更新日:2020年1月16日
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越谷市内でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています
越谷市において、2019年第48週(11月25日〜12月1日)にA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たりの報告数が9.50と警報レベル基準値である8.00を超えました。2020年第2週(1月6日〜1月12日)時点では、定点医療機関当たりの報告数は2.88と減少していますが、今後も流行が拡大する可能性があります。引き続き、感染予防に努めるようお願いします。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群レンサ球菌による上気道の感染症です。レンサ球菌は、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こします。学童期の小児に多く見られます。
日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂巣織炎、猩紅熱(しょうこうねつ)があります。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」や菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」が主な感染経路です。
症状
2〜5日の潜伏期間の後、突然38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。しばしばおう吐を伴います。まれに重症化し、喉や舌、全身に皮疹が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。
合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもあります。
治療・予防方法
治療は抗菌剤による治療を行います。急性リウマチ熱などの合併症を防ぐため、症状が改善しても主治医に指示された期間、薬を飲むことが大切です。
喉の痛みがひどい場合は柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけましょう。
予防には、患者との濃厚接触を避けることが重要です。また、手洗いと手指消毒、咳エチケットが有効です。
周りに患者がいる場合で咽頭痛がある場合は、早めに医療機関等を受診しましょう。