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越谷市立小中学校の給食のこと - 給食センターでお話を聞いてきました!

ページ番号109403です。 2025年11月8日

お子さんが毎日学校で食べている給食。「どんなふうに作られているんだろう?」と気になったことはありませんか?越谷市の学校給食は、市内3か所の「学校給食センター」で調理されています。今回は、そのうちの一つ 第三学校給食センターを訪ね、給食づくりの舞台裏を伺ってきました。
 

給食センターってどんなところですか?

学校給食は、子どもたちの心と体の健やかな成長を支える大切な役割を担っています。お腹を満たすだけでなく、食べ物について正しく理解し、適切に判断する力を育む学びの場でもあります。
越谷市では、学校給食センターの栄養士が定期的に各学校に訪問し食育指導を行っています。これは、子どもたちが給食を通して食に関する知識を深め、健康的な食習慣を身につけられるよう支援するためです。栄養士が直接学校に足を運ぶことで、より効果的な食育を進めています。
 

越谷市の学校給食はどのように提供しているのですか?

越谷市では、3献立方式で、全小学校を2ブロック、中学校を1ブロックの合計3ブロックに分けて給食を提供しています。配送はできる限り近くの学校に行うようにしていますが、必ずしも地区ごとに固定していません。これは、万が一給食の提供ができない事態が発生しても、他のセンターが代わりに対応できるようにリスク分散を考えているためです。

ブロック

学校名及び配送校数 (2025.4.1現在)

第一学校給食センター
【15校】

第二学校給食センター
【13校】

第三学校給食センター
【16校】

Aブロック

増林小、東越谷小、大沢小、大相模小、川柳小【5校】

新方小、桜井小、平方小、弥栄小、鷺後小、花田小、北越谷小、桜井南小【8校】

大間野小、大沢北小、大袋小、大袋東小、宮本小、千間台小【6校】

Bブロック

蒲生小、蒲生南小、西方小、明正小、城ノ上小【5校】

荻島小、出羽小、南越谷小、大袋北小、越ヶ谷小【5校】

Cブロック

東中、南中、光陽中、大相模中、武蔵野中【5校】

中央中、北陽中、栄進中、平方中、新栄中【5校】

西中、北中、富士中、大袋中、千間台中【5校】

 

第三給食センターでは毎日どのくらいの給食を作っていますか?

第三給食センターでは16校分を担当しており、1日約10,000食分を調理しています。市全体では1日約27,000食を作っています。
 

調理にはどのような方が関わっているのですか?

調理は、フレッシュな若手から経験豊富なベテランまで、幅広い経歴を持つ調理員(105人)が担当しています(2025年4月現在)。
 

調理後はどのように配送していますか?

保冷機能付き車両など、全21台の配送車を使って各学校に配送しています。
 

食材の仕入れはどのように行っていますか?

全給食センターの食材については、一括して購入し、スケールメリットを活かし安価な食材を調達しています。肉、加工品やゼリーなどは、越谷市独自の規格を作り、試食して食材を選んでいます。
 

材料費の高騰にはどのように対応していますか?

近年、燃料費や人件費の上昇で食材費が高騰しています。安価で栄養価の高い食材を工夫して取り入れるほか、令和5年度は8,000万円、令和6年度は1億4,000万円の補正予算を組み、保護者負担が増えないように対応してきました。
しかしながら限界があることから、令和7年4月から9年ぶりに料金を改定しました。
なお、増額分については当面の間公費で負担し、保護者の負担軽減を図っています。
 

食中毒などを防ぐために、特に気をつけていることはありますか?

