更新日:2022年4月1日
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PCB廃棄物の早期処理のお願い
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
PCBの性質
水にきわめて溶けにくく、沸点が高いなど、物理的な性質を有する主に油状の物質です。
また、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されてきましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
PCBの毒性
脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。
昭和43年に食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発生させたカネミ油症事件があります。一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着、爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが報告されています。
PCB廃棄物等の処理について
高濃度PCB廃棄物
高濃度PCB廃棄物は、PCB特別措置法により、地域別に処分期間が決められています。処分期間までに中間貯蔵・環境安全事業株式会社(通称 JESCO)に処理委託を行ってください。期限を過ぎると、措置命令や罰則の対象になります。
JESCOの情報は下記の参考情報ウェブサイトで紹介しています。
高濃度PCB廃棄物の種類 | 処分期間 |
---|---|
変圧器、コンデンサー等 | 令和4年(2022年)3月31日まで(処分期間終了) |
安定器及びその他汚染物等 |
令和5年(2023年)3月31日まで |
※安定器及びその他の汚染物等の処分期間が迫っております。高濃度PCB廃棄物や使用製品が存在しないか、今一度、徹底した確認をお願いします。
低濃度PCB廃棄物
低濃度PCB廃棄物の処理はJESCOではなく、民間の処理業者により行われています。
低濃度PCB廃棄物の処理業者は、環境大臣が個別に認定する無害化処理認定事業者と都道府県市の長からPCB廃棄物に係る特別管理産業廃棄物の処分業許可を得た事業者があります。これらの事業者に委託して処理してください。
事業者の情報は下記の参考情報ウェブサイト「環境省 PCB早期処理情報サイト」の「PCB廃棄物処理施設について」で紹介しています。
<処分期間>
処分期間は、令和9年(2027年)3月31日までです。
PCB廃棄物処理の支援制度
PCB早期処理促進のため、PCBに関連した支援が行われています。
各支援制度等の詳細は、下記の参考ウェブサイト「環境省 PCB早期処理情報サイト」の「PCB廃棄物処理等に係る支援制度」で紹介しています。
PCB含有の有無を判別する方法
PCB含有を判別する方法は、PCBを含有する各種電気機器及び汚染物により異なります。下記の参考情報ウェブサイトを参考に判別してください。
参考情報ウェブサイト
「経済産業省ウェブサイト(PCB機器の処理促進)」 (外部サイト)
「経済産業省ウェブサイト(電気事業法関係)」 (外部サイト)
「中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)」 (外部サイト)
「室蘭市」(外部サイト) (JESCO北海道PCB処理事業所所在地)
このページに関するお問い合わせ
環境経済部 廃棄物指導課 (第三庁舎4階)
電話:048-963-9188
ファクス:048-963-9175