更新日:2024年12月6日
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伝染性紅斑の流行警報が発令されました
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心に流行がみられます。
埼玉県感染症発生動向調査による伝染性紅斑の報告数が、2024年第48週(11月25日から12月1日)に1定点医療機関当たり3.49人となり、警報の基準値である2人を超えたため、埼玉県において流行警報が発令されました。
埼玉県が警報を発令するのは、平成27年以来9年ぶりです。
伝染性紅斑とは
伝染性紅斑は、両頬に現れる境界鮮明な紅い発疹が特徴です。りんごのように頬が赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」ともよばれます。
伝染性紅斑について正しく理解し、感染予防に努めましょう。
症状
10~20日の潜伏期間を経て、両頬に紅斑(紅い発疹)が現れ、続いて手や足に網目状の発疹が現れます。これらの発疹は、1週間前後で消失することがほとんどです。
大人では、両頬の赤い発疹は少なく、関節痛や頭痛などが出現し、関節炎症状により1~2日歩行が困難になることがありますが、ほとんどは自然に回復します。妊娠中に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じる可能性があります。
頬に発疹が現れる7~10日くらい前に微熱や風邪のような症状が見られ、この時期にウイルスが最も多く排泄されます。発疹が現れた時には既にウイルスの排泄はほとんどなく、感染力はほぼ消失しています。
感染経路
伝染性紅斑は、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、ウイルスが付いた手で口や鼻などの粘膜に触れることによる「接触感染」です。
予防のポイント
手洗いをしっかりしましょう
流水、石鹸による手洗いは、手指についたウイルスを除去するために有効です。外出後や排便後、おむつ交換後は手洗いを徹底しましょう。
飛沫感染対策としてのマスクを着用しましょう
咳やくしゃみによる飛沫(しぶき)を浴びないようにすれば、感染する機会が減少します。患者さんと接触する際はできるだけ、マスクを着用しましょう。
妊娠期間における患者との接触の回避
妊娠中あるいは妊娠をしている可能性がある人は、伝染性紅斑の患者や、風邪の症状がみられる方との接触をできる限り避けるよう注意してください。
関連情報
埼玉県報道発表資料「伝染性紅斑の流行警報を発令します! ~咳エチケット、手洗いをして感染予防に努めましょう~」(PDF:266KB)
このページに関するお問い合わせ
保健医療部 保健所 感染症保健対策課(東越谷十丁目31番地(保健所内))
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