社会経済の変化が急速に進んでいる中で、同社の加工技術、ノウハウを必要としている企業とのマッチングを行うため、取引先企業との在庫管理システム連携を自社でカスタマイズすることによって、「工場の見える化」を実現しました。これにより、顧客との距離が縮まり幅広い顧客層からの受託が可能となりました。これは、これからの事業の柱となっていく、高機能性素材加工ニーズに対応する第一歩となっています。

　同社では、多くの地域貢献にも取り組んでいます。
　市内の就労継続支援A型「未来工房」と提携し、それぞれがお持ちの障害等により働く意欲はあってもすぐに一般就労することが困難な方を対象に、実践的に生産活動を行える環境の提供をしています。この取り組みについて、代表である小松崎いずみ社長は、「一緒に仕事をすることで、ものづくりの原点を忘れることなくお互いが確認しあいミスを無くすという意識が高まっています。仕事を通していろんな意味で一緒に成長できることは弊社にとって大きな財産となっています。」と語っています。
　また、コロナ禍における全国的なマスク不足の際には、いち早く既存の設備を転用し、不織布マスクの加工体制やフェイスシールドの製造体制を構築し、市や市立病院へも寄付をいただきました。
　代表である小松崎いずみ社長は、独立行政法人中小企業基盤整備機構から委託を受け、2019年から中小企業アドバイザーとして、さまざまな課題を抱える中小企業・小規模事業者を各地で支援する活動も行っています。また、2021年からは新たに中小企業応援士として、連携事業継続力計画の策定支援も行っており、地域経済の発展と地域の中小企業・小規模事業者の活躍を支えています。