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「ゆる育児」~がんばりすぎない子育てのススメ!【講座編】

ページ番号1679です。 2022年10月26日

会場の様子

ゆる育児~がんばりすぎない子育て~」講座が、2015年3月5日児童館コスモスで催されました。
(主催:越谷市男女参画支援センター「ほっと越谷」/共催:児童館コスモス)
妊娠中から2歳未満のお子さんを持つ保護者を対象に、約20組の参加者が集まりました。
講師は、ママリングス代表で看護師でもある、落合香代子さん。
「ゆる育児」=ゆる~い育児??なんだかとっても気になります!
日々の育児を見直したいクワイエメンバーが、早速レポートしました。

講師の落合さん

講師 落合香代子さんのプロフィール

看護師として、高齢者・リハビリテーション看護に従事。
その後、電話相談ダイヤルに勤務、育児ストレス相談の多さを感じる。
8年の不妊期間と治療を経て長男を出産。
地域で子育て支援活動を始め、大阪幼児放置事件をきっかけに虐待防止に特化した活動を開始。
平成23年3月に江東区でボランティア団体「ママリングス」を立ち上げ、手作りおもちゃを被災地と児童養護施設の子どもたちに届ける「チクチク会」の活動や、児童虐待防止の啓発イベント「ゆる育児キャンペーン」、私らしい子育ての発信「ゆる育カフェ ポジフィーカサロン」を企画・開催中。

「ゆる育児」ってなんだろう??

講座中の落合さん 講座の様子
まず落合さんのお話しは、「ゆる育児」についてから始まります。
「ゆる育児」って、何でしょう?それは!
完璧じゃなくていい、
誰かに頼ってもいい、
ココロが軽くなる育児
です。
ゆる育児」では、参加している6団体が、様々な手法でこの「ゆる育児の考え方」を伝えています。
「ゆる育児キャンペーン」の参加団体であるママリングスでは、子ども支援の国際NGO『Save the Children』と、
カナダの臨床心理士でもあるマニトバ大学のジョーン・デュラント教授が考案した、
ポジティブ・ディシプリン(肯定的しつけ)=叩かなくてもいい、怒鳴らなくてもいい、しつけ・子育ての方法を、「ゆる育児」の一つとして提案しています。
※スウェーデンは「子どもの暮らしやすさ」世界第1位で、480日間の育児休暇の取得や、1歳からは全員が保育園へ入ることができるなど、
「子どものそばにいる大人へゆとりを」という考えのもとに、育児環境が整えられているそうです。
なんといううらやましい国!!

「ゆる育児」がしたい!でも…何から始める?

叩いたり怒鳴ったりしなくても済む育児ができたら、確かに子どもも自分も、とってもラクで楽しそう!
でも…まずどんなところから始めたらいいの?という疑問が出てきますね。

そこで参加者は4~5人のグループに分かれ、いくつかの質問に対しての答えを話し合っていきます。
まず最初は、こんな質問が与えられました。

●こんな場面を想像してみてください。
あなたの家の、いつもと同じようなある朝のことです。
あなたの幼稚園になるお子さんが朝の準備をしています。
あなたのお子さんは準備をしていますが、出かける時間がどんどん迫ってきています。
この朝、あなたがお子さんにやり遂げてもらいたいことは何ですか?
つまり、あなたのこの朝の子育ての目標は何でしょうか?


ワークショップの様子 ワークショップの話し合いの様子
皆さんたくさんの意見を出し合っていきます
出てきた意見は…
・着替え ・食事 ・歯磨きや顔を洗うなどの身だしなみ
・持ち物の準備 ・トイレ ・おもちゃの片づけ
・泣かずに幼稚園へ行ってもらう
というものでした。
これは今解決したい目の前の、いわば短期的な目標ですね。

2つ目の質問は、

●イライラした時どうなりますか?
突然ですが、イライラするとどんな感情がわいてきますか?
あなたのイライラ解消法は?

たくさんの意見が出ました

こちらも発表がされるたびに、皆さん「あるある~」という感じです。
・キツイ態度を取ってしまう
・キツイ言葉で言ってしまう ・思わず手が出る

イライラの解消法は、
・友人と話をする ・支援センターなどに出向く
・話をして気持ちを吐き出す
・甘いものを食べる

子育てはストレスの連続!
皆さん、たくさんのストレスがありますね。
特に今回の受講者のお子さんは2歳未満。
落合さんは、
言い聞かせの難しい年齢のお子さんへは、気持ちや場面を切り替えてあげる工夫と共に、親が繰り返し伝え続ける努力が大切と話します。
また、自分の子どもが今、発達のどの段階にあるのかを知ることによって、「今はそういう時期なんだ」という気持ちで、余裕を持って対応することもできると言います。


