今年もうんざりするほど猛暑の日々が続いていますが、まもなく越谷がますますアツくなる「南越谷阿波踊り」が開催されます!
各演舞場で白熱の踊りを繰り広げる「踊る阿呆」たちですが、本番を前にした今、どんな練習を行っているのでしょうか。
今回は【越谷市役所いきいき連】の皆さんの練習風景をレポートします!
※練習の風景は、記事の最後の「フォトギャラリー」でもご覧ください♪
越谷市役所いきいき連■ 連員数 35名 ※子どもは15名前後(未就学児および小学校低学年が 3分の2) 「南越谷阿波踊り」への出演回数 30回程度 ![]() 越谷市職員のお祭り好きが集まった連です。 1年を通した練習ができず、練習期間も限られていますが、 熱い踊りを披露するため、日々頑張っています。 |
練習中の風景
練習は平日19 時から20 時半までの1 時間半、市内の地区センターなどで行われます。
まずは、鏡を見ながら基本の踊りを練習します。
舞台踊りに向けて、パートごとにミーティング(子どもたちはのびのびタイム!)
後半は舞台踊りのための構成練習を行います。
最後はホール内を周回して、流し踊りの練習でしめくくります。
連員の皆さんにインタビューしました♪
高校3年生(男踊り)&お母さま
お二人には2015 年に取材した際にもお話をうかがい、今回なんと10 年ぶりにクワイエメンバーとの再会となりました(2枚目の画像は2015 年、弟さん・妹さんと一緒に練習中の一コマ)。
お子さんは現在高校3 年生、昨年阿波踊りを見たらまたやりたくなって、8 年ぶりに復帰されたそうで
す。でも「体が覚えている感じで、意外とブランクを感じません」とのこと。
お母さまは、男踊りから女踊りに転向して活躍中!
小学5年生(子ども踊り)&お父さま
「2~3 歳から阿波踊りをやっています。練習中は、いろんな年齢の子た
ちと遊んだりできることが楽しいです。本番にお友達が見に来てくれる
のも嬉しいです。」
お父さま「子どもの習い事感覚で始めました。練習中に、親以外の大人
から叱られたりすることは貴重な経験だったと思います。ただ子どもが
小さいときは、練習が21 時までなのが少し大変でした。」
5歳と6歳の女の子たち(子ども踊り)「楽しい?」と尋ねたら、「楽しい!」と元気な声が返ってきました。「腕をずっ
と上げていると肩のところが痛くなるけど、踊るのは楽しい!」とのこと。
高校1年生(男踊り)
「学校や部活や友達付き合いなど、いろいろ忙しいのでは?」の問いに、「3歳
から続けているので、特に違和感なく参加し続けています」と爽やかに答えてく
ださいました。
鳴り物さん(篠笛担当)
「上司にスカウトされて入連して、今年で3年目になります。笛の先輩に教わりながら、実践で覚えてき
ました。腕を真横に保ち続けるのは1ステージで15 分くらいありますが、吹奏楽でフルートをやってい
たので慣れるのは早かったです。
楽しいと感じるのは、みんなが踊っている姿を後ろから見ながら、演奏しているとき。ステージでは、笛
のソロがあります!」
関根連長にうかがいました
練習の期間と頻度は?
5月連休明けから練習を開始します。6月までは週1回、7月以降は週2回行います。
子どもだけで参加しているお子さんはいますか?
保護者と一緒に参加のお子さんのみです。
練習をしていく上で大変なことは?
連員のモチベーションの維持が一番難しいところです。顔ぶれが変わらないとどうしても緊張感がなく
なりがちですが、若い人が多いと変化が生まれて雰囲気にも活気が出ます。今年は子どもが増えたので、
連員のモチベーションが高くなっています。
阿波踊りの楽しいところは?
踊りや演奏をみんなで揃えて一緒に味わうという、連帯感と達成感を持てることが一番楽しいところだ
と思います。
観客の皆さんへ一言!
今年は人数も増えたので、皆様に熱い踊りをご披露できると思います。ぜひご声援をお願いいたします!
■おまけ■クワイエメンバーも鉦(かね)を叩かせていただきました!
叩き方は、棒で中央を叩いてから棒を滑らせてふちを叩きます。
リズムは「カカン、カラリン」。
鉦は予想以上に重く、それを持ってリズムを刻み続けるのは高難度!
踊り手さんたちに目が行きがちですが、「縁の下の力持ち」の鳴り物さん
が持つ技術のすごさが分かりました。
■第39 回南越谷阿波踊り■ 前夜祭 8 月22 日(金曜) 19:00~21:00 ![]() 本祭 8 月23 日(土曜)/8 月24 日(日曜) 舞台踊り14:00~/組踊り16:20~/流し踊り17:10~ ※公式ホームページはこちら |
フォトギャラリー
■取材後記■
阿波踊りの技術を磨くだけでなく、人と人との交流もしっかり身につけられる環境であることを改めて
感じました。
特に、子どもたちは兄弟姉妹という関係性を超えて、他の家族との交流、親ではない大人との会話など、
なかなか普段の生活では体感できないことを、この阿波踊りの場で育んでいることは素晴らしいなぁと
思います!
そして、練習中にずっと響いた鳴り物のリズムは、本当にウキウキします!
練習を拝見しながら少し早い阿波踊りを感じ、8 月の本番がとても楽しみです。【マユ】
子どもから大人まで、参加している誰もが「本気」で阿波踊りに向き合っている姿を拝見し、越谷にいつ
までも残ってほしい伝統だと思いました。
今回は「いきいき連」さんを取材しましたが、越谷にはそのほかにもたくさんの連があるそうです。
それぞれの踊りのスタイルの違いや、鳴り物の楽器編成やリズムの違い、衣装の個性などを楽しんでみた
いと思いました。【Lisa】
よちよちのお子さんから大人まで、和気あいあいと練習していらっしゃって、私まで楽しい気分になりま
した。
お子さん達が、大人から教わったり、子供同士で遊んだり、のびのび楽しそうに参加している様子がとて
も印象的でした。
核家族の多い現代、幅広い年齢層の人が集まる場でこんなふうに過ごせることは、お子さんの成長に大き
な財産になっているだろうと感じました。
今までは何となく見学していた南越谷阿波踊りですが、ほのぼの&熱い練習を知った今年は、一歩深い応
援ができそうで、今から楽しみです!【みんと】
10 年ぶり2 回目となる取材でした。
その際いらした方が今もご活躍中だったり、当時小学生や赤ちゃんだったお子さんが、バリバリに踊りを
披露していらしたりという様子を拝見して、阿波踊りが持つ懐の広さと魅力を改めて感じました。
練習の合間、お子さんたちが年齢に関係なく触れ合って遊んでいる姿を見て、阿波踊りの連が単なる「踊
りの集まり」にとどまらず、子どもたちの社会性を育てるコミュニティとしての役割も持っているのだと
思いました。【fika】
(2025年8月 by クワイエメンバー マユ、Lisa、みんと、fika)