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越谷市 Koshigaya City

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更新日:2016年6月14日

ページ番号は58618です。

バドミントン選手 渡邉航貴さん

もらった応援をうまく力に変えて、東京オリンピック出場を目指します!

2020年7月開催の東京オリンピックまで4年半を切り、さまざまなスポーツでオリンピックに向けた若い選手の強化活動が始まっています。世界でもトップレベルの実力を持ち、メダルの期待も高まる日本のバドミントン界で強化選手に選ばれた、越谷生まれ、越谷育ちの17歳・渡邉航貴選手に今の思いを伺いました。

プロフィール

平成11年1月29日、越谷市生まれ。大袋北小学校6年生のとき、バドミントンのジュニア全国大会でベスト8に入ったことなどから、埼玉栄中学校の誘いを受け入学。今年4月からは埼玉栄高校3年生。国内外の大会で活躍し、昨年は「全日本ジュニア選手権」で男子シングルス優勝、「世界ジュニア選手権」ではシングルス銅メダルを獲得したほか、東京オリンピック強化選手にも選出。現在の世界ジュニアランキングは日本人トップの第5位(2月現在)。

バドミントンを選んだのはサッカーの迷いから

渡邉さんは幼稚園のときにサッカーとバドミントンを始めたという、根っからのスポーツ少年。「4歳上の姉の影響でバドミントンクラブに入ったのですが、その頃夢中だったのは断然サッカー。でも小3くらいから自分がサッカーのどのポジションをやりたいのかを迷い始めてしまって。それなら個人がメインのバドミントンに専念しようと決めたのが小4のときです」と渡邉さん。
その決意の直後、初めて出場した『埼玉県小学生バドミントン大会』で優勝。5年生、6年生でも同大会を優勝し3連覇。さらに6年生のときは全国大会でもベスト8になり、スポーツの名門校である埼玉栄中学から入学の誘いが。
とにかく強くなりたい!という想いから、渡邉さん自身が埼玉栄中学校に入学を決めたそうです。

先輩からのキツイ一言が成長のきっかけに

全国から実力のある選手が集まる中学校に入り、平日は毎朝7時半からの朝練と放課後午後8時までの練習、土曜・日曜日も午前中から夕方まで練習というバドミントン漬けの日々がスタートしました。それは高校生の現在も変わりなく続いているそうです。
「中1のときは朝起きるのが本当につらかったけど、いまはすっかり慣れました。埼玉栄は常に試合形式で練習をするんですが、それがとても自分に合っている。試合に勝つためにどうすればいいのか、自分のどのプレーが良くて、どのプレーが悪いのかを常に考えながら実戦するのがすごく楽しいし、ためになります。バドミントンは相手とのかけ引きが重要なスポーツだから、強くなるためには考えなくちゃ絶対ダメ!」という渡邉さん。
また考えることと同様に、周りの人からのアドバイスを聞くこともすごく大切にしていると言います。今までで一番考えさせられたアドバイスは、埼玉栄の先輩でありロンドンオリンピックに出場した田児賢一選手からのキツイ一言。
「中3のとき、田児選手と試合をさせてもらい、実力の差はあったものの、自分としては良いプレーができた!という手応えがあったんです。けれど、試合の後にアドバイスをもらいに行ったら、全然ダメと一言。君のプレーには無駄なフェイントや無意味な動きが多すぎて、世界のトップ選手よりも難しい戦い方をしている。もっとシンプルにやらないと!と言われ、ものすごくショックでした」。
でも渡邉さんはそのアドバイスをしっかり受け止め、自分のショットや動きのクセを直し、それまでのスピードで攻めまくるプレーから緩急を使い分けるプレーに変えていきました。「自分では気付けないダメなところはいっぱいあるから、成長するために周りの意見はすごく貴重。先輩や監督や仲間からもらったアドバイスは携帯電話にメモして、事あるごとに見返しています」
そんな謙虚で前向きな渡邉さんはどういう選手なのか、埼玉栄高校バドミントン部監督の大屋先生に伺うと、「性格は明るくてリーダーシップの強い子。小柄な体格でも大きな選手に引けを取らないのは、とにかくラケットワークが器用でミスが少ないから。勝負どころの集中力はすばらしいし、素質のある選手です」。

強化選手になって五輪への思いが強くなった

渡邉さんは昨年、日本バドミントン協会が定める東京オリンピック強化選手8人のうちの1人に選ばれました。
「強化選手になる前はオリンピックにいつか出られたらいいなくらいの感覚でしたが、選ばれた後は、出たい!と強く思うようになりました。また海外遠征の機会が増えて思うのは、日本でバドミントンがもっとメジャーなスポーツになってほしいということ。バドミントン強豪国の中国やマレーシアなどは選手も多いし、競技の人気や注目度も高い。でも日本のバドミントンは世界レベルなのに、まだまだマイナースポーツ。自分がもっと強くなってメジャーにしたいですね」と渡邉さん。
今後の目標は?と尋ねると、「ハードルは高いけど、東京オリンピック出場はもちろん目指しています。それに向かってまずは高校で取れるタイトルは全部取りたい!高校卒業後は実業団に入るのが希望です。強くなるにはしっかり毎日練習できる環境が整っているほうがいい。大学でも練習はできるけど、楽しいことがいっぱいあって怠けてしまいそうだから」。

たくさん応援をもらって力に変えたい!

体育・スポーツの振興に貢献し、功績があった方に贈られる『越谷市体育賞』で過去何度も優秀選手賞などを受賞している渡邉さん。1年を通してお正月しか練習の休みはなく、多忙な毎日ですが、たまに練習が早く終わった日は小学生の頃に通っていた出羽バドミンタン・ジュニアクラブに顔を出し、子どもたちに教えることもあるそうです。
「僕自身、小学生当時はただただ練習を頑張っていただけでしたが、いま思い返すとどうしたらうまくなるのか?勝てるのか?をちょっとでも考えて練習していたら、もっと強くなれたと思う。いま頑張っている子たちには、それを伝えたいですね」と渡邉さん。
市民の皆さんには「たくさんの人から応援してもらえたらやっぱりうれしいので、ぜひ応援よろしくお願いします。もらった応援をうまく力に変えて、東京オリンピックを目指します!」と爽やかな笑顔で話してくれました。
東京オリンピックで日の丸を背負った渡邉さんの雄姿が見られることを期待しましょう!

インタビュー記事のダウンロード

広報こしがや季刊版 平成28年春号(平成28年3月15日発行)に掲載

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市長公室 広報シティプロモーション課(本庁舎4階)
電話:048-963-9117
ファクス:048-965-0943

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