前回の記事、「男の子育児を語ろう！【前編】～男の子ってどんなふう？～」では、
保育士の加藤みゆき先生に、専門的な見地から男女の差をうかがいました。
では実際、男の子を育てている（育てた）親御さんたちは、「男の子育児」に対して、どんなことを感じているのでしょうか？
【後編】では2回に渡り、男の子育児経験者の皆さんに実施したアンケートの結果を大公開します！
笑ったり、感心したり、びっくりしたり！してくださいね～！！
（なお今回のアンケートは、男の子と女の子、両方のお子さんをお持ちの方を対象にうかがいました。）
◆◇◆【その1】アンケート項目◆◇◆ ◆◇◆【その2】アンケート項目◆◇◆ ※各回答の文末【】内は、回答者の息子さんのアンケート時（2017年12月）の年齢です。 |
（1）男の子と女の子の子育ての、大きな違いは何だと思いますか？
女の子に比べて楽だと思う点
- 素直なところかな。そのまんまストレートで一目瞭然。【7歳】
- こちらの言う事に、割と素直に耳を傾けてくれるところは楽だと思います。【10歳】
- あまり深く考えず単純な思考力。裏表がなく、ありのまま。【13歳】
- 骨格がしっかりしている。おむつ替えが楽。母親に優しい。【22歳】
- 食欲旺盛で、発育の心配はいらなかった（妹は兄に比べて食が細い）。【14歳】
- 本人が自分で決めた目標に対しては、ひたむきに自分で考え向かっていくので、ある程度大きくなってからは、親が心配することはあまりありません。【23歳】
- とにかくお母さん大好き、甘えん坊、小さな彼氏。【8歳】
- 女の子は、おままごとやおしゃべりなど、かまってオーラがすごかったけれど、男の子は一人遊びが上手でミニカーやプラレールでずっと遊んでいられる。プラレールを部屋中に広げて足の踏み場に困ることはあったけれど、集中して遊ぶので楽だった。【10歳】
- 母親がどう思うかに敏感なところ。【17歳】
- 気分や気持ちの切り替えが早い。【18歳・13歳】
- 体が大きくなってくると頼りがいが出てくる。力持ち。【18歳・13歳】
- 高校生頃まで、服・アクセサリーにお金がかからない。【18歳・13歳】
- 友達同士の陰湿なイジメがない。【13歳】
- 人間関係があっさりしている。一緒に遊んでいる子の名前を知らなくても気にしない。【9歳】
- お弁当は見た目より、味と量を重視するので、詰めるのが楽。【9歳】
- 叱っても長泣きしない、言葉短めでも通じる、着るものに執着しない、帰宅が遅くなっても心配する度合いが違う、食事は質より量でオッケー、買い物が早い。【24歳】
- 友達同士のもめ事が少ない、何でもよく食べる、着るものにこだわりがない。【16歳】
女の子に比べて大変だと思う点
- 自分が興味のあることへのはまり方が半端ない。【8歳】
- エネルギーの塊！親も体力勝負！【7歳】
- 言う事に耳を傾けるけど、頭には残っていないようで、ちゃんと理解していなかったりすぐ忘れてしまうため、油断できませんでした。【10歳】
- 身体が大きくなり、食欲旺盛すぎ（エンゲル係数が尋常ではない！）【13歳】
- 何を考えているのか見当がつかない（男脳と女脳の違い？）【13歳】
- 体が弱い（熱を出しやすい）。こだわりが強い。【22歳】
- 言葉が出るのが少し遅く、うまく伝えられないようで、かんしゃくを起こしやすかった。【22歳】
- 中学生になると、急に反抗的な態度を取る。時にドアや壁を蹴って、へこませた事もあり。【22歳】
- やらないでほしいことに限ってやらかしてくれること。【2歳】
- 遊び方がダイナミックすぎて収集がつかなくなり、時にヘトヘトになること。【2歳】
- 我が子のことは大変だと思ったことはないのですが、姉妹や一人っ子のお母さんとはなかなか打ちとけられず。「何かある…やっちゃったかな…」と不安になることが多かったこと。【14歳】
- 赤ちゃんの頃（3ヶ月くらいまで）は、よく泣いて困りました。女の子はその点、いつも静かだったと思います。【23歳】
- 人見知りが激しくて、泣き出すとママ以外の人がなだめても泣き止まない。大声で泣き続け、お菓子やおもちゃにもつられないので、気がすむまで泣き続けるのが大変だった。体力があったのか、かなり長時間泣き続ける。がんこ。【10歳】
- だいたいの行動に理由がない。何を考えているかわからない。【9歳】
- じっとしていない。話し始めるが遅い。【5歳】
- 物の扱いが乱暴。注意しても、5秒後にまた同じ過ちを繰り返す。【6歳】
- 小学生の頃、時間割をそろえないで、教科書を全部ランドセルに入れていた。（忘れものをしない本人なりの工夫なのかも）。【23歳】
- 小学1年生の頃、筆箱の中の鉛筆を全部教室に落として帰ってきた。細かいものに注意がいかない。【23歳】
- ナイーブなので、注意するときは加減を加えるようにしていた。なるべく「こうしたい」という気持ちを大事に。【17歳】
- 想定外の行動をするので、目が離せない。【9歳】
- 体力があるので、小さい頃は雨が降っていなければ、暑くても寒くても毎日外遊びをした。親も体力が必要。【9歳】
- がまんができない。こだわりが強い。強がりのくせに甘えん坊。【13歳】
