更新日:2023年3月7日
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インフルエンザの流行注意報が発令されました
今冬のインフルエンザ対策について
今シーズンのインフルエンザは12月下旬に流行期に入り、その後徐々に患者数が増加してきました。埼玉県感染症発生動向調査によると2023年第8週(令和5年2月20日~2月26日)の1医療機関(定点)当たりの報告数は前週の9.98人から10.38人へと増加し、県で定める注意報の基準値である10人を超えました。インフルエンザの注意報が発令されるのは、令和元年(2019年)12月11日以来約3年ぶりです。
越谷市内においても、1定点当たり報告数が第7週で17.46人、第8週で9.62人と高い値のまま推移しており、流行の更なる拡大が予想されますので注意が必要です。
インフルエンザの病気と症状
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れます。あわせて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
乳幼児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
<インフルエンザと風邪の相違点>
特徴 |
インフルエンザ |
風邪 |
---|---|---|
原因 |
インフルエンザウイルス |
ライノウイルス等 |
感染力 |
非常に強い |
比較的弱い |
潜伏期間 |
2日前後 |
2~5日程度 |
症状 |
急な高熱、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛 |
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰 |
経過 |
急激に進み、症状が重い |
比較的症状が軽い |
感染経路
インフルエンザウイルスは、感染者や患者の咳やくしゃみの飛沫(しぶき)などに含まれています。
(1)飛沫感染:感染した人の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスが、鼻や口から侵入することで感染します。
(2)接触感染:ドアノブや手すりなどを介して手に付着したウイルスが、目、口、鼻の粘膜から侵入して感染します。
インフルエンザにかかってしまったら
(1)体調が悪い場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
(2)安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。
(3)水分を十分に補給しましょう。
(4)咳やくしゃみなどの症状があるときは、周りの方へ移さないために、不織布製マスクを着用しましょう。
(5)人ごみなどへの外出を控え、無理をして学校や職場等へ行かないようにしましょう。
乳幼児は進行が早く、また、高齢者は典型的な症状が出ないこともあるため、有症状時は、速やかな受診が必要です。
救急の医療機関や電話相談について
#7119 (埼玉県救急電話相談)へ架電ください。
(ダイヤル回線・IP電話・PHS・都県境の地域で御利用の場合) 048-824-4199
急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、看護師が電話で相談に応じます。
音声ガイダンスに応じて、相談したい窓口を選択してください。
ご自身の状態に応じた緊急度判定のアドバイスは子どもの相談又は大人の相談にて行っています。
(1)子どもの相談 (小児救急電話相談) ※対象:中学生まで
(2)大人の相談 (大人の救急電話相談)
(3)医療機関案内(子供・大人に対応しています)
インフルエンザを予防しよう
1.流行前にインフルエンザ予防接種を受けましょう。
重症化を防ぐために予防接種(ワクチン)は有効とされています(発病を予防するものではありません。)
2.飛沫感染対策としての「咳エチケット」を
インフルエンザの感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発生するしぶきによる飛沫感染です。飛沫を浴びないようにすれば、感染する機会は減少します。
(1)普段から、「咳エチケット」を心がけ、咳やくしゃみが出るときは、できるだけマスクをしましょう
(2)とっさの咳やくしゃみの際に、マスクがない場合には、ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないようにしましょう
(3)鼻汁、痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう
3.外出後は手洗いを
流水、石鹸による手洗いは、手指についたインフルエンザウイルスを除去するために有効です。インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒も効果が高いです。
4.適度な湿度の保持を
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
5.十分な休養とバランスのとれた栄養摂取をしましょう
身体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
6.人ごみなどへの外出を控えましょう
やむを得ず外出して人ごみに入る可能性がある場合には、不織布マスクを着用することはひとつの防御策と考えられます。人ごみに入る時間は極力短くしましょう。
このページに関するお問い合わせ
保健医療部 保健所 感染症保健対策課(東越谷十丁目31番地(保健所内))
電話:048-973-7531
ファクス:048-973-7534