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スマッカラ地蔵

ページ番号59702です。

スマッカラ地蔵【花田】

昔、元荒川は、花田をぐるりと回って東小林から瓦曽根に向かって流れていました。このころは川の交通が盛んで、大きな荷物などは、みんな舟で運んだものです。
ある日のこと、一隻の舟がお地蔵さんを積んで花田までやってきましたが、急に舟が動かなくなってしまいました。「お地蔵さんはここで降りたいのに違いない」船頭さんはこう考えると、お地蔵さんを降ろして花田と増林の境にあたる千間堀の近くの古川の堤にお祀りしました。
花田の人々は、これをスマッカラのお地蔵さんと呼んでいますが、スマッカラとは、砂河原(すなかわら)が訛ったものといわれ、「スナッカラ地蔵」と呼ぶ人もいます。
このお地蔵さんの背中には、「源海の三十三回忌の供養のために造立。承応4年(1655年)の正月26日」と刻んであり、今から350年以上も前のことです。
子どもが生まれると、男の子は21日目に、女の子は33日目にお宮参りをするものですが、花田では、越ヶ谷の久伊豆神社にお参りしたあと、必ずこのスマッカラのお地蔵さんにもお参りをするということです。
長い年月風雨にさらされたスマッカラのお地蔵さんは、今では花田の住宅街に祀られ、大きく変わりゆく越谷の姿を見守っています。


現在の花田のお地蔵様

花田のお地蔵様

昔、元荒川は天嶽寺の裏から北東に流れ、花田地区を囲むように迂回し、今の市立図書館が建っている所を通って流れていました(下地図参照)。お地蔵様を乗せた舟は、元荒川を花田苑の先へと進んでいましたが、カーブを曲がると、急に舟が動かなくなりました。人々はここで舟からお地蔵様を降ろし、見晴らしの良い高い所に上げてお祀りしました。このお地蔵様が「スナッカラ地蔵」です。地元の花田地区では「スナッカラのお地蔵様」とか「花田のお地蔵様」と呼ばれ、人々に親しまれています。地元から離れた地域では「スマッカラ地蔵」と呼ばれています。区画整理事業により、現在は、当時とは違う場所に祀られています。お地蔵様の台石に書かれた古い文字を調べて、お地蔵様は江戸時代の初めに江戸(東京都葛飾区の水元公園あたり)から舟で運ばれて来たことがわかりました。
※NPO法人越谷市郷土研究会所属 加藤幸一さんにお話を伺いました


花田のお地蔵さまが運ばれた地図

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