更新日:2016年10月27日
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【コラム】色とりどりの「リボン運動」、色の意味は?
リボンにメッセージを込めてシンボルマークとする「リボン運動」。もとは欧米が起源と言われていますが、最近では日本でも様々な色のリボンを目にするようになりました。
とはいえ、乳がん予防のピンクリボンは知っているけれども、そのほかの色のリボンになると、案外よく知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は女性や男女共同参画に関連するリボンについてご紹介します。
ピンクリボン
ピンクリボンとは
ピンクリボンは、乳がん検診の早期受診の推進などを目的とした世界規模の運動のシンボルマークです。ピンクリボン運動の発祥は、アメリカといわれています。
日本での現状
国立がん研究センターの平成17年の統計によれば、生涯で乳がんを
日本では、乳がん月間である10月を中心に様々なイベントが行われています。
パープルリボン
パープルリボンとは
パープルリボンは、女性への暴力の根絶を訴える運動のシンボルマークです。発祥はアメリカで、日本でも年々拡大してきている運動です。
日本での現状
内閣府が平成24年4月に公表した「男女間における暴力に関する調査報告書」によれば、女性の約3人に1人は配偶者からの被害を受けたことがあり、約10人に1人は何度も受けているとの結果が出ています。
日本では、毎年11月12日から25日までの2週間が「女性に対する暴力をなくす運動」期間と定められており、東京タワーのパープル・ライトアップをはじめとする様々なイベントが行われています。
オレンジリボン
オレンジリボンとは
オレンジリボンは、児童虐待防止運動のシンボルマークです。平成16年に栃木県の小山市で起きた児童虐待による痛ましい死亡事件を受け、日本で運動が開始されました。
日本での現状
厚生労働省の統計によれば、平成22年度に児童虐待(心中を除く)で死亡した子どもは51人、つまり、約1週間に1人の子どもが虐待によって命を落としていることになります。
また、児童虐待はDV(ドメスティック・バイオレンス、配偶者からの暴力)とも密接に関係しており、法律でも、子どもの目の前で配偶者に暴力をふるうことは児童虐待であるとされています。
厚生労働省は毎年11月を「児童虐待防止推進月間」としており、特にこの期間には様々な取り組みを行っています。
ティールアンドホワイトリボン
ティールアンドホワイトリボンとは
ティールアンドホワイトリボンは、子宮頸がん啓発のシンボルマークで、アメリカを中心に海外で活用されています。「ティール」とは、コガモの頭から首にかけての、青みがかった緑の羽の色をいいます。
日本での現状
国立感染症研究所によれば、平成17年の子宮頸がん患者数は8,474人で、
子宮頸がんの原因は、主にHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染です。生涯のうち、ほとんどの女性はHPVに感染するといわれています。しかし、「予防できる唯一のがん」とも言われており、検診とワクチンで予防することができます。
レッドリボン
レッドリボンとは
レッドリボンは、エイズに対する理解と支援のシンボルマークです。世界的な運動であり、
日本での現状
エイズはHIV(ヒト免疫不全ウィルス)の感染によって起こる病気です。厚生労働省エイズ動向委員会によれば、日本のエイズ患者は男性を中心に増加傾向が続いており、平成23年のエイズ患者は473人と過去最多となっています。
毎年12月1日は、WHO(世界保健機構)によって「世界エイズデー」と定められており、日本でもこの日の前後を中心として様々なイベントが行われています。
このページに関するお問い合わせ
市長公室人権・男女共同参画推進課
電話:048-963-9113 ファクス:048-965-8028