絵本とのおつきあい
自分の子ども達と絵本との関係を思い出してみると、
そこには自分も含めて”生活と絵本”とは切っては切れない関係だったように思います。
仕事をしていた私は、就寝前の時間、子どもと触れ合う大事なひとときでした。
毎日そこに絵本は居ました。
その貴重な時間、何冊も別の本を読んだ時もあり、同じ本を何度も読まされた時もあったので、当然絵本はボロボロになり、同じ絵本を何冊か買う事にもなり、そしてまたぼろぼろになって・・・。
何冊か買い替えた絵本は、
- 「いないないばあ」 (松谷みよこ 文・瀬川康男 絵 福音館)
- 「おばあさんのいないまに」(なかのひろたか 作・絵 福音館)
- 「ぴかくんめをまわす」(松居 直 作・長 新太 絵 福音館)
- 「やっぱりおおかみ」 (ささき まき 作・絵 福音館)
- 「からすのパンやさん」 (かこさとし 作・絵 偕成社)
等々思い出します。
町の中で見たことを「あの絵本の世界だね」というと、同じ様な事を感じていたらしい子ども達との会話も弾みました。
一緒に簡単絵本を作ってみる
そういえば新聞に挟み込まれる広告紙の写真を切り取り、
画用紙に貼って絵本風に作り楽しんだのも懐かしいです。車の広告や食べ物は多いので、テーマを決めて集めると面白い味があります。
そこに物語が生まれ、子どもの創造した世界が言葉と共に現れてくるのです。
こんなことも。くずもちを食べた後、皿を舐めないように言ったら、「口を開けて皿を口の上にかざし、黒蜜が落ちてくるまで待つ」というような内容の絵本を作ったのも、楽しい思い出です。
自分のそばに絵本がある
現在、乳幼児に関するイベントで絵本を読むことがあり、絵本に対する考え方が変わってきたような気がします。
その変わり方は自分にとって心地よいと感じることが多いです。
例えば子ども達の好きな「だるまさんが」を読み始めると、子ども達の体が浮いてきて、言葉に合わせてリズムが刻まれていきます。
読む方も自然に体が動いてきて、読み手と子ども達との一体感が心地良くなります。
絵本の中で子どもの世界が膨らみ、その事象を体験しながら日常化していくことは大いにあります。
特に乳幼児期に、「絵本と遊ぶ?絵本で遊ぶ?」という環境があると、成長するにつれ生活を見つめる力が培われて、感性が豊かになっていきます。
“いつも身近にある”ということが大事なのではないでしょうか?
「絵本で遊ぶ」と言えば、一昨年11月に取材させていただいた、「こどもの造形アトリエ・コトリエ」(越ヶ谷本町)の代表『ヒデちゃん』こと矢生秀仁さんが偕成社から出版した絵本、「たんけんハンドルせんすいかん」「たんけんハンドルくるま」「たんけんハンドルうちゅうせん」が、
まさに遊び、想像し、自分の世界を創っていく事を絵本と共に実現しています。
是非、ハンドルを握って楽しんでほしいです。
■矢生秀仁さんを取材したクワイエ記事はこちら■ |
絵本で遊ぶって何?
コロナ禍、外遊びに制限があるとき、お部屋の中で絵本を読んで体を動かしてみるのもいいですね。
子どもは言うまでもありませんが、大人も絵本の世界で自由に楽しみたいものです。
このリストアップは、越谷市中央図書室と南部図書室で借用した乳幼児向け絵本から、
あくまで個人的な好みで分けてみたものです。
1、絵本を読んで、人物になりきる
「こんにちは」「よういどん」「いってきます」 (渡辺茂男:著 大友康夫 画 福音館書店)
「まてまてまて」 (小林衛巳子 案 真島節子 絵 こぐま社)
2、絵本を読んで歌ったり、手足を動かしたりする
「あがりめさがりめ」「せんべせんべやけた」 (小林衛巳子:案 真島節子 絵 こぐま社)
「いないいないばあ」 (松谷みよ子 文 瀬川康男 絵 童心社)
「おつむてんてん」 (なかえよしを 作 上野紀子 絵 金の星社)
3、絵本を読んで身体を動かしてみる(全身)
「あそびましょ」 (松谷みよ子:文 丸木 俊 絵 偕成社)
「いろいろおせわになりました」 (やぎゅうけんいちろう 作:絵 福音館)
「だるまさんが」 (かがくいひろし 作 ブロンズ新社)
4、その他
- 動物
「ぴよぴよぴよ」 (平野 剛 作:絵 福音館)
「ねこがいっぱい」 (グレース・フカール 作:絵 やぶきみちこ 訳)
- 乗り物
「ぶーぶーじどうしゃ」 (山本忠敬 作:絵 福音館)
「かんかんかん」 (のむらさやか 文 川本幸 制作 塩田正幸 写真 福音館)
「がたんごとんがたんごとん」 (安西水丸 作 福音館)
- 食べ物
「りんご」 (松野正子 文 鎌田暢子 絵 童心社)
- 衣服
「おててがでたよ」「くつくつあるけ」 (林明子 作 福音館)
- 表情
「いいおかお」 (松谷みよ子 文 瀬川康男 絵 童心社)
(2021年9月 by クワイエメンバー やまぴー)