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越谷市 Koshigaya City

現在地

更新日:2016年9月23日

ページ番号は58603です。

「凛として時雨」ドラムス ピエール中野さん

音もパフォーマンスも含め、『圧倒的にすごい!』と思われるドラマーであることが目標

「凛として時雨」は、『音楽界の突然変異』と評されるほど独創的な世界感を持つロックバンド。ドラムスのピエール中野さんは生まれも育ちも越谷で、自他共に認める『越谷愛』あふれる人。地元、そして音楽への熱き思いを語っていただきました。

プロフィール

本名・中野正敏。昭和55年7月18日、越谷市生まれ。
高校を卒業後、音楽専門学校を経てドラマーとして本格的な音楽活動をスタート。平成16年に「凛として時雨」(通称:時雨)に加入し、17年に自主レーベルから1stアルバム『#4』を発表。
20年にはメジャーレーベルに移籍し、22年のアルバム『still a Sigure virgin?』がオリコンチャート1位を記録。高度なテクニックを駆使した豪快かつ繊細なドラムプレイは音楽業界でも一目置かれ、星野源、GLAY、ももいろクローバーZなどのレコーディングにも参加している。

北部市民会館の音楽室が僕の音楽のルーツ

「越谷市から取材の話が来たとき、ようやく来たか!とすごくうれしくて。本当に光栄です」と開口一番語ってくれた中野さん。
今回のインタビュー場所となった北部市民会館の音楽室は、中野さんにとって特別な場所だと言います。
「北中学校2年のときからバンドを始めたんですが、そのとき練習場所にしていたのがここ。当時僕はギターをやっていたんですけど、この音楽室にドラムセットが置いてあったので、練習の合間に遊びで叩いていました。そしたら仲間の一人が『中野、ドラム似合うな』って言ったんです、それで結構その気になっちゃって。遊びで叩きながらもなんとなくできそうな感覚があったし、ギターは他に上手なメンバーがいたので、だったら僕はドラムをやろうかと。この音楽室がドラマーになるルーツなんですよ」。
中学を卒業するときは同会館の劇場でライブを開催。ちょうど同じころ、憧れのバンド・X-JAPANのライブビデオを観てYoshikiさんのドラムパフォーマンスに衝撃を受け、高校からは本気でドラムの腕を磨く毎日に。
「当時の越谷は本当にバンドのレベルが高かったんです。サンシティで『バンド甲子園』というコンテストがあったんですが、プロでも難しいような曲のコピーをするバンドばかりで。当時はテクニックを競うことが普通だと思っていましたけど、その後音楽の専門学校に入って、自分が学年のトップレベルだと分かって、越谷はすごかったんだ!と実感しましたね」。
そのテクニックに表現力が加わり、今につながる独自のドラムスタイルを築いたのは専門学校時代。
「講師の山村牧人さんに、腕・肘・手首それぞれの動かし方ひとつや、叩くタイミングが1000分の1秒違うだけでドラムの音が変わることを気付かせてもらって、すごく世界が変わりました」

ぶっ飛んだサウンド「時雨」との出逢い

中野さんが「凛として時雨」のメンバーになったのは平成16年、23歳のとき。
「変わったバンド名が気になって時雨のホームページを見て、楽曲を聞いたらとにかく格好よくて。相当な人気バンドだろうと思ってライブに行ったのに20人くらいしか入ってなくて、こんなはずはないだろうと。どのバンドにも似ていない強烈に個性的な時雨サウンドは、もっといろんな人に知られるべきだと思いましたね。そんな出会いから半年ほど後に時雨のドラムスが脱退することになって、メンバーが僕に声を掛けてくれました。その時僕は別のバンドに入っていましたが、どうしても時雨がやりたくて移ったんです」と中野さん。
それ以降、時雨の魅力はジワジワと浸透し、今や熱狂的なファンを持つバンドに成長。アジアやヨーロッパにも活動の場を広げています。

「時雨」のドラムス以外でも多彩な活動

「凛として時雨」の活動を核としながらも、多彩なソロ活動をしている中野さん。平成26年に発表したソロアルバムでは、20人のドラマーを集めたドラムオーケストラが話題になりました。
「誰もやったことがないことをやってみたいと思い、僕が信頼するドラマーに声を掛けて実現しました。自分でも感無量の出来栄えで周囲の音楽関係者だけでなく海外の音楽関係者からも評価してもらって、ずっと残っていく意味のある試みになりました」。
そしてもう一つ、中野さんの顔となっているのがDJ。嵐やAKB48といったアイドルの楽曲を使うなどジャンルを超えた選曲が持ち味。
DJをやるときのモットーを尋ねると、「なぜ今ここでこの曲をかけるのかという、僕なりのストーリーは必ず持っています。そのうえでお客さんの状態や反応を見ながら変えていく感じ。DJは何でもありな分だけ、バンドでドラムを叩くよりも難しいですけど、うまくはまった時の高揚感は半端じゃない!以前、NHKの子ども番組の曲をかけてみたら、会場がパンクバンドのライブのような盛り上がりになって、すごく興奮しましたよ」と中野さん。
DJも含め、『中野と一緒に音を出したい』という人たちのあらゆる要望にこれからも応えていきたいと言います。

いい店もいい景色も多いでも越谷の一番は『人』

これまで雑誌やラジオなどさまざまなところで、越谷のいい所自慢を発信し続けてきた中野さんの『越谷推し』は、周囲の音楽関係者やファンの間では有名な話。とにかく居心地がいいので、現在も越谷をよく散策するそうです。
「越谷はなんといっても、人がいい。とにかく優しいし、結束も強いですよね。僕は食べ物屋探しをするのが好きで、越谷でも気になるお店にふらっと入ったりするんですけど、マスターや常連さんが本当に優しく迎え入れてくれて、それ以降飲み友達になったりね。そういう店ってまた料理もうまいんですよ!それから景色の良さも好きだな。県民健康福祉村で見る夕焼けは抜群にきれい!」と中野さん。
バンドのツアーでいろんな地域を回るようになってから、地元の良さを一層強く感じるようになったとか。
「越谷は探せば探すほど魅力が見つかる街。例えば花田苑の近くに住んでいても、一度も行ったことがない人もいると思いますが、入ってみると間違いなく素晴らしい庭園!うちの地元は何もなくて…って簡単に言わないで、もっと越谷の魅力に気付いてほしいですね」。
今後も越谷をアピールし続け、関わり続けていきたいという中野さん。最高に地元を愛し、最高の音を出すロックなドラマーの活躍にぜひ注目してください。

ピエール中野さんの情報はこちら

オフィシャルホームページ

http://www.pinakano.jp/

ツイッターアカウント

@pinakano

インスタグラム

@pinakano0718

インタビュー記事のダウンロード

広報こしがや季刊版 平成28年秋号(平成28年9月15日発行)に掲載

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ファクス:048-965-0943

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