更新日:2023年3月8日
ページ番号は62734です。
埋蔵文化財包蔵地 海道西遺跡
遺跡の概要
海道西遺跡(かいどうにしいせき)は越谷市大字大林字海道西地内において、平安時代や江戸時代の土器等が地表面に確認されたことから平成18年に遺跡として登録されました。
遺跡は河畔砂丘上に立地しています。河畔砂丘とは、榛名山や浅間山の火山灰等に由来する大量の砂が、寒冷期の強い季節風により、利根川の旧河道沿いに吹き溜められて形成された内陸の砂丘です。平安時代から室町時代にかけて形成されたと考えられており、羽生市から越谷市にかけての中川低地に点々と分布しています。越谷市内では袋山河畔砂丘・大林河畔砂丘・北越谷河畔砂丘・東越谷河畔砂丘・大相模河畔砂丘が知られており、海道西遺跡はそのうちの大林河畔砂丘に立地しています。
令和4年4月から5月にかけて分譲住宅建設工事に伴い発掘調査が行われ、実際に平安時代から近世にかけての遺構・遺物が確認されました。確認された遺構は平安時代の竪穴住居跡、中世の火葬土坑、大きな穴、江戸時代の溝などです。遺物は平安時代の土師器・須恵器、近世陶磁器等が発見されました。
越谷市内の河畔砂丘上の遺跡が発掘されたのは、今回が初めての事例となります。
発掘調査風景
出土遺物写真
発掘調査報告書について
令和4年の調査成果について発掘調査報告書を刊行しております。
市立図書館・南部図書室・中央図書室で閲覧できますので、興味のある方はぜひご覧ください。市立図書館・北部図書室・南部図書室・中央図書室では閲覧・貸出しも行っております。
また、外部サイト全国遺跡報告総覧で報告書がPDFデータで閲覧できます。
海道西遺跡発掘調査報告書Ⅰ
報告書の閲覧・貸出し方法など確認
越谷市立図書館のホームページで図書館・図書室のうち閲覧のみが可能な施設、貸出しが可能な施設、現在の貸出し状況の確認ができます。
http://lib.city.koshigaya.saitama.jp/ (外部サイト)
報告書の全国遺跡報告総覧での公開
下記の外部リンクに移動し、「越谷市 海道西遺跡」と検索してください。
https://sitereports.nabunken.go.jp/ (外部サイト)
遺跡の位置
このページに関するお問い合わせ
教育総務部 生涯学習課(第三庁舎3階)
電話:048-963-9315
ファクス:048-965-5954