泣いちゃう子も、ちゃっかり遊んで過ごす子も、しっかり見ていただけるので安心です。
⬛︎子育て相談ブース
保育園や病児保育室が子育て相談に乗ってくれるブースでは、毎回20~30名ほどの来場者がフラっと子育て相談をしにくるそうです。「離乳食のきゅうりの皮は剥くべき?」「うちの子本当に寝ないんだけど...」「なかなかハイハイしないけど、こんなもんかしら?」など、通りすがりに予約なしで相談できるのが魅力です。
ままマルシェ代表 増田さんの思い
「子育て中のママは、本当に偉大な仕事をしているからこそ、ママには時間を見つけて自分を甘やかしてほしい」と、神社deままマルシェ実行委員代表の増田具子さんは言います。ご自身もかつてお子さんが生まれて間もないころ、吉川市のマルシェを訪れた際、赤ちゃんが泣いていてもみんなが受け入れてくれる温かい雰囲気に感銘を受けたそうです。この経験から「ママたちが安心して集える場所を作りたい」という思いで「神社deままマルシェ」を立ち上げたのです。ままマルシェは、増田さんの「こんな場所があったらいいな」という切実な願いから生まれました。
会場が神社という開かれた場所であることにも大きな意味があります。「公民館のように扉を開けるのに勇気がいる場所ではなく、誰でも気軽に立ち寄れる場所にしたかった」と増田さん。緑豊かな神社の境内は、憂鬱な気持ちを解放してくれる効果も期待できます。また、安産祈願の子安神様を祀る香取神社には、授乳室やおむつ替えスペースなど、赤ちゃん連れに優しい設備が整っているのも魅力です。
神社deままマルシェの特徴は、集まる「人の温かさ」だと増田さんは言います。ボランティアスタッフだけでも80名以上が登録しており、出店者も含め「ママの育児を応援したい」という共通の想いを持った人々が毎月この場所に集まっています。「ここでは、赤ちゃんの泣き声に眉をひそめる人はいません。困ったことがあれば、誰もが快く手を差し伸べてくれる。そんな安心感があるんです」と増田さんは語ります。朝のわずかな時間だけ机を運ぶのを手伝いに来てくれる人、子育て経験のある先輩ママとして出店しながら来場者の相談に乗ってくれる人、地域で子育て支援に取り組む企業の方々など、それぞれの得意なことを活かし温かい輪が広がっています。
増田さんの今後の目標は、さらにさまざまな人が気軽に訪れることのできるマルシェにすること。「今はママがお子さんを連れてくることが多いですが、将来的にはパパやおじいちゃんおばあちゃんが、ママなしでも安心して子どもを連れてこられるような場所にしたい」と話します。
毎月第三金曜日はままマルシェへ!
私自身がままマルシェに初めて行ったのは生後5ヶ月頃でした。夫の育児休暇が終わり、子育てが少し孤独に感じはじめた頃に主催の増田さんと出会い、ままマルシェに足を運びました。子供と一緒に楽しむもよし、リフレッシュに活用するもよし、という場所があることに救われたような気がしましたし、単なるイベントスペースではなく「ママが安心して集まれる場所」であることを肌で感じた時は、越谷に引っ越してきてよかったなと感じました。
ふらっと遊びに行くだけでも楽しいですが、誰とも喋らず帰ってくるのも寂しいと思うので、ぜひママトーークに参加するのがおすすめです。
市内では香取神社のままマルシェに限らず様々なマルシェが開催されています。モノやサービスを買う場としてだけでなく、越谷にはこんな人がいるんだ、こんなものがあるんだ、と感じることができるのがマルシェの魅力なのではないかと思います。ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
(2025年5月 byクワイエメンバー Lisa)