埼玉県では、県産農産物の需要拡大と県内食品産業の発展を図るため、県産農産物を活用した加工食品を製造、販売する優秀な県内の食品加工業者等を表彰しています。
このたび、受賞者を決定し、2022年2月4日（金曜日）に埼玉県知事室で表彰式を行いました。

受賞者：地場野菜イタリアン　カポナータ
商品名：苺のかけジャム

会社名：有限会社ヒューマンアンドコミュニケーション（地場野菜イタリアン　カポナータ）
代表取締役：鈴木　実　
所在地：越谷市東越谷6-122-3
電話番号：048-967-0077

地元産の野菜、果物、卵等、「地産地消」にこだわり、地元越谷に根付いた店舗運営や商品開発・販売を行っています。
鈴木さんは、東京都内の有名ホテルでの経験を経て、2000年に地場野菜イタリアン・カポナータをオープンしました。開業にあたっては、2年間越谷市内の農家に通い、多くの農家さんとの関係性を築いていったそうです。そして、誰もやったことがないようなレストランを作りたいという想いで、地産地消をコンセプトにしました。
かけジャムの開発は、フードロス対策に取り組む中で、苺が余ってしまい大量に廃棄されてしまう問題を解決したいという想いがきっかけでした。「食の未来づくり」や「ものを大切にする」という想いから市の経営相談窓口や地域の事業者と連携し、試行錯誤を繰り返したそうです。

「苺のかけジャム」は越谷産のいちご、蜂蜜や、阿波踊りで越谷とゆかりが深い徳島産のすだちを使用し、「ぬる」から「かける」使い方に変えた新感覚のジャムです。完全無添加のため、お子様にも安心の商品となっています。持ちやすく、使いやすい細長い瓶を使用していることも特徴のひとつです。
鈴木さんのおすすめの食べ方は、ヨーグルトやパンにかけることはもちろん、ジビエ等のお肉料理にもよく合うとのことです！

かけジャムは、障がい者就労継続支援A型事業所の協力を得て、製造しています。障がい者の方が苺を摘むことや、ラベル貼り、ジャム作りも担っています。障がい者の方の就労支援と、農家の担い手の育成に貢献しています。
障がい者の方が、1次産業から6次産業まで携わるということを実現していきたい。このような取り組みが社会に浸透してほしい。こういった鈴木さんの強い思いが今回の受賞の理由にもなっています。将来的には障がい者の方にかけジャムの販売もしてもらいたいとのことです。

私たちは、とても難しい時代に生きています。だからこそ協力し課題に取り組み、
問題を解決しなくてはなりません。
そのために最も必要なことは、コミニュケーションです。
話し合える環境を整え自由な発想を受け入れることができれば、
問題解決の近道になると私は信じます。
これからも「かけジャム」を通して地域社会に何ができるのか、
どう貢献するのか考えてまいります。
最後になりますが、今回の受賞にあたり本当に多くの方のご協力のもと
達成することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。

有限会社ヒューマンアンドコミュニケーション
（地場野菜イタリアン　カポナータ　）
代表取締役　鈴木　実