更新日:2021年12月7日
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越谷ゆかりの作家 野口冨士男
市立図書館の2階には、野口冨士男文庫コーナーがあり、越谷にゆかりのある作家、野口冨士男氏から寄贈された資料の展示を行っています。
野口冨士男文庫コーナー(常設展の様子)
野口冨士男文庫とは
野口の妻、直(なお)が越ヶ谷町(現在の越谷市)出身で、自身も終戦直後の一時期越ヶ谷町に住み、海軍応召時の栄養失調症を癒しました。この縁により、生前から取り決めを交わし、平成6年(1994)、約3万点の資料が越谷市立図書館へ寄贈されました。同年10月26日、越谷市立図書館内に野口冨士男文庫が開設され、以降、毎年秋に講演会と特別展を開催しています。
令和元年の特別展「野口冨士男と四つの東京ー『風の系譜』『女性翩飜』『池ノ端七軒町』『夜の鳥』を切り口にー」
野口 冨士男(のぐち ふじお)
明治44年(1911)−平成5年(1993)
東京生まれ。慶應義塾大学中退、文化学院卒。日本藝術院会員。昭和41年(1966)『徳田秋聲伝』で毎日芸術賞、昭和51年(1976)『わが荷風』で読売文学賞(随筆紀行部門)、昭和54年(1979)『かくてありけり』で読売文学賞(小説部門)、昭和55年(1980)『なぎの葉考』で川端康成文学賞、昭和57年(1982)「作家としての業績に対して」日本藝術院賞、昭和61年(1986)『感触的昭和文壇史』で菊池寛賞を受賞。
常設展について
常設展では、昭和10年代に野口が関わった数々の雑誌を見ることができるほか、海軍応召時につけていた小さな日記をもとに刊行された『海軍日記』や、越ヶ谷町に戦後疎開していた頃の日記をまとめた『越ヶ谷日記』、越谷を舞台に描いた短編小説7作品を収録した『越谷小説集』と、それらに関連する資料などが展示されています。
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