1.職員の健康チェック
調理に関わる職員は、毎日体調を記録して、少しでも異変があればすぐに対応できるようにしています。また、月に2回、赤痢菌・サルモネラ菌・O-157などの検便を行い、1月にはノロウイルスの検査も実施しています。万一陽性の場合は、陰性が確認されるまで調理場に入れません。
2.衛生的な服装の徹底
調理場に入る際は、帽子・白衣・マスクを必ず着用しています。
3.手洗いと消毒の徹底
調理前には必ず2回の手洗いとアルコール消毒を行い、清潔な状態で作業しています。
4.汚染区域/非汚染区域と専用の装備
食材の下処理や洗浄を行う場所、肉の保管場所などは「汚染区域」として区分し、専用の長靴やエプロンを着用して衛生管理を徹底しています。
5.来訪者の制限
ノロウイルスが流行しやすい11月~4月の間は、施設見学の受け入れを控えています。
6.トイレの使い分け
職員用・来客用・運転手用のトイレを分けて使用し、感染リスクを減らしています。
 

食物アレルギーの対応を申請する際、注意することはありますか?

食物アレルギーの対応としては、完全除去や一部除去の献立選択制度、「特定原材料」8品目(卵・牛乳・小麦・そば・落花生・えび・かに・くるみ)を除いたアレルギーフリー献立の日の設定を行っています。
申請があった際は、保護者宛に給食材料が詳細に書かれた献立表と給食物資の原料配合表を配布しています。ご家庭では十分に資料を確認し、学校の職員とともに情報共有を徹底していただければと思います。
 

献立づくりで一番大変なのはどんなことですか?

献立は以下のことを考慮して作成しています。
・栄養価の基準を満たす
・季節の食材(旬)や行事食を取り入れる
・食材の素材のままの味を生かせるようにする
・地域の特産物を生かした料理を伝える
・家庭であまり食べなくなった食品や料理を取り入れる
・子供の嗜好を育む
・給食時間内に食べられるような配慮をする
・衛生面・安全面で安心な献立を作る
・給食費を有効に使う
・マンネリ化しないよう新献立を研究する
その中でも、材料費が高騰し限られた予算の中で児童生徒に必要な栄養価の基準をしっかりと満たすことが一番大変です。安価で栄養価が高いものを取り入れるなど、工夫しながら献立を考えています。
 

毎年、献立にテーマがあると聞きました。例えばオリンピック開催年には世界の料理が登場するなど、今年は日本の郷土料理が取り入れられているそうですね。こうしたテーマはどのように決められているのでしょうか?

献立のテーマは、栄養士が数年先を見据えて計画的に設定しています。国際的なイベントに合わせた世界の料理のほか、子どもたちが苦手とする野菜や魚を食べやすくする工夫、必要な栄養素への理解を促すメニュー、地域の食文化に触れる郷土料理、咀嚼力を育む「かみかみ献立」など、食育・健康・文化の観点から目的に応じたテーマを設けています。
 

献立を見ると「〇〇小学校児童が考えた献立」となっている日がありますが、どんな形で子どもたちの意見を取り入れていますか?

児童・生徒が考えた献立を給食に取り入れる取り組みについては、食について考える習慣を身につけ、食に関する知識や食べ物を選択する力を習得することを目的として実施しています。
3年に一度回ってくるよう15校(小学校10校、中学校5校)に依頼しており、対象の児童生徒は、小学5、6年生及び中学生となっています。なお、毎年、応募のあった献立については、5月から翌年度までの献立に全て取り入れ、給食を提供しています。
※令和7年度からは4年周期になります

令和6年度の「児童・生徒が考えた献立」の実績については、小学生の児童の献立は、9献立、中学生の生徒の献立は、3献立、全てのコースに合計36回の給食を提供しました。
 

子どもたちに人気のあるメニューと、苦手が多いメニューはどんなものですか?

人気メニューについては、主なものとして、カレーライス、ローマ字の形の小さなマカロニが入ったABCスープ、味噌ラーメンが人気メニューとなります。

逆に、「嫌いな給食メニュー」については、魚料理、野菜料理、家庭で食べ慣れていないメニューがあげられます。意外とマヨネーズを使用したサラダも好まない児童生徒が多いようです。
 

給食を通じて、子どもたちにどんなことを学んでほしいと考えていますか?

