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越谷市 Koshigaya City

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更新日:2021年8月13日

ページ番号は58432です。

越谷の『籠染灯籠』が「日本の誇るべき地方産品」500商材に選定!

「The Wonder500TM」500商材の一つとして『 籠染灯籠 (かごぞめとうろう)』が選定されました。

 経済産業省が平成27年7月にスタートした「The Wonder500TM」は、世界にまだ知られていない日本が誇るべきすぐれた地方産品を発掘し、広く海外に発信することを目的としたプロジェクトです。
 プロジェクト運営事務局は、平成27年8月27日付けで、プロデューサー推薦の約600商材に、応募のあった約1300商材を加えた約1900商材の中から、世界に向けた発信する500商材の選定を発表しました。
 この500商材の一つとして、越谷の『籠染灯籠』が選定されました。
 『籠染灯籠』は、国内最後の「籠染め」技術を有する市内の(有)中野形染工場が実際に浴衣染めに使用していた真鍮製の筒状の (かた)(=「籠」)を活用して、市内のハナブサデザインがプロデュースし、灯籠として商品化したもの。
 埼玉県では、このほか川口市の『HONEYX(蜂蜜を含んだシェービングクリーム)』が選定されています。
 選定された商材は、日本各地での展示会や交流イベントなどを経て、パリや香港、台湾、ニューヨークの展示会などでのPR活動が予定されています。
 
 ※「TM」はtrademarkの略で商標を示す


伝統的な柄を浮かび上がらせる『籠染灯籠』

高橋市長、武藤副市長に選定の報告を行ないました

 平成27年8月31日、花房さん(ハナブサデザイン)と中野さん夫妻(中野形染工場)が市役所を訪れ、高橋市長と武藤副市長に、『籠染灯籠』の「The Wonder500TM」選定の報告を行ないました。

花房さん(ハナブサデザイン):
 地域資源で地域活性化するというのが私のメインテーマであり、デザインで地域のものづくりや商店街を元気にしたいという想いから越谷市の産業雇用支援センター二番館で活動を開始し、地域とのつながりを大切に取り組んできた。
 今回の『籠染灯籠』の選定は、一つの大きな成果であり、大変嬉しく思っている。
 中野形染工場さんでは、ゆかたの「籠染め」という技法の中で、日本の伝統的な技術と柄を伝えてきたが、出会う2年くらい前に製造ができなくなってしまっていた。
 そこで、中野さんの持つ籠染めの技法、伝統的な柄を活かして、新たな商品ができないかと一緒に商品開発を行ったのがきっかけ。
 『籠染灯籠』は、近年メディア紹介や都内での展示会などにより問合せは増えてきていたが、なかなか販売が増えなかった。
 今回の認定は非常に大きなきっかけになるのではないかと期待している。
 今後の課題は、いかにこれを売っていくか、また「籠染め」の技法を後世に伝えていくこと。
 その手伝いをしていければと考えている。
 また、「籠染め」をまちおこしにつなげていきたいと考えている。

中野留男・康子さん(中野形染工場):
 国内最後の籠染の工場として続いていたが、生産反数の減少や原材料の値上がりなどがあり、現在はゆかた染めは停止している。
 越谷市商工会を通じて、籠をインテリアとして飾っている事業所があるという情報をもらい、花房さんと見に行ったところ、照明として再利用できないかという話になった。
 横浜開港150周年イベントや市内能楽堂、キャンドルナイトに貸し出すなどの活動をしてきたが、平成24年の日光街道宿場町サミットで、徳川家18代当主に「日光街道 越ヶ谷宿」の文字を書いてもらったことがきっかけで、新商品開発の補助金を受けて本格的に商品化に取り組むことになった。
 越谷市商工会の協力を得て、旧街道沿いの商店の店先に飾られるようになり、現在では100個近く飾られている。
 市外でのイベント利用や都内デパート等での展示など、少しずつ前に進んでいる。
 そのような中で、『籠染灯籠』が選定されたことは大きな希望となる。
 現在は籠染めに使っていた籠を再利用して灯籠を作っているが、新しい籠をつくることもできる。
 これを機に『籠染灯籠』が広がり、製作に参加してみたいという人が来てくれるかもしれないし、そこから新たな柄や商品が生まれる可能性もあると期待している。
 頑張って伝統を伝えていきたいと考えている。

事業者について

ハナブサデザイン
 大手ディスプレイ会社での経験とノウハウを活かして平成23年に創業。平成23年6月1日から平成26年5月31日まで、越谷市産業雇用支援センター二番館の創業支援室に入居し、デザインと地場産業とのコラボレーション活動を開始しました。
 退去後も、まちづくりや地域活性化を目指して精力的に活動し、活躍の場を広げています。

中野形染工場
 1901年(明治41年)創業。日本最後のゆかたの籠染め技術と設備を有し、埼玉県伝統工芸士の認定を受けましたが、現在はゆかた染めは休業しています。
 現在は、ハナブサデザインと連携しながら、日本の伝統的な柄の籠を活かした『籠染灯籠』や籠染の端切れを使ったアート雑貨等の活動に取り組んでいます。

「籠染め」とは

 真鍮製の筒状の (かた)(=「籠」)を使って、2つの籠の間にゆかた生地を送り、生地の表と裏に異なる柄を同時に染めることができるのが最大の特徴である染めの技法。

『籠染灯籠』を含む「The Wonder500TM」の500商材が東京ビッグサイトにお目見え

 平成27年9月2日(水曜日)から9月4日(金曜日)までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「東京インターナショナルギフトショー」にて、「The Wonder500TM」の500商材が展示されました。
 日本が誇るべき地方産品に多くの人が足を止める中、『籠染灯籠』にも明かりが灯され、伝統柄を美しく浮かび上がらせていました。


会場を訪れた中野さん夫妻

「籠染灯籠展」が開催されました。

世界にまだ知られていない日本が誇るべきすぐれた地方産品を発掘し、広く海外に発信することを目的としたプロジェクト「The Wonder500TM」(経済産業省)に選出された『籠染灯籠』の展示会が、銀座一丁目のギャラリーで開催されました。


展示会案内

籠染灯籠展

期間 平成27年12月17日(水曜)から22日(火曜)
時間 正午から午後6時30分(最終日は午後5時まで)
住所 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル4階


展示会の様子1


展示会の様子2

このページに関するお問い合わせ

環境経済部 経済振興課 地域産業推進室(第三庁舎4階)
電話:048-967-4680
ファクス:048-963-9175

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