更新日:2025年10月27日
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11月は口ひげを剃らない?男性の健康について考える運動“Mobember”
Mobember(モーベンバー)とは
英語で11月を表すNobember(ノーベンバー)ならぬ、Mobember(モーベンバー)という言葉はご存じでしょうか? Movemberは、オーストラリア英語で口ひげを意味するMOと、Nobember(ノーベンバー)「11月」を組み合わせた造語です。11月から12月にかけての1か月間、口ひげを伸ばすことで男性の健康課題への意識を高めようというキャンペーンで、乳がん予防キャンペーン「ピンクリボン運動」の男性版とも言えるものです。2003年にオーストラリアのメルボルンで始まったこの運動。日本ではあまり耳にしたことがないかもしれませんが、発祥となったオーストラリアをはじめ、アメリカやヨーロッパなど世界各地で展開されています。

この時期に合わせ、オーストラリアでは口ひげの生えたバスや、建物などにディスプレイされた口ひげのオブジェなどを見かけます。また、アメリカでもこの活動を支援する自動車メーカーにより、口ひげを生やした150台以上の高級スポーツーカーのパレードが行われるなど、ユーモアのある取り組みが行われています。

男性の健康課題に目を向けてみましょう
男性特有の病気
厚生労働省の「令和3年全国がん登録罹患数・率報告」によると、2021年中に新たにがんと診断された人は男性が女性の1.28倍となっており、特に男性特有のがんである前立腺がんの割合が最も高くなっています。
また、国立研究開発法人国立がん研究センターの統計によると、2023年にがんで亡くなった約38万人のうち、男性の割合が女性の約1.4倍と、男性ががんにかかるリスクは女性と比較して高いことが分かっています。
男性のメンタルヘルス
日本では自殺者の割合における男性比率が女性の2倍近くとなっています。さまざまな要因があると考えられますが、男性労働者は平均勤務時間が女性と比較し長い傾向にあること、悩みを抱えていても弱音を吐いたり周りに相談しづらい状況にあるといったことが挙げられます。
「男らしさ」に必要以上に縛られていませんか?
「女らしさ」や「女性としてあるべき(とされる)姿」によって窮屈さを感じている女性が多くいるように、男性にもまた、無意識のうちに「男らしさ」「男性はこうあるべき(とされる)姿」にとらわれ、生きづらさを感じている人がいます。女性の社会進出によって共働き家庭が増え、男性にも積極的な家事・育児への参加が求められる中、「男性は一家の大黒柱として、稼がなくてはならない」という性別による役割分担意識や固定観念が、根強く残っており、男性の背負う社会的なプレッシャーが大きい状況にあります。
「男は仕事」「女は家庭」とされていた時代から、女性も男性と同じように活躍する社会となり、これまで当たり前とされてきた男性の立場も大きく変化してきました。私たちの中にある性別による「こうあるべき」という意識も、アップデートが必要ではないでしょうか。
11月19日は「国際男性デー」
国際男性デーは、1999年からトリニダード・トバゴで始まり、毎年11月19日を「男性・男児の心身の健康と幸福に目を向け、ジェンダー平等を促す日」として男性の記念日とされております。
国際女性デー(3月8日)とは異なり、国連の定める記念日にはなっていませんが、世界各国で男性のジェンダー問題を考えるイベントなどが多く行われ、男性が直面する様々な社会問題に焦点を当て、理解を広げる機会とされています。日本でも少しづつ認知が広がりつつあり、各地でイベントなども行われています。
男性のための電話相談
本市では令和6年10月より、毎月第2土曜日の午後(祝日を除く)に男性が悩みを相談できる電話相談を開設しました。
- 相談無料(通話料はご負担いただきます)
- 男性の相談員がお話を伺います
- 相談者や相談内容について秘密は守ります
- 家族のこと、仕事のこと、人間関係など、男性からの相談全般に対応します
このページに関するお問い合わせ
市長公室 人権・男女共同参画推進課(第三庁舎3階)
電話:048-963-9113
ファクス:048-965-8028


