更新日:2014年1月17日
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舞台女優 岡井結花 さん
アニー・サリバンのセリフに支えられて舞台女優の道を進み続ける 「諦めること、それをわたしは原罪だと思っているの」
ミュージカル「ミス・サイゴン」で本格的にデビューした岡井結花さんは越谷生まれの越谷育ち。下の市村正親さんとの写真はミス・チャイナタウン役で演じたワンシーンです。舞台女優を目指したきっかけや思い出に残っている役、地元越谷での活動などについて伺いました。
プロフィール
1988年10月12日生まれ、越谷市在住。花田小学校、栄進中学校、國學院大學栃木高校卒業。桐朋学園芸術短期大学演劇科ミュージカル専攻卒業後、東宝ミュージカルアカデミーでミュージカルを本格的に学び、同アドバンスコース修了(4期)。今年、東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」に、ミス・チ
ャイナタウン役で本格的デビュー。
来年「レ・ミゼラブル」にアンサンブルとして出演予定。
ブログ『華花からの「花結び便り」』 http://ameblo.jp/hanaka1012/
(現在は「華花」さんの名前で活動されています。)
舞台女優を目指したきっかけ
今年、東京をはじめ全国11都市で上演された東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」で本格的にデビューした岡井結花さんは24歳。
「小学4年生のときに、家族で観劇に行く機会がありました。初めて劇団四季の『ライオンキング』を見たとき、感動で涙が止まりませんでした。感動させたり勇気を与えたりすることができる人になりたいと思いました。そのときから将来舞台女優になりたいという思いは胸に秘めていましたね」
しかし中学生になると、柔道部の先輩に憧れて柔道部に入り、3年間柔道に打ち込みました。
「柔道は初段です。忍耐力を学びました」
中学生のとき、高校の文化祭でミュージカルを見て、再びミュージカルへの思いを新たにします。高校ではミュージカルに没頭し、その後、舞台女優の道を歩み始めます。
「奇跡の人」アニー・サリバン役で乗り越えた大きな壁
昨年8月に、視覚、聴覚、言葉を失ったヘレン・ケラーと、その家庭教師を務めたアニー・サリバンを描いた「奇跡の人」に出演。
「お芝居が大好きだったんですが、どう演じればいいのか、演じることが怖くてセリフも出てこなかったときに、この作品に出会いました。演出家の先生に『ただそこにいるだけでいい』と言われたことは印象的で、楽になりました」
サリバン役を演じ、大きな壁を乗り越えられたと言います。
「『奇跡の人』は大道具も小道具も必要最低限で、大量のセリフと身体や表情で表現するパントマイムで演じました。サリバンは最終的にヘレンと心が通じ合いますが、実話であるからこそ、うそをついたお芝居はしたくなかったんです。サリバンの『諦めること、それをわたしは原罪だと思っているの』というセリフに支えられていました。諦めてはいけない。サリバンのまっすぐな生き方が好きで、サリバンは今でも私の中で大きな位置を占めています」
「(地域の)アーティストとホールの共同企画」も大切にしたい
今年の3月から、「(地域の)アーティストとホールの共同企画」に正式に参加しています。これは、越谷で活躍するアーティストとホールが、アートで街を元気にしたいという企画で、サンシティや中央市民会館などで定期的にコンサートを行っています。
「この企画の素敵なところは、さまざまな分野のアーティストがコラボレーションして、全員で議論しながら進めていくことです。自分が出演しないときでも、受付で手伝いをしたりお客様とも触れ合ったりできるので魅力的です。無料なので多くの方に足を運んでもらいたいですね」
夢をかなえるために大切なこと
越谷のお気に入りスポットは大吉調節池
来年5月から、帝国劇場で上演される東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」に出演します。
「テレビのオーディション番組でスーザン・ボイルが歌った『夢やぶれて』が有名になりましたが、そのミュージカルなんですよ」
最後に市民の皆さんに伝えたいことをお願いしたところ、澄んだ目で語ってくれました。
「諦めずに一生懸命やれば夢はかなうと私は思っていますが、自分の中にキラッと光るものがあると信じてやるのとやらないのでは、大きな違いがあると思います。私はお芝居については誰にも負けたくないという気持ちが強いのですが、何か1つでも負けたくないという気持ちでやることが結果につながると信じています」
広報こしがや季刊版 平成24年冬号(平成24年12月15日発行)に掲載
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