更新日:2023年10月10日
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インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増!
自動車やバイクの事故や故障等が発生した際、消費者自身で対処することは難しいケースが多いため、ディーラーや修理業者、ロードサービス業者といった専門の事業者に依頼することが一般的です。
ところが、消費生活センターには「インターネットで検索したロードサービス業者に依頼したところ、事前に説明のなかった高額な費用を請求された。」等の相談が多く寄せられています。
図)PIO-NET(注2)における「インターネットで依頼したロードサービス」に関する相談件数の推移(国民生活センターホームページより)
(注1)本資料における「インターネットで依頼したロードサービスのトラブル」とは、自動車及びバイクのパンク、バッテリー上がり、キー閉じこみ等に対してインターネットで検索したロードサービス(開錠サービスなど、必ずしもロードサービスを標榜していないものも含む)を依頼したものをいう。
(注2)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのこと。消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。本資料の相談件数等は2023年5月31日までのPIO-NET登録分。なお、2023年度は99件。
1 20歳代や学生は特に注意を!
契約当事者には20歳代や学生が多く、自動車のトラブルに慣れていない消費者が慌ててインターネットを検索し、ロードサービス業者に依頼しているケースが多いものと考えられます。
また、国民生活センターによると、スマートフォン検索が生活の一部となっている20~40代が、検索サイトの上位に表示された業者とのトラブルを相談する例が特に多い傾向にあるようです。
2 相談事例
【事前説明のない「緊急対応費」や「祝日対応費」を請求された】
自動車で外出しようとしたところ、自宅に停めていた自動車のエンジンがかからなかった。自動車保険にロードサービスが付帯しているが、サービス範囲外だと思い、インターネットで見つけた「基本料金3,480円」と書いてあるロードサービス業者に電話した。費用は自動車を見ないと分からないだろうと思い、こちらからは確認しなかった。
自宅に来たロードサービス業者が自動車を見て「バッテリーかな。基本料金は3,500円で、バッテリーテスター作業が8,000円」と言われた。作業をしてもらったところ、「バッテリーが上がっている。低電圧で充電するなら1万6,000円だが、これで直らなければ高電圧となり3万円となる。合計4万6,000円になるので、最初から高電圧を勧める」と言われたので高電圧でお願いした。
高電圧の作業後「お盆なので特別料金が加算される。緊急対応費や祝日対応費、消費税を足して合計約7万円です」と言われた。「高すぎる」と言ったところ、少し値引きされて6万5,000円になった。仕方なく支払ったが、こんな高額になるとは思わなかった。
(2022年8月受付 30歳代 女性)
【その他】
・料金について十分な説明がないまま作業され、高額な料金を請求された。
・事前説明のないキャンセル料を請求された。
・費用を損害保険会社に請求できると言われて契約したが、認められなかった。
・作業内容(原因診断)が不適切で直らなかった。
3 消費者へのアドバイス
・自動車の故障等が生じた場合は、まずは契約している損害保険会社や保険代理店に問い合わせましょう。
・現場の状況次第では、広告表示や説明通りの料金で依頼できるとは限りません。事前に作業内容や料金、
キャンセル料等を必ず確認するようにしましょう。
・請求された金額や作業内容に納得できない場合は、きちんとした説明を求めましょう。
広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合等は、クーリング・オフができる可能性があります。
困ったときは、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン 188)
このページに関するお問い合わせ
市民協働部 くらし安心課(本庁舎3階)
電話:048-963-9156 ファクス:048-965-7809