更新日:2024年12月13日
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新方地区の北川崎自治会が令和6年度第44回伝統文化ポーラ賞の地域賞を受賞
令和6年(2024年)12月11日、ザ・ペニンシュラ東京(東京都千代田区)で、令和6年度第44回伝統文化ポーラ賞の贈呈式が開催され、埼玉県指定無形民俗文化財「北川崎の虫追い」の保存・伝承に努める新方地区の北川崎自治会が、地域賞を贈呈されました。
埼玉県指定無形民俗文化財「北川崎の虫追い」の保存・伝承が高く評価
伝統文化ポーラ賞は、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団(東京都品川区、小西尚子理事長)が、日本の無形の伝統文化の保存・振興をはかるため、伝統文化の分野で貢献され、今後も活躍が期待できる個人または団体に対し、さらなる業績の向上を奨励することを目的として顕彰しているもので、今年度は北川崎自治会を含む8個人・団体が受賞しました。
北川崎自治会を代表して賞の贈呈を受けた石川孝自治会長は、「大変ありがたい賞をいただきました。長い間やってきた結果ですので、これからもしっかり続けていきたいと思います。」と語り、参列した北川崎自治会の皆さんと喜びを分かち合いました。
地域賞の贈呈を受ける石川孝自治会長(壇上右)
受賞者の展示コーナー前で。左から、北川崎自然保全会事務局長の山﨑保夫さん、北川崎自治会長の石川孝さん、北川崎自然保全会代表の木村正一さん、川崎神社総代の坂巻克己さん
選考理由(ポーラ伝統文化振興財団作成資料から引用)
稲につく害虫の駆除と豊作を祈願して、地域の境まで害虫を追い払う「虫追い」の行事は、かつては全国で行われていたが、農業の衰退や農村地の都市化などによって実施例が少なくなっている。埼玉県越谷市の「北川崎の虫追い」は、首都圏における貴重な伝承例である。寛政3年(1791)に始まったと伝えられ、毎年7月24日の夕刻より行われている。地域の鎮守である川崎神社の御神灯で点した百本ほどの松明を持った人々が、川崎神社を起点に、隣接する大杉地区の境までの畦道を練り歩く。弊束を掲げ、太鼓と鉦で囃し、「稲の虫、ホーイホイ」と歌いながら行列する。最後は、燃え残りの松明を積み上げて燃やし、手締めにより解散になる。行事に先立つ7月上旬には、松明作りの講習会も開催している。自治会が主体となり、子供を含む地域の人々が一体となって行事を継承する尽力が高く評価されて、今回の受賞となった。
北川崎の虫追い(令和6年7月24日撮影)
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