- 人の話を聞いていない。具体的に話さないと、何を言われているのか分からない。耳は基本ちくわ。周囲の状況を察する能力は、女子よりかなり遅く発達する。【18歳・13歳】
- 友達や環境に左右されやすいので交友関係には注意しました。【24歳】
- 自転車での交通事故は、女子に比べて男子のほうが多いので、坂や角からの飛び出しにはよく口頭で注意しました。【24歳】
- ある程度の学力をつけるため勉強は付き添っていました。また、高校受験では慎重に学校を選びました【24歳】
- 外で遊ばせたかったため、夕方遅くまで一緒に外にいたので、夕飯の準備が大変でした。【24歳】
- 成長が大きく変化する。身長の伸び、声変わりなど。【16歳】
（2）育児中に驚いたことや、困ったこと、想定外だった出来事を教えてください。
- 好奇心が旺盛なので気の向くままに行動するから確かに怪我は多いかも…。小さい頃は特に迷子にならないよう、いつも手をつないでいた。【7歳】
- 勢いや力があるせいか、よくケガをしました。転んで口の中が血だらけになったり、幼稚園から「ケガをしたので病院に連れて行く」と連絡が入るなど、女の子にはない出来事がいくつもありました。また急に思い切り動くので、寝かしつけの時にいきなり頭突きされたりと痛い思いをしました。【10歳】
- 気に入ったことは長時間でも何度でもやります。小さい頃はミニカー遊びや戦隊ものごっこ遊びを毎日し、お気に入りの歌をエンドレスで歌っていました。小学生になった今では、好きな録画を何度でも繰り返し観ます。1人でもしくは友だちと一緒にゲームを長時間飽きずにやるので、私に注意されています。【10歳】
- 小さい頃からマイワールドがあって、一人遊びが得意。【13歳】
- ノートに書かれた字が汚い、ひらがなの濁点を書き忘れが多い、句読点の位置が変。【13歳】
- 靴下、ズボン、上着など、脱ぎ散らかしにすることが多い。【13歳】
- とにかく起きている間はずっとうるさい。腹の底から声を出すし、行動がいちいちうるさい。まさに「騒音発生器」。私一人なら目盛りが25くらいで済むテレビのボリュームが、息子がいると70くらいまで上げないと聞こえない時がある。【6歳】
- 食べ方がワイルドすぎて毎回食後の掃除が一仕事。【2歳】
- 電車がとにかく好き。機嫌に関係なく「電車！」という言葉に反応して、スイッチが切り替わる。【2歳】
- 一歳になるまでほぼ毎月発熱していた。【2歳】
- 服で手を拭くのはやめてほしい。特に調味料…ソースやケチャップ、マヨネーズ、醤油。【8歳】
- ゲームやマンガを読んでいるときに話しかけても聞こえていない。集中力がすごい。【10歳】
- 返事が適当。【10歳】
- 気に入ったものに対する記憶力がすごい。ポケモン辞典を熟読している。今はコナンが大好き。何巻にどんな話が描かれてているか分かるほど読み込んでいる。【10歳】
- とにかく走ったり跳ねたりが好き。家の中でも走り回っていた。【10歳】
- 道をまっすぐ歩かない。よくわからないものが宝物。すぐ戦いごっこに発展する。【9歳】
- 女の子が静かにしているのを見て驚きました。【5歳】
- こだわりが強く、気に入らないといつまでもぐずった。【22歳】
- 高熱を出しやすく、よくうなされていた。【22歳】
- 自転車の乗り方が荒っぽく、長持ちしない。【22歳】
- 幼少期は気が小さく、母親に頼る。【22歳】
- 臭い！！【22歳】
- 石あつめ、水たまりに入るのが好き。【14歳】
- 気に入ったおもちゃなど、とことんいじるので最後は分解されているか、壊されてしまうことがあった。【18歳・13歳】
- 「ダメなことはダメ！」という叱り方が通用しない。物事も感情のことも具体的な説明が必要。【18歳・13歳】
- よくケガをする。剣とマシンガンは基本アイテム。【18歳・13歳】
- お友達とのケンカが多い。ケガが多く、整形外科探しに困った。約束が守れない。【13歳】
- 洋服のいろいろな場所に穴があく。登れる場所があったら、とりあえず登る。【9歳】
- 周りが目に入らず、道路に飛び出す、お店で騒ぐ、走り回る。【9歳】
- おもちゃや物の扱いが乱暴、すぐ壊す。新品の服を破く。【9歳】
- 戦うことが好き、おっぱいが好き。【9歳】
- 小学4年生の時に震災があり迎えに行ったら、女の子はてきぱきと動いていたが、男の子は事態が飲み込めてないらしく、先生に怒られていた。【17歳】
- 先生に注意されてもあまりピンときていない、右から左（妹は先生に注意されるようなことはしない）。【17歳】
- 怪我が絶えないので、掛け捨ての保険に入りました。【24歳】
- 幼稚園の帽子やポケットに、ダンゴ虫がいっぱい入っていた。【24歳】
- 意外によく熱を出す、マザコン、行動が予測不可能。【24歳】
- くだらないケガが多い。教室でふざけて暴れて捻挫した事があり、中学生になっても、女の子に比べるといつまでも幼いところがある。【16歳】
「楽だと思う点」に比べて、「大変だと思う点」の記述が明らかに多いのは…気のせいでしょうか。
引き続き、男の子育児を語ろう！【後編・その2】でも、男の子を育てる親御さんたちのナマの声を、盛りだくさんでお届けいたします！
（2018年1月byクワイエメンバーfika）
