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越谷市 Koshigaya City

現在地

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イラストレーター・漫画家 木村明広さん

やりたいことを限界まで突き詰めたからこそ、30年も愛され続ける作品になったと思う

アニメーションのようになめらかに動くゲームが当たり前の現代。31年前、その先駆けとなる美しいビジュアルシーンで圧倒的な人気を得たパソコン用ゲーム『エメラルドドラゴン』のキャラクターデザインを手がけたのが、越谷出身の木村明広さん。現在もイラストやマンガの世界で、魅力的なキャラクターを生み出しています。

プロフィール

昭和45年、越谷市生まれ。埼玉県立越谷西高校卒業後、美術系の専門学校に進み、在学中の昭和63年、パソコン用RPGゲーム『サバッシュ』のCGクリエイターとしてデビュー。翌平成元年にキャラクターデザインを手がけたゲーム『エメラルドドラゴン』が大ヒットし、20歳という若さで人気イラストレーターに。以降、さまざまなゲームのキャラクターデザインや制作に携わるほか、漫画家としても活躍している。

衝撃を受けたマイコンの未来感

物心ついたころから興味を持ったものを絵に描いていたという木村さん。「テレビが大好きでしたから、子ども番組で見たものを絵にしたり、アニメの『宇宙戦艦ヤマト』も、小学生のころには結構上手に描けた記憶がありますね。中学生になると『週刊少年ジャンプ』が黄金時代を迎えていて、見事にマンガにハマりました。もちろんそのころは、自分が将来漫画家になるなんて思ってもいませんでしたけど(笑)」
そんな少年時代、木村さんを魅了したもうひとつのものがパソコン。
「当時はマイコンと呼ばれていましたが、一般家庭にパソコンが普及し始めたのが中学生のころで、友人の家で見せてもらったのが最初です。まさに未来の象徴という感じで、衝撃を受けたことを覚えています。実際、自分でパソコンを手に入れたのは高校生の時で、ちょうどそのころから世の中もパソコンの人気が盛り上がり、ハマるには絶好のタイミングでしたね」
高校時代の木村さんはそのパソコンでCG(コンピュータ・グラフィック)を描き、パソコン専門雑誌に作品を投稿していたそうで、その投稿がデビューにつながっていきます。

やりたいことを全部やった『エメドラ』

「高校を卒業して美術系の専門学校に通いはじめた頃、CGを投稿していた雑誌からアルバイトに来ないかと誘いがあって、雑誌に載せるイラストなどを描くようになりました。ちょうどその時期に同じ会社内でパソコン用ゲーム『サバッシュ』を開発していたので、作品のオープニングとエンディングのCGを描く仕事を任されたのが、デビューということになりますね。当時のCG制作はかなりの手間と機材が必要で、できる人間もそれほどいませんでしたから、身近にいる自分がうってつけだと思われたんでしょう(笑)」
と木村さん。

その『サバッシュ』の開発スタッフが次に手がけたゲームが『エメラルドドラゴン』。木村さんはこの作品でキャラクターデザインのほかさまざまな制作に携わり、作品は大ヒット。弱冠20歳で人気イラストレーターとなります。
「当時のゲームはビジュアルシーンがあるものが出始めてはいたものの、アニメのように動くゲームはまだありませんでした。もともと自分がパソコンを手に入れた理由のひとつが、パソコンなら一人でアニメが作れるかも、という思いがあったからなので、それを仕事として実現できるチャンスが来た!という気持ちでしたね。だから自分がやりたかったことすべてを『エメラルドドラゴン』でやってみました。絵コンテやCGの細かい工程まで自分で描いて、プログラマーに動きをつけてもらうのですが、プログラマーにはかなり骨を折ってもらいました(笑)。当時はパソコンのメモリの容量も少なかったですから、今と比べたら出来ることが非常に限定される状況でしたけど、好き勝手にやらせてもらいましたね」
木村さんの代表作『エメラルドドラゴン』が生まれて30周年を迎えた昨年末、記念イベントが行われて大盛況となりました。
「発売当時の反響は確かにすごかったんですが、30年経ってもこうして愛してもらえるとは考えてもいませんでしたから、素直にうれしいし感謝の気持ちでいっぱいです。ヒットした理由はいろいろあるのでしょうが、今振り返って思うのは、自分も含め開発者それぞれが本当にやりたいことを出来る限界まで突き詰めた結果かなと感じますね。さまざまな試行錯誤をしましたし、それが純粋に楽しかった。その想いそのものがゲームに宿っているから、長く愛してもらえるのかなと」

好きなことで生きるには覚悟と努力が必要

越谷は木村さんにとってどんな存在か伺うと、
「子どもの頃の実家の周りは一面が田園風景で、空がとても広かったんです。夏になると青く濃い空と白い雲に、田園の緑がすごくきれいなコントラストで。その記憶が今も鮮明で、作品の中で風景を描く時には必ずその雰囲気を思い出しますね」
木村さんは現在、『死神探偵灯』というマンガを連載中です。
「この作品はドラマの『相棒』好きが高じて生まれた企画です。主人公の御鹿嶋灯(みかじまあかり)という女子高生は、多少『相棒』の主人公に似た性格をしていますね。だから『相棒』好きの人に読んでもらいたい…いや逆に読んでもらわない方がいいのかな(笑)。マンガはチームで作るゲームに比べて自分の好きなことができるし、創作の幅が広いのがいいところ。でもその代わりマンガは全責任を一人で負うわけですから、楽な世界とは言えません。自分のような仕事に憧れる子どもたちも多いと思いますが、これを職業にするには相応の才能に加えて、相当の覚悟と努力が必要です。それでもなお好きなことで生きていける充足感は、何物にも代え難い。これからこの世界を目指す人には、そんな覚悟を持って、チャレンジしてほしいですね」

現在連載中のマンガ『死神探偵灯』

木村さんの最新作「死神探偵灯」が令和2年(2020年)6月15日〜28日の期間、まんが王国にて1巻(全5話)無料配信中!
ぜひこの機会にご一読ください。

あらすじ

女子高生の灯は兄・正樹と同化した死神と共に、ある目的を果たすためさまざまな殺人事件の解決に挑む——!
女子高生と死神のタッグで展開する異色の推理サスペンス!

インタビュー記事のダウンロード

広報こしがや季刊版 令和2年6月(令和2年夏号)に掲載

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市長公室 広報シティプロモーション課(本庁舎4階)
電話:048-963-9117
ファックス:048-965-0943

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