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越谷市 Koshigaya City

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更新日:2019年3月19日

ページ番号は58573です。

ウィルチェアーラグビー日本代表選手 倉橋香衣さん

東京パラリンピックに出て、仲間と「金」を狙う。今はそれに向かって精一杯努力しています。

ウィルチェアーラグビーとは、パラリンピック競技の中で数少ない男女混合競技。車いすどうしが激しくぶつかり合うこの競技で、女性選手として初めて日本代表に選ばれた倉橋香衣さんは、いよいよ来年に迫った東京パラリンピックでの活躍が期待されています。

けがしたことを後悔しないために

 兵庫県神戸市で生まれ育った倉橋さんは、幼い頃から活発で、小学生の頃から高校卒業まで体操に取り組んでいたスポーツ少女。教員免許取得を目指して入学した文教大学では、トランポリン部に入部し、競技の楽しさにのめり込んでいたといいます。
 「体操は好きだったのですが、練習熱心ではないうえに怖がりな性格が災いして、長く続けている割には下手くそで(笑)。だから大学では体操以外をやろうと思って、トランポリンを選びました。トランポリンの技は体操と似たところがあるんですが、技のかけ方が違うところがとても面白くて」
 部活動に情熱を注いでいた大学3年生の春、越谷で行われたトランポリンの公式練習中に技を失敗して頭から落下。頚髄を損傷して四肢麻痺の状態に。
 「技をかけた瞬間、あっタイミングがズレた! 頭をかばって背中から落ちようとしたのですが頭から落下しました。呼吸が苦しくて意識が飛び飛びの中でも、これは大きなけがだろうなと思いましたね」
 鎖骨から下の感覚が麻痺し、肩・腕の一部しか動かせない状態になった倉橋さんですが、悲観することはなかったと言います。
 「獨協医科大学越谷病院(現獨協医科大学埼玉医療センター)に入院していたので、大学の仲間が毎日のように来てくれて、落ち込んでいる暇がなかったです(笑)。そのとき仲間とけがしたことを後悔しないためには、動けるようになればいいんだと話したことが、リハビリを頑張るモチベーションになった気がします」

車いすがぶつかり合う音と衝撃に魅了されて

 倉橋さんがウィルチェアーラグビーに出会ったのは、大学復学を目指し、リハビリのため自立生活訓練センターに入所していたときのこと。
 「入所者数人が通称ラグ車と呼ばれるウィルチェアーラグビー競技専用の車いすに乗って、練習していました。体育館にバーンと大きなタックル音が響いていて、この競技はぶつかっても怒られないんだ、なんか楽しそう! と思って参加するようになりました」
 その後、訓練センターを出て、一人暮らしをしながら大学に復学してもウィルチェアーラグビーを続け、平成27年にウィルチェアーラクビーチーム『BLITZ』に加入。29年には女性選手として初のウィルチェアーラグビー日本代表に選ばれます。
 「クラブに入るとき、いつか日本代表になれたらいいなという想いはありましたが、試合でも出場できないことが多かったので、日本代表に選ばれたときは正直驚きました。代表合宿ではラグビーを基礎から学ぶことができて、ゲームってこんなに面白いんだ! と感じ、より楽しめるようになりましたね」
 選手は、障がいの程度によって7段階に点数分けされていますが、倉橋さんはその中で最も点数の低い0.5点。
 「0.5点の選手は味方がボールを運ぶための道を作ることや、敵の攻撃を阻止するのが役割。私は男性選手に比べてスピードが遅いので、コート全体の敵味方の位置を把握しながら、試合がどう展開するかを考えて、常に先回りして動くことを意識しながらプレーしています」

もっと上手くなって東京パラリンピックに出たい

 いよいよ来年に迫った東京パラリンピック。前回のリオデジャネイロパラリンピックで銅メダルだった日本代表は、東京パラリンピックで金メダルを取ることが代表メンバー全員の目標。倉橋さんの気持ちもそこに向かっています。
 「昨年8月の世界選手権で世界ランキング1位のオーストラリアを破って優勝しましたが、その大会を経験して感じたのは、もっと上手くならないとパラリンピックという大舞台で金メダルは取れないだろうなということ。来年の東京パラリンピックは私にとって初のパラリンピック挑戦。絶対に出場したいので、とにかく今はけがをすることなく、プレーを磨くためにできる限りのことをしようと集中しています」

障がい者のことをもっと知ってほしい

倉橋さんは選手としての活動だけでなく、株式会社商船三井に勤める会社員でもあります。
 「会社はウィルチェアーラグビーと仕事を両立したいという私の気持ちを理解し、サポートしてくれるのでとてもありがたいです。私は自分がけがをする前は障がい者のことを何一つ知らなかったし、興味もありませんでした。でも障がいを持った今は、皆さんにもっと障がい者のことを知ってほしいと思っていて、それが健常者の中で働く理由でもあります。越谷市民の皆さんにも障がいのタイプがいろいろあることや、パラスポーツのことを伝えたいし、知ってほしいです」
 これからの夢を伺うと、「大学で取得した教員免許を生かす機会があったらいいなと思います。でも今は東京パラリンピックのことで頭がいっぱいなので、それが終わってからいろいろ考えるつもりです」
 明るい笑顔とおっとりした関西弁で話してくれた倉橋さん。2020東京パラリンピックでその勇姿が見られることを期待しましょう。

インタビュー記事のダウンロード

広報こしがや季刊版 平成31年春号(平成31年3月15日発行)に掲載

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