
このページでは、お 肉 について、みなさんに 知 っておいて 欲 しいことをご 紹介 しています。
いつも 食 べているお 肉 がどうやってできているのか、ここではブタがお 肉 となってみなさんのお 家 に 届 くまでをご 説明 します。

ブタが 飼 われている 牧場 のことを 養豚場 と 呼 びます。
そこでは、お 母 さんブタからたくさんの 子 ブタが 産 まれていて、 子 ブタたちはお 母 さんブタのお 乳 を 飲 んで 元気 に 成長 しています。
子 ブタたちは、およそ6か 月 かけて 体重 が110キログラムほどになると、トラックで 牧場 から 運 び 出 されます。

牧場 から 運 び 出 されたブタたちは、 と畜場 と 呼 ばれる 食品工場 に 届 けられます。
ここでブタたちは、 と畜検査 を 受 けながら 解体 されて「お 肉 」「 内臓 」「 頭 」「 豚足 」「シッポ」「 皮 」そして「 豚脂 」に 分 けられます。
検査 に 合格 したお 肉 や 内臓 などは、さらに 別 の 食品工場 やお 肉屋 さんに 運 ばれます。

その 後 、お 肉 は 食品工場 でベーコンやウインナー、ひき 肉 などに 加工 されたり、お 肉屋 さんで 商品 として 小 さく 切 り 分 けられたりします。
こうしてできたブタのお 肉 が、お 肉屋 さんやスーパーで 売 られて、みなさんのお 家 にたどり 着 くのです。

と畜場 に 届 けられたブタやウシたちは 必 ず、 食肉衛生検査所 の「 と畜検査員 」から、1 頭 ずつ と畜検査 を 受 けないといけません。
なにを 検査 するかというと、「ブタやウシたちが 病気 にかかっていないか」ということや「 人間 が 食 べても 問題 がないか」ということを 確認 しています。

検査 は 必 ず(1)「 生 きているとき」、(2)「 解体 される 前 」、(3)「 解体 された 後 」の3 回 受 けることになっています。
途中 で 病気 が 見 つかって、3 回 の 検査 のうちどれかひとつでも 不合格 となった 場合 は、お 肉 になることができません。
不合格 となったときは、その 病気 の 重 さによって「1 頭 まるごと」か「 問題 のある 部分 だけ」が 廃棄 されます。

と畜検査 をする「 と畜検査員 」は、 全員 が 獣医師 の 資格 を 持 った 自治体 の 職員 ( 公務員 )です。
獣医師 といえば、イヌやネコのお 医者 さんというイメージが 強 いかも 知 れませんが、ブタやウシのお 医者 さんでもあるので 隠 れた 病気 も 見逃 しません。
このようにして、 安全 なお 肉 だけがみなさんの 食卓 に 届 けられています。

焼肉 やバーベキューをするときに、お 肉 をよく 焼 くように 注意 されたことはないでしょうか。
なぜそのような 注意 をされるかと 言 うと、 生 のお 肉 には「 腸管出血性大腸菌 ( O157 など)」や「カンピロバクター」などのばい 菌 が 隠 れていることが 多 いからです。
これらのばい 菌 をお 肉 といっしょに 食 べてしまうと、 2日 から 7日 くらいしてから、 熱 が 出 たり、お 腹 が 痛 くなったり、 気持 ちが 悪 くなったりする 食中毒 になってしまいます。
免疫力 の 弱 い 子 どもやお 年寄 りなどは、 特 に 注意 が 必要 です。

これらのばい 菌 は、お 肉 の色が変わるまでよく 焼 くことでやっつけることができます。
また、ハンバーグなどのひき 肉 や、タレに 漬 けこんだお 肉 、 加工 されたお 肉 、ブタやニワトリのお 肉 などは、お 肉 の中までばい 菌 が 入 りこんでいることがあるので、 中 の 色 が 変 わるまでしっかり 焼 く 必要 があります。

お 肉 をよく 焼 いたあとにも 注意 が 必要 です。
お 肉 を 焼 くときに 使 ったトングや、 生 のお 肉 が 乗 っていたお 皿 には、ばい 菌 が 残 っています。
焼 いたあとのお 肉 には、 食 べる 用 のおはしや、 食 べる 用 のお 皿 だけを 使 うなど、 使 い 分 けをするようにしましょう。
また、 生 のお 肉 を 手 でさわってしまったときは、 石 けんを 使 ってきちんと 手洗 いをするようにしてください。