更新日:2024年2月2日
ページ番号は58393です。
越谷市指定 記念物・旧跡 越ヶ谷御殿跡
遺跡の概要
越谷市には「御殿町」と呼ばれる地名があります。これは、慶長9年(1604)に徳川家康が放鷹時の宿泊所などのために、現在の御殿町地内に御殿を設営したことによるとされています。御殿に関する詳細は不明ですが、その広さはおよそ現在の御殿町全域と推定されています。越谷市教育委員会では、昭和47年に御殿町一帯を「越ヶ谷御殿跡」(こしがやごてんあと)として市の旧跡に指定し、昭和61年には埋蔵文化財包蔵地として周知し、保護を図っています。
もともと御殿町には越ヶ谷郷の土豪会田出羽の陣屋があった場所でしたが、家康が増林にあった御茶屋御殿を移したものといわれています。その後、明暦の大火(1657)で江戸城が消失した際に越ヶ谷御殿を江戸城二の丸に移すため解体されたと伝えられています。江戸城二の丸に移されるまでの約50年の間に、徳川家康、徳川秀忠(2代将軍)、徳川家綱(4代将軍)が度々訪れたとの記録も残されています。その跡地は畑地として開発され、現在に至っています。
平成28年に集合住宅新築にともない、発掘調査を実施したところ、「越ヶ谷御殿」に直接つながる遺構や遺物は確認されませんでしたが、越ヶ谷御殿以前及び越ヶ谷御殿解体以後の遺物等が確認されました。
(指定日:昭和47年10月25日、市指定文化財(記念物・旧跡)に指定。)
越谷市埋蔵文化財発掘調査報告書第2集『越ヶ谷御殿跡発掘調査報告書I』
平成28年1月から2月にかけて集合住宅新築に伴う発掘調査を実施し、その結果をまとめた『越ヶ谷御殿跡発掘調査報告書I』を刊行いたしました。
市立図書館・南部図書室・中央図書室で閲覧できますので、興味のある方はぜひご覧ください。市立図書館本館・南部図書室・中央図書室では貸し出しも行っております。
また、外部サイト全国遺跡報告総覧で報告書がPDFデータで閲覧できます。
越ヶ谷御殿跡発掘調査報告書I
報告書の閲覧・貸出し方法などの確認
越谷市立図書館のホームページで図書館・図書室のうち、閲覧のみが可能な施設、貸出しが可能な施設、現在の貸出し状況の確認ができます。
http://lib.city.koshigaya.saitama.jp/ (外部サイト)
報告書の全国遺跡報告総覧での公開
下記外部リンクに移動し、越ヶ谷御殿跡と検索してください。
https://sitereports.nabunken.go.jp/ (外部サイト)
遺跡の位置
このページに関するお問い合わせ
教育総務部 生涯学習課(第三庁舎3階)
電話:048-963-9315
ファクス:048-965-5954