親がストレスを感じる時、その親のストレスに対しての反応が、子どもの行動へと伝播していき、悪循環に陥ることがあります。
(イライラして怒鳴って自己嫌悪、子どもはかんしゃくを起こして泣いて暴れ、そしてまた怒鳴ってストレス増大…こんな無限ループ、よくあります)
でも、ストレスを感じない人はいません、誰もがストレスを感じます。
ストレスそのものを失くすことも出来ません。
でも、ストレスを回避することは出来ます。
自分がストレスを感じやすい時はどんな時なのか、自分のストレスを知っておくことが大切です。

「ゆる育児」実践の第一歩は、ココから!

グループワーク最後の質問は、こんな質問です。

こんな場面を想像してみてください。
お子さんはすっかり大人になりました。
これから20歳の誕生日を祝うところです。
ゆっくりと目を閉じて、20歳になったお子さんの姿を想像してみてください。
20歳になったとき、あなたはお子さんにどんな人になっていてほしいですか?
20歳になったとき、あなたはお子さんとどのような関係を築いていたいですか?

これが今回のワークの目標である、子育ての長期的目標を立てるための質問です。
生まれてきたばかりのお子さんに、名前を付けた時のことを思い出しても良いでしょう。
この質問の答えは、不思議なことに世界のどの国でもほとんど同じとのこと。
第1位は、優しい人
第2位は、自立した人
第3位は、社会に貢献できる人
大多数の親御さんが、「こう育ってほしい」と思い描く我が子の姿ですね。
この子育ての長期的目標が達成される為には、イライラした時にどんな姿を私たち大人が見せるか――、手をあげるのか、怒鳴るのか、それとも寄り添ってくれるのか、そういった日頃の一つ一つが子どもにとっての学びになるため、
「私が好きな私を、子どもに見せられることがとても大切です」と、落合さんは言います

「子どもは親に期待されていることを知らずに産まれてくる」
子どもは学習者。
支援を受け、情報を与えられた時に学習はうまくいく。

落合さんのこの言葉で、講座は終了となりました。

この「20歳になった我が子の姿」を思い描くことが、叩かなくていい・怒鳴らなくていい、心が軽くなる育児=「ゆる育児」の第一歩なのですね。

講座を受講したクワイエメンバーのコメント

グループになって質問に回答し、それぞれのお話をしながら似たような状況や悩みに「そうそう!」と共感。
他の方のイライラ解消法はとても興味をひくところ!
解消法を聞いて自分でも取り入れたいこと多々あり、それだけでも有意義でした!
そして、思いもよらない質問。
「お子さんはすっかり大人になりました。これから20歳の誕生日を祝うところです。」
息子はもうすぐ5歳。娘は1歳半。今が必死すぎてそんなことを考える余裕などない毎日。
怒ってばかりで、一息ついたら自己嫌悪。しんどーいって思ってました。
「20歳になったお子さんの姿を想像してみてください。」
胸がジーンと熱くなりました。
分娩台で初めて自分の子どもを抱いた時の気持ち。
散らかしても片付けるのなんて苦にもならなかったのになぁ。などなど、いろいろと蘇ってきました。
「20歳になったとき、あなたはお子さんにどんな人になっていてほしいですか?」
心身ともに健康であって欲しい。
多くは望まないはずだったのに欲張りになっていた自分に気付きました。
「20歳になったとき、あなたはお子さんとどのような関係を築いていたいですか?」
・・・こうしちゃいられないッ!って思いました。
効率よく時間通りに進むこと。他人と比べて足並みが揃うことばかり考えていました。
私はいい影響を与えていただろうか?子どもを認めてあげられていただろうか?
改めて考える機会になり講座に参加して良かったです。
かといって張り詰めいてた糸を一気に緩めるのではなく、無理なく少しずつ、ゆるく、忘れていた理想の自分、私が好きな私になれたらいいなって思いました。
(クワイエメンバー ミサペイ)

「ゆる育児」講座、目からウロコのお話がいっぱいでしたね。
でも、まだまだ知りたいことがたくさん!
Q&A編・その1】【Q&A編・その2】では、「ゆる育児」のポイントや、どう取り入れていけばよいのかなど、講師の落合香代子さんへ、クワイエメンバーが色々なお話を伺いますよ~

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(2015年4月 byクワイエメンバー れいなママ/ゆきだるま/ミサペイ/fika) 

関連リンク

児童館コスモス

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子ども家庭部 子ども施策推進課 (第二庁舎2階)
電話:048-963-9165
ファクス:048-963-3987

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