更新日:2018年11月9日
ページ番号は8112です。
と畜検査について
- 生きた牛や豚などの家畜を処理する施設のことを「と畜場」といいます。
- 「と畜場」で処理される全ての牛・馬・豚・羊・山羊は、「と畜検査」を受けて病気や異常がないか調べられます。
- 「と畜検査」は、「と畜場法」に基づき、獣医師である「と畜検査員」によって一頭ずつ行われます。
- 病気や異常がある肉や内臓は全て廃棄されるので、食品になることはありません。
※牛の場合は、検査対象の個体に対してBSE(牛海綿状脳症)の検査も実施しています。
生体検査
生きている家畜の健康状態を検査します。
外見や行動に異常がないかを調べ、必要に応じて脈拍や体温を測ります。
聴診器を使った検査の様子
異常を見つけた場合は目印などで区別します
解体前検査
主に血液の検査をします。
必要に応じて顕微鏡を使った観察も行います。
解体後検査
内臓・
頭
検査
病気や異常がないか、内臓や
牛の内臓検査
豚の内臓検査
枝肉検査
枝肉とは、皮や内臓などを取り除いた肉のことを言います(骨はついています)。
枝肉の外見や硬さなどを検査して、病気や異常がないかを確認します。
牛の枝肉検査
豚の枝肉検査
精密検査
ここまでの検査で判断が付かない場合は、検査室でさらに詳しい検査を行います。
病理組織学的検査
腫瘍などの病気が疑われる場合、顕微鏡を使って異常のある部分の組織を検査します。
顕微鏡を使った検査
悪性黒色腫の病理組織
微生物学的検査
感染症が疑われる家畜には、微生物検査を行います。
まず異常のある部分に細菌が居るかどうかを確認して、その細菌の形や様々な反応の様子を検査して病気の原因となったかどうかを判別します。
また必要に応じてその細菌の遺伝子を検査して、それが何という細菌であるかを確認します。
細菌培養の様子
検査で見つかったグラム陽性球菌
理化学的検査
全身が黄色くなってしまう「黄疸」や尿に含まれる毒素が全身に広がってしまう「尿毒症」が疑われる場合、理化学検査を行います。
また、家畜に投与した動物用医薬品が肉や内臓に残っていないかの検査も行います。
血液検査を行う専用の機械
左:正常な血清 右:黄疸で変色した血清
検印
すべての検査に合格した枝肉や内臓などには、その動物の種類に応じて検印が押されます。
検印(牛)
検印(豚)
このページに関するお問い合わせ
保健医療部 生活衛生課(食肉衛生検査所)
電話:048-973-7533
ファクス:048-973-7536