越谷市農業技術センター
更新日:2016年7月15日
越谷市農業技術センター
農業技術センターは、都心から25キロに位置する越谷市の地理的条件を活かして、都市化と自然環境との調和を図りながら、安定的・効率的・持続的な農業経営の手法について、21世紀にふさわしい魅力ある農業の姿を、農業者のみなさんとともに追求する施設です。
近年の農業を取り巻く様々な課題に対して、センターでは、土壌分析やバイオテクノロジー関係機器、セル苗生産ライン、栽培試験温室棟などを備え、各種の分析・試験や農業者への技術・情報発信を行うなど、様々な角度から農業者への支援を行っています。
また、自然エネルギー活用の取り組みとして、栽培原水としての雨水利用や、太陽光による発電のほか、センターに近接している東埼玉資源環境組合第一工場でのゴミ焼却時に生じた余熱エネルギーを温室棟や研究棟の暖房等の熱源として活用するなどの取り組みを行っています。
農業技術センターの業務
土壌分析
「土づくり」は、農作物の生産に欠かせない農業の基本です。
近年、環境への関心の高まりから、自然と調和した土づくりが重要となっています。
農業技術センターでは、農作物の品質向上や適性な施肥計画を支援するため、市内農業者を対象に農地のpH(水素イオン濃度)やEC(電気伝導度)、硝酸態窒素などの分析を実施しています。
また、堆肥の成分や性質分析も実施しています。
◎土壌分析の申込方法
農業技術センターで土壌採取用の袋をお配りしています。必要事項を記入のうえ、農業技術センターへお持ちください。専用袋以外でお持ちになるときは、住所・氏名・電話・ほ場名(地番)・栽培作物名を記入し、250g程度の土を入れてください。
◎土壌分析の結果
毎月3週目の週に分析を行いますので、2週目の週までにお持ちください。
土壌分析の様子
養液栽培・バイテク
病気がなく、多収量を確保できる優良種子供給を目指して、バイオテクノロジー技術の一つである組織培養法により、ウイルスフリー(無病菌)苗の作出試験を行っています。
また、温室では、効率的で安定的な農業経営の実現を目指して、土を使わずに必要な養分を水に溶かした培養液で農作物を栽培する養液栽培技術を活用し、トマト、イチゴなどの栽培試験を行っています。
栽培技術の検証や品種比較、優良種子の作出に向けて、栽培試験による収穫量や品質、生育状況などの生産者への提供や、養液栽培農家へのアドバイスを行っています。
養液栽培・バイテクの試験結果については、こちらをご覧ください。
クワイのウイルスフリー苗
トマトの養液栽培の様子
農業後継者の育成・都市型農業経営の推進
首都近郊という地理的条件を最大限に活かして、収益性の高い効率的で安定的な農業経営者や農業後継者を育成するため、平成22年度から平成26年度まで「都市型農業経営者育成支援事業」を実施しました。
この事業では、観光農園等の施設園芸経営を目指す農家の青年後継者や農業生産法人の社員経験者等を対象に、センターの施設を活用して、農作物の栽培技術のほか、経営手法や販売などの各種の実習訓練を実施するものです。
平成24年6月に研修を終えた第一期生3人、平成26年6月に研修を終えた第二期生4人の計7人は、観光農園の開設や就農を実現しました。
また、研修修了生の就農の更なる定着と、越谷産いちごの品質向上・安定生産、農業技術センター施設を活用した多用な販売方法の検討などに取り組むため、平成26年度から「都市型農業経営安定化支援事業」を実施しております。
花芽の分化の進み具合を見る花芽検鏡の様子
ハウス内での指導の様子
越谷市農業技術センター案内図
アクセス
東武スカイツリーライン越谷駅東口から、朝日バス「増林地区センター行き」で「増林地区センター」バス停徒歩3分
駐車場あり(21台分)
お問い合わせ
環境経済部 農業振興課 農業技術センター(増森一丁目69番地)
電話:048-969-0120 ファクス:048-966-5667