更新日:2020年6月29日
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骨髄バンクにおけるドナー登録にご協力ください
骨髄移植や末梢血幹細胞移植は、白血病や再生不良性貧血などの病気によって、正常な造血が行われなくなってしまった患者さんに対する有効な治療法です。
日本の骨髄バンクで骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要とする患者さんは、毎年少なくとも2000人程度です。
一人でも多くの患者さんを救うためには、一人でも多くのドナー登録が必要です。
多くの方のドナー登録が必要な理由
赤血球にA・B・O・ABの血液型があるように、白血球にも型があります。この型はHLA型といわれています。
HLA型はA座、B座など多くの抗原の組み合わせで構成され、父母それぞれから半分ずつ受け継ぎ、組み合わせには数万通りあります。
骨髄または末梢血幹細胞移植のためには、HLA型のうち、A座、B座、C座、DR座の4座の適合度を確認することが必要です。
その適合具合によっては、拒絶反応などの合併症によって移植の成功率が低くなります。
HLA型は兄弟姉妹間では4分の1の確率で一致しますが、親子ではまれにしか一致せず、非血縁者(他人)間では、数百から数万分の1の確率でしか一致しません。
そのため、多くの方にドナー登録をしていただく必要があります。
骨髄移植・末梢血幹細胞移植とは
骨髄移植
骨髄は、骨の内部に存在するスポンジ状の組織で、その中に多くの造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)が含まれています。
骨髄移植は、注射器で骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。
末梢血幹細胞移植
末梢血(全身を流れる血液)には、通常は造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)はほとんど存在しませんが、白血球を増やす薬を注射すると、末梢血中にも流れ出します。採取前の3日間から4日間、白血球を増やす薬を注射し、造血幹細胞が増えたところで、血液成分を分離する機器を使い、造血幹細胞を採取し、患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。
対象となる主な病気
白血病(血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくられなくなる病気)
再生不良性貧血(血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気)
その他、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症、代謝異常などがあります。
骨髄バンクとは
非血縁者間の骨髄移植・末梢血幹細胞移植の仲介を行う公的機関です。
移植を希望する患者さんの登録受付を行い、患者さんとドナーの橋渡し役として骨髄等採取・移植までのコーディネート(連絡調整)等を実施しています。
血縁者間の骨髄移植・末梢血幹細胞移植は骨髄バンクを通さず行われます。
ドナー登録できる方の条件
ドナー登録できる方
- 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
- 年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
- 体重が男性45kg以上、女性40kg以上の方
※登録できる年齢は18歳以上54歳以下ですが、骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。
※ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることが出来ないこともあります。
※骨髄・末梢血幹細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。
※腰の手術を受けたことがある方は骨髄提供は出来ません。
ドナー登録できないケース
- 病気療養中または服薬中の方(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方)
- 以下の病歴がある方 悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中
- 悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
- 最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
- 輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
- ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
- 食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
- 過度の肥満の方(体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)が30以上の方)
ドナー登録のながれ
- ドナー登録を希望される方は、公共施設等に配置しているパンフレット「チャンス」(日本骨髄バンクのホームページにも掲載されています)をよくお読みいただき、内容を十分にご理解いただいてから「骨髄バンクドナー登録申込書」に必要事項をご記入のうえ、ご署名をお願いします。お近くの登録窓口か、全国各地で行われているドナー登録会に「登録申込書」をお持ちください。「登録申込書」はパンフレット「チャンス」に付属しているほか、日本骨髄バンクのホームページからもダウンロードできます。また、登録窓口にも用意されています。
- 窓口においてドナー登録手続きを行います。登録に要する時間は約15分です。(混雑時はお待ちいただく場合があります。)
- 腕の静脈から約2ミリリットルを採取し、HLA型(白血球の型)を調べます。検査に費用はかかりません。
- 後日、日本赤十字社から「登録確認書」が送付されます。ドナー登録された方のHLA型は、患者さんのHLA型と定期的に適合検索されます。
越谷市内の登録窓口
越谷レイクタウン献血ルーム
越谷市レイクタウン3-1-1 イオンレイクタウンmori 1階
骨髄等を提供した方への助成制度
越谷市では、骨髄等を提供した市民の方向けに助成制度を設けております。
条件等につきましては、「越谷市骨髄移植ドナー支援事業について」をご覧ください。
問い合わせ先
骨髄移植についてのお問い合わせ
公益財団法人日本骨髄バンク
【電話】03-5280-1789
【受付日時】平日(月曜日から金曜日) 午前9時から午後5時30分
【ホームページ】日本骨髄バンクホームページ
登録窓口についてのお問い合わせ
日本赤十字社 埼玉県支部
【電話】048-789-7117
【受付日時】平日(月曜日から金曜日) 午前9時から午後5時
助成制度についてのお問い合わせ
越谷市役所 地域医療課
【電話】048-972-4777
【受付時間】平日(月曜日から金曜日)午前8時30分から午後5時15分
関連情報
このページに関するお問い合わせ
保健医療部 地域医療課(東越谷十丁目31番地(保健センター2階))
電話:048-972-4777
ファクス:048-972-6244