栄養バランスを考えて食べる等、健康な身体作りのための食べ方を学んでほしいと考えています。また、いろいろな食材を知り、食に興味関心を持ってもらうことができればよいと考えています。
 

食べ物や食事の大切さを伝えるために工夫していることがあれば教えてください

毎年計画的に食育のテーマを決め、給食時間等で発達段階に合わせた指導を行っています。令和7年度は、「主食」をテーマに、種類や栄養、どんな良い働きがあるか、また高学年や中学校では必要な摂取量について指導を進めています。
 

給食作りで印象に残っている出来事や、嬉しかった子どもたちからの声はありますか?

センターの職員一同、暑い時、寒い時等どんな時でも、児童・生徒のことを考え、衛生面安全面に配慮し一生懸命に給食作りを行っています。何よりも「美味しかったよ!」という声が一番嬉しいです。また、子どもたちがたくさん食べてくれて食缶が空になっているのを見ると、とても嬉しくなります。皆さんからお手紙をもらうこともありますが、センターの会議室に掲示して時折読んでいます。
 

センター所長として給食にかける思いや、保護者・子どもたちへのメッセージをお願いします

私たち学校給食センターでは、毎日子どもたちが「安全で安心な給食をおいしく食べられること」を何よりも大切にしています。この目標を実現するために、栄養士や調理員が力を合わせて、献立の作成から食材の準備、調理、施設の衛生管理まで、細やかな心配りをしながら取り組んでいます。
給食は、子どもたちの健康を支える大切な食事です。だからこそ、万が一のことが起きないよう、日々細心の注意を払っています。ニュースなどで事例を見るたびに、「これは他人事ではない」と身が引き締まる思いです。
また、調理現場は高温多湿で厳しい環境の中、限られた人数で作業を行っています。そんな中でも、子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、職員一同、心を込めて給食づくりに励んでいます。
保護者の皆さまには、こうした現場の努力をご理解いただき、温かく見守っていただければ幸いです。そして、子どもたちには、毎日の給食を楽しみにしてもらえるよう、これからもおいしくて安心な給食を届けてまいります。
 

編集後記

わが子が毎日おかわりしてくる学校給食。給食センターでの徹底した衛生管理の工夫に、圧倒されました。「安全は、トップの決意とあなたの努力!」と書かれた廊下の掲示。暑さの中、真っ赤になって作業してくださる調理員の方々と、安全で確実な作業のために環境を整える所長さんの覚悟と努力が、この言葉に凝縮しているのを感じました。子供達が給食をおいしく楽しめるのは、職員のみなさんの愛情がこもっているからですね。感謝と感動で、胸がいっぱいになりました。(みんと)

2人の子が計18年間もお世話になる給食ですが、「どんなところで」「誰が」作っているのか、あまり深く考えたことがありませんでした。今回見学させていただいて、食の安全への細心の注意のもと、栄養豊富で彩りや季節も考えたメニューを作ってくださっている、表には出てこない職員の方々の姿に頭が下がりました。給食の思い出は、大人になっても心に残っているもの。子どもたちの体と心を育んでくれている給食への感謝が深まった取材でした。(fika)

息子よりも給食が大好きで献立表を毎日眺めていました。知らないメニューがあるとワクワクしたものです。取材では献立作りのお話も伺いました。子ども達が美味しく食べられる工夫や費用を抑える努力も知りました。県や地域によっては中学校からお弁当持ちの所もあるとか。子ども達のために今後も安定して給食を提供していただけることを強く願っています。(ゆきだるま)

子ども達の健康を支える学校給食に対して越谷市と現場の熱い想いに触れる機会となりました。私自身、小学校の頃は自校給食でしたので、センターの中で懐かしい美味しい香りに包まれ幸せでした。今後また越谷市の学校給食が進化すると思うので、どんな内容になるのかとても楽しみです!第一給食センターが一時的に給食を供給できなくなり、子ども達の学校が該当して改めて給食のありがたみを感じていました。忙しい最中の取材で申し訳ない気持ちもありましたが快く丁寧に見学と取材を受けいてれいただき感謝申し上げます。(ミサペイ)

(2025年11月 byクワイエメンバー:Lisa)

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子ども家庭部 子ども施策推進課 (第二庁舎2階)
電話:048-963-9165
ファクス:048-963-3987

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