更新日:2014年6月18日
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スピードボール選手 疋野将人さん
スピードボールの裾野をもっと広げたい。だから来年必ず「金メダル」を獲ります!
小学3年生で卓球を始め、千間台中学校時代に埼玉県大会で1位になるなど、大学1年まで卓球選手として活躍してきた疋野さん。その経験を生かして日本のスピードボール界をリードする選手となった今、競技に懸ける思いと今後の目標を伺いました。
疋野将人(ひきの まさと)さん
プロフィール
1981年、越谷市生まれ。現在も家族とともに市内在住。日本大学卒。県内のJA南彩に勤務するかたわら、スピードボールの日本代表選手として活動し、全日本スピードボール選手権大会スーパーソロの部では、2007〜13年まで7連覇を達成。また、2013年はシングルスの部でも優勝。世界大会にも2007年から連続出場し、2007・08・11年の大会では3位、2009・13年には2位と、常に世界でトップクラスの成績を収めている。
「スピードボール」とは
高さ1.7mのポールの先端に、長さ1.5mのコードにつながったゴム製のボールを取り付け、プラスチック製のラケットで打ち合う競技。対戦相手と戦う「シングルス」「ダブルス」、個人の打数を競う「スーパーソロ」の3種目がある。
「なんて面白いんだ!」スピードボールとの出会い
「スピードボールを知ったのは、就職して2年目の24歳のとき。卓球の経験を生かしてできるラケット競技はないかとインターネットで検索していて出会ったんです」
すぐにさいたま市にあるクラブへ体験に行った疋野さんは、あっという間にスピードボールの楽しさに魅了されたと言います。
「トップレベルになると時速160キロにもなるボールのスピードに圧倒され、こんな面白いスポーツがあったんだ!と、その場でやろうと決めました。競技人口もまだまだ少ないマイナースポーツだというのも、実は選んだひとつのポイント。卓球で果たせなかった"日の丸を背負う選手"になれるチャンスがあるんじゃないかな、と」
始めて2年、26歳で念願の「日本代表選手」に
スピードボールの種目の中でも『スーパーソロ』という個人種目に特に力を入れている疋野さん。
「スーパーソロは、右手・左手・両手フォアハンド・両手バックハンドという4つの打ち方を各1分ずつ行って、総合打数を競います。私は幼い頃からペンは右、卓球のラケットは左と、両手を自由に使えたので、この種目が向いていると思い練習に力を入れました。日本代表になり、JAPANのユニフォームを着たときはうれしかったですね」
日本代表で出場した最初の世界選手権で銅メダルという快挙を成し遂げ、以降も銅メダル2回、銀メダル2回という輝かしい成績を残している疋野さんが、"スーパーソロの極意"に気づいたのは、意外にも今年に入ってからだと言います。
「1分×4セットの競技ですが、以前は最初からガンガン飛ばして、最後は力尽きてしまうことも。でもセットごとにバラつきがない"トータルの力が大事"だと、今年2月の世界選手権で気付きました」
その極意は、忙しく動き回る営業の仕事にも役立っているそうです。また、疋野さんは、選手活動を理解して、いつも協力してくれている職場の皆さん、そして温かく見守ってくれている奥様やご両親への感謝の気持ちでいっぱいだそうです。
将来は越谷にクラブを作り世界レベルの選手を育てたい
「次の目標は、来年10月にインドで行われる世界選手権で金メダルを獲ること。それは私自身が限界まで挑戦して、世界一になりたいという選手としての追求でもありますが、その結果が次世代を育てる上での基準となり、道しるべになると思うからです」
疋野さんは各地域で開催される体育祭やスポーツイベントなどで、スピードボールのデモンストレーションを行うなど、普及活動にも力を注いでいます。
「現役引退後の私の夢は、自分の子どもや地域の子どもたち、地域の方々と一緒にクラブチームを作り、世界で活躍する選手を育てることです。選手を育成する活動が、私の愛する地元越谷市や他の団体と協力関係を生み、スポーツを通した青少年教育、地域コミュニケーション、国際交流などにつなげていければと思っています」
スピードボールは、レクリエーションや健康目的として子どもから年配の方、障がいを持つ方まで無理なく楽しめるスポーツだと、疋野さんは言います。「ぜひ皆さんにスピードボールを体験してほしいです」
仕事があっても、ほぼ毎日トレーニングをするという疋野さん。市内の元荒川沿いが、お気に入りのジョギングコース。
広報こしがや季刊版 平成26年夏号(平成26年6月15日発行)に掲載
疋野将人さんがスピードボールを紹介する